Fly to the moon(7) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

病院に行かなくちゃいけないのかもしれない。



だけど


本当に時間がない。



高宮は市販の胃薬を飲んで何とかやり過ごしていた。




朝になり、またいつものように早めの出勤をして仕事をしていた高宮のところに南がやって来た。



「あ、おはよ・・・。 早いね、」


南もかなり精神的に参っていることがもう見た目でわかってしまった。



「いえ・・・。」

ふっと笑った。



「ほんと。 一番大変なの・・高宮だよね。 ごめんね、」


いつも忙しそうな高宮に本当に申し訳ない気持ちだった。



「おれは誰よりも側で社長の仕事をサポートしてきたんです・・・。 やっぱり自分がやらないとって思うんで、」

と、笑顔を見せるが



本当はその役目は真太郎でなければならない・・・



南は胸が痛かった。



「大丈夫ですから・・・ 今は自分のできることを・・」


高宮は立ち上がって棚からファイルを取り出そうとした。





え・・・





そのとき。



急にこみあげるものがあった。


2~3度咳き込んだ。





「・・だいじょうぶ?」


南が彼の顔を覗き込む。




高宮はおそるおそる口を押さえた掌を見た。



そこには鮮血がこびりついていた。




「血・・・・」




呆然とする彼だったが、南は驚いて


「たっ・・高宮!」


慌てて駆け寄った。




「い・・・・」


そして猛烈な胃の痛みに襲われて崩れ落ちてしまった。



「高宮!!!」







夏希はもう走っても走っても足がからまわりするようで、頭の中もパニックだった。



南から高宮が血を吐いて倒れたという連絡を受けて、救急車で運ばれた病院に慌ててやって来た。



「南さん!」


診察室の外で待つ彼女を見つけた。



「加瀬、」


南は立ち上がった。



とうとう高宮まで倒れてしまいます。 いよいよどーなる??


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