Fly to the moon(6) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・・ど・・どーしたの・・?」


夏希は彼の身体にすがりつくように言った。



「い・・いや・・」




おかしいな・・



いや、そんなバカなっ!!!



高宮は焦った。



まったくもって『臨戦態勢』にならなかった・・・




「・・ちょっと・・待って、」


と、何とかしようとしたが


夏希の乏しい経験上でも、だいたい何が起こっているのかうっすらと気づいたので



「隆ちゃん・・・。 いいよ・・・、もう。」


と、彼の背中に手を回した。



「え・・・」


「隆ちゃん・・ほんっと疲れてるもん。 ・・あたし、よくわかんないけど。 やっぱ疲れてるときって・・・・たっ・・・大変そうだし、」


恥ずかしそうに言った。



「夏希・・・」



もう


心底情けなかった。



おれまだ31だぞ????



ぐったりと彼女に身体を預けた。



彼がけっこうなダメージを受けてしまったのは、夏希にもひしひしと感じてしまったので、




「だからっ! あたしは・・・ほんっと! ほら! もう・・そもそもよくわかってないし!! 平気だからっ!」

夏希は彼から身体をすり抜けるように少し起き上がって必死に言った。




何が平気なのか・・・



高宮はトホホな気持ちながらも、彼女の言い様がおかしくて笑ってしまった。





カッコわる・・・


でも。


そんなふうに必死に言ってくれる彼女が嬉しい。





「・・・ごめん・・・」


高宮は夏希を抱きしめた。



「もう・・こうして寝たい、」


甘えるように言う彼がかわいくて、


「うん・・・。」


夏希も微笑んだ。






しかし


夜中に高宮はまた胃の痛みで目が覚めてしまった。


そして何だか吐き気がして。



夏希を起こさないようにそっとベッドをすり抜け、トイレに行き吐いてしまった。



あまり食べていないので吐くものさえないのに。



「い・・・」


そうしているうちにまた猛烈に胃が痛んで、そこを押さえて座り込んでしまった。




思っているよりも深刻そうなのに、高宮は我慢をしてしまいます・・・


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