「ひよっこ」第99回~永井愛子アワーとみね子の運命を変える人 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第99回
第17週 「運命のひと」
永井愛子アワーと

みね子の運命を変える人

 

 

1967(昭和42)年4月

 

1967年の、春になりました。

今からちょうど50年前ですね。

 

皆さんスラッと足が長くて、

かっこいいですね。

この年ミニスカートが大流行。

一方で、

フーテン族やアングラ演劇など、

若者文化が、大きな変化を

見せていた時代でもありました。

 

**********

 

さおり) 三男君。

三男) あ…。ありがとうございます。

(さおりからお茶を受け取る三男)

三男) 何か、あれですよね。

さおり) 何でしょう?

三男) いや…。最近、旦那さん

  よぐ出がげますよね?

さおり) なぜ出かけているのかは分かる。

  あの人の考えてることだからね。

三男) さすが親子ですね。

さおり) そうだね。うれしくないけど。

三男) えっ? 何で、でででで…

  出がげでんですか?

さおり) 2人にするためだと思う。

  私と、三男君を。

(さりげなくさおりから離れる三男)

(ついていくさおり)

さおり) そう思う。

三男) いやいや…。

 

この2人は相変わらずですね。

 

**********

 

さて、すずふり亭の方は、

高ちゃんが奥茨城へお嫁に行って数か月。

どんな変化があったかというと…。

 

みね子) すみませ~ん。

   ポーク、まだですかぁ?

元治) はぁ?

省吾) 今あがる。

 

**********

 

みね子) いらっしゃいませ。ご案内致し

   ますので、少々お待ち下さい。

 

みね子、

働きぶりが堂々としていますね。

そして元気。それもそのはず。

みね子のお給料、

これまでの10000円から、

1万1200円にアップしたんです。

 

秀俊) みね子、ライスよろしく。

みね子) はい。

 

皆さん気が付かれました?

今ヒデ君は、「みね子」と

呼び捨てにしてましたね。

こんなことがありました。

 

(回想)

秀俊) あのさ…。

みね子) はい?

秀俊) 今日から、呼び捨てにするわ。

みね子) えっ?

秀俊) ほら、呼び方ってさ、最初に決まっ

  ちゃうとこあるでしょ? 俺だけ、「みね

  子ちゃん」って呼んでたけど、もういい

  でしょ? 対等な仲間でしょ。だから、

  呼び捨てにする。いいよね。

みね子) はい。ありがとうございます!

(並んでじゃがいもの皮を剥く2人)

 

**********

 

一方あかね荘では、

島谷さんが去って以来、

空っぽになっていたこの部屋に、

この人が。

 

(壁にプロレスのポスターを貼る愛子)

愛子) うん! よし!

(ノック)

みね子) 愛子さ~ん!

時子) 愛子さ~ん!

愛子) 私の乙女たち、よろしくね!

(抱き合う3人)

愛子) 私が来たから、もう大丈夫!

みね子) えっ?

時子) 何がですか?

愛子) 分かんない。

(笑い声)

愛子) あっ、あれよね、みね子さん。

みね子) ん?

愛子) 挨拶が、1回。

(1回のノック)

愛子) 下でお茶が、2回。

(2回のノック)

愛子) 外で話そうが、3回、だっけ?

(3回のノック)

みね子) 愛子さん、もしかしてそれ

   やるつもりじゃないでしょうね。

愛子) えっ? ダメ?

  便利だなと思ったんだけど。

みね子) 愛子さん!

愛子) ごめんなさい。

(1回のノック)

みね子) もう!

 

**********

 

そして、愛子さんはアパートで大忙し。

 

愛子) うん。私もず~っと一人で働いて生

  きてきたでしょ。大きなお世話だよね。

  嫁に行こうが行くまいが。女の価値は

  そんなことじゃないよね。殺したいと思

  うやつ、いるでしょ?

早苗) いますね。

愛子) 私もいた。今もいる。

  何度も殺した。何人も殺した!

早苗) ん?

愛子) 夢の中でね。

早苗) ああ…。

 

早苗さんとは、働く独身女性として。

 

**********

 

祐二) どうでしょうか?

(愛子の似顔絵を見せる祐二)

愛子) ん? どれどれ…。これ私?

  もっとかわいく描きなさい!

(祐二に空手チョップする愛子)

祐二) 痛い!

啓輔) できた!

愛子) もっとシュ~ッと。

 

毎画家コンビに対しては、

編集者きどり。

 

愛子) はい、描き直し!

啓輔) え~?

愛子) かわいくないと、

  読者にうけないよ。

 

**********

 

アパートが若者ばかりで、

ちょっと寂しかった富さんとは、

まるで友達。

 

愛子) あっ、ねえねえ、今度歌舞伎

  とか行こう、富さん。ね!

富) あら…そう? でも、私のご贔屓の

 役者は、みんな死んじゃったのよ。

愛子) 何言ってんの!

  若いご贔屓見つけないと!

富) あら、それもそうね。じゃ行くか!

愛子) うん!

 

**********

 

省吾) あっ、いい天気だ…。

 

でも愛子さんの一番の楽しみは…。

 

省吾) あ~!

(大きく伸びをする省吾)

省吾) あ…。

(あかね荘の外階段から見ている愛子)

愛子) あっ、動かないで! そのまま!

(省吾に見とれる愛子)

愛子) 素敵…。

省吾) え…?

元治) 何してんすか、シェフ。

省吾) えっ? いや、だってお前…。

(振り返るといなくなっている愛子)

省吾) あれ?

元治) しっかりして下さいよ~。

  今日忙しいんで。

 

**********

 

愛子) ♪こまっちゃうナ

  デイトにさそわれて どうしよう

 

そんなわけで、永井愛子アワー、

楽しんで頂けたでしょうか?

 

**********

 

この夜、

すずふり亭には特別なお客様が。

 

みね子) いらっしゃいませ。

女性) こんばんは。いいですか?

鈴子) どうぞ。いらっしゃいませ。

  まぁ…いらっしゃいませ。

世津子) いつぞやは失礼致しました。

   やっと食べに来ることが出来ました。

鈴子) ありがとうございます。

  光栄です。どうぞ。

みね子) どうぞこちらに。

世津子) ありがとう。

 

**********

 

秀俊) みね子、お願いします。

みね子) はい。

(世津子のテーブルに料理を運ぶみね子)

みね子) お待たせ致しました。

世津子) おいしそう!

みね子) 失礼致します。

世津子) みねこちゃんっていうんだ。

   茨城、だったよね。

みね子) はい、そうです。

世津子) もう一人の女優のお友達は、

   頑張ってる?

みね子) はい、頑張ってます。

世津子) 何か凛としていて、

   素敵な女の子だった。

   「頑張って」って伝えてね。

みね子) はい。ありがとうございます!

   伝えます。

世津子) うん。

みね子) ごゆっくりどうぞ。

女性) ありがとうございます。

世津子) いただきます。

2人) いただきます。

世津子) うん、おいしいねぇ!

   あっ、谷さんのそれもおいしそう。

   一つ交換しよう。

女性) どうぞ。はい。

世津子) はい。

女性) ありがとうございます。

世津子) うん! おいしい!

   おいしいです。

秀俊) ありがとうございます。

  ごゆっくりどうぞ。

 

**********

 

(厨房で喜び合う秀俊たち)

 

**********

 

鈴子) ありがとうございます。

2人) ごちそうさまでした。

世津子) ごちそうさまでした。

   おいしかったです。

鈴子) でも、おいしいもの食べ

  慣れてらっしゃるから…。

世津子) えぇ、まぁ…でも、仕事の時の

   食事ではこう、鎧を着てますから。

   鎧を着たままご飯食べても、

   あんまり、楽しくないでしょう?

   疲れちゃうでしょ? フフフ!

   こちらのお店は全然気取って

   いなくて味は一流。素敵です。

鈴子) ありがとうございます。うれしい。

2人) フフフフ!

世津子) そういう女優になりたいな…。

鈴子) 何をおっしゃってるんですか、

  あなたほどの方が。

世津子) 私はもう、食うため、生きる

   ためだけにやってきたんで。

   ほかにできることがなかったから。

鈴子) そうですか?

世津子) ええ。あっ、だからね、白いご飯

   とおいしい漬物があればそれでもう

   幸せっていう人間なんです。のりとか

   納豆とかあればも~天国。あら…

   洋食屋さんなのにごめんなさい。

鈴子) フフフ! いいえ、実は、私も。

世津子) あら。

鈴子) でも、うちの洋食は、もちろん、

  パンもおいしいんですけどね。

  でもね、ご飯に合うようにって

  作ってるんですよ。

世津子) へえ。

みね子) そうだったんですかぁ?

鈴子) あら、知らなかったの?

みね子) あっ、すみません…ヘヘヘ…。

世津子) ウフフフ! あらいけない。

   しゃべり過ぎちゃった。

   お仕事中なのにごめんなさい。

鈴子) いいえ。

世津子) ごちそうさまでした。

   また寄らせて下さい。

鈴子) はい、お待ちしております。

みね子) ありがとうございます。

鈴子) ありがとうございました。

省吾) あぁ、どうも、

  ありがとうございました。

世津子) ごちそうさまでした。

   おいしかったです。

(親指を立て、笑う世津子)

省吾) ありがとうございます。

鈴子) ありがとうございました。

世津子) ごめんくださいませ。

鈴子) ありがとうございました。

  ありがとうございました。どうも。

 

**********

 

<車の中>

世津子) 平田さん、やっぱり

   ライスで正解だったんだよ。

平田) そうですか。

世津子) うん。

   谷さん、残念だったねぇ。

谷) え~!

世津子) アハハ!

(ふと真顔に戻る世津子)

世津子) そうだったんですかぁ…。

 

(回想)

みね子) そうだったんですかぁ…。

 

この人、みね子の運命を変える人。

私そんな気がします。

 

**********

 

みね子) いらっしゃいませ、あの…。

女性) ごめんなさい。

  客じゃないんです!

  すみません。あの、今日予定してま

  したCMの女優なんですけど、はし

  かになったっていう連絡が来て!

3人) えっ!?

女性) 来れなくなったそうなんです!

男性) どうすんだよ、今から!

女性) どうしましょう!

男性) あと3時間後には始まりますよ!

男性) 何やってんだ!

女性) すみません!

(みね子を見る男たち)

みね子) いや、あの…

   なっ、何でしょうか?

鈴子) 何か?

武本) あっ、ごめんなさい。

  私、テレビ番組のアシスタントプロ

  デューサーで、武本と申します。

鈴子) まぁ、時々いらして頂いてます

  ね。いつもありがとうございます。

武本) いいえ、こちらこそ。

鈴子) で?

武本) あの、彼女、ちょっと

  お借りしてもいいですか?

鈴子) みね子ですか? 借りるって?

  あの…。どういうことでしょうか?

武本) あの…「夜のきまぐれショー」と

  いう番組を作ってまして。今夜も6時

  から生放送なんですけど、その中で、

  コマーシャルがあるんですね。

鈴子) はぁ。

武本) で、来るはずだった女優が、

  はしかにかかっちゃって、急に  

  来られなくなっちゃって…。

鈴子) あらそれは大変ですね。

武本) で、ぜひ、彼女に代役をお願い

  できないかと思いまして。

みね子) えっ!? 私がですか?

男性) お願いします。

みね子) いやいや、いやいやいやいや!

元治) えっ? みね子がコマーシャル?

みね子) どういう意味ですか?

元治) だってさ…。

みね子) だって何ですか?

省吾) すごいじゃないか、みね子。

みね子) いやいや、いやいやいや!

   私なんかでいいんですか?

武本) 大丈夫です!

  ぴったりなんだ、設定に。

男性) うん。素朴なね、どこにでも

  いるような女の子がいいんだ。

元治) じゃあはまり役だ! なぁ?

(みね子のせきばらい)

女性) 一声だけなんで!

武本) お願いします! 助けて下さい!

女性) お願いします!

男性) お願いします!

省吾) どうする? みね子。

みね子) 「どうする?」って…え~?


**********

みね子と島谷の恋の終わり、その後をどう描

くのか? 時間を飛ばしそうだとは思っていた

けれど、想定以上に島谷の存在がなかった

ことにされていたのが私的にジワジワ来る。

どう考えても気まずいだろう時間をどうする

のかと思ったら…完全スルー作戦ときたか。

何だか島谷くんが気の毒になってきて、説明

がないのが逆に哀れというか笑えて…(酷)

あれからアパートを出るまでの針のむしろ生

活を想像してしまったw 青年よ、強くなれ!

 

長い…永井愛子アワーが最強すぎる。島谷

の部屋に入ったことで、部屋の中の悪い運

気が完全に祓われたような。いや、あかね

荘全体が活気づいたような気がする。愛子

パワー恐るべし。「私が来たから、もう大丈

夫!」は、あながち間違っていない。分かん

ないけど(笑)、何だかとにかく大丈夫な気

がしちゃうよね。何しろ愛子さんは、これか

らとんでもなく幸せになっていく人だから。

 

みね子の給料はあがり、ヒデ君はみね子を

みね子と呼び捨てにし、何だか明るい兆し。

これじゃまるで島谷は疫病神だったみたい

じゃないか…。彼がいなくなって運気が上

がってくるなんて。(でも彼は美大生となっ

て自分らしく生きている様だし…他局でw)

 

みね子の運気をあげるのは、愛子さんだけ

じゃない。運命の人、川本世津子もご来店。

相変わらず茨城弁に反応するところも、思

わせぶりだね~引っ張るね~。憎いね~w

 

時子よりも先に、テレビ出演してしまいそう

なみね子。素朴な、どこにでもいそうな女の

子(だが、よく見れば可愛い子に限る…だっ

たりするw)といえば、みね子にぴったり!

できれば、みね子のCM出演が、時子のチ

ャンスにもつながればいいんだけどな~。



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