「ひよっこ」第50回~笑顔で頑張る乙女たち、それぞれの行方 | 日々のダダ漏れ

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「ひよっこ」 第50回
第9週 「小さな星の、小さな光」

笑顔で頑張る乙女たち、それぞれの行方

 

 

松下) この、向島工場は、12月20日をもって、

    閉鎖致します。

 

お父さん…。

工場、なくなります。

 

**********

 

12月11日 

工場閉鎖まであと9日

 

あれから、

あっという間にバタバタと、

10日ほどが過ぎました。

 

(お腹が鳴る音)

澄子) あ…。

みね子) 出た、澄子の腹時計。

(サイレン)

みね子) ハハハ! さすがだねぇ。

幸子) スイッチ止めま~す。

一同) はい。

女性) あっ、ケイコ、カナコ、ツキコ。

 

つてのある子が何人か、

すぐに違う職場へと移っていきました。

彼女たちは、お給料が下がった時から、

既に新しい仕事を探していたのだそうです。

工場の最後までいないことを、

誰も責める人はいませんでした。

 

愛子) いつまでも、

    私はあなたたちの、東京の…。

    何だろ…。ねえ、みね子さん。

みね子) えっ?

 

お父さん、こんな時に来ました。

 

愛子) 東京の…お…?

みね子) 東京の、お…。お姉さん、ですよぉ!

愛子) そう! 

    東京のきれいなお姉さんなんだからね!

みね子) いや、きれいとは言ってませんよ。

愛子) ん?

(笑い声)

 

**********

 

愛子さんはすごいです。

ずっと、笑顔です。

 

澄子) うんめぇなぁ。

豊子) 出た、ヤギ。

澄子) んめぇぇぇなぁ~。

愛子) んめぇぇぇなぁ~。

(笑い声)

和夫) 作りがいがあったよ、澄子のおかげで。

澄子) おれ、和夫さんの娘になりてえわ。

和夫) そんな大飯食らい、お断りだわ。

澄子) あれま。

優子) 残念。でも気持ちは分かるよ。

澄子) ありがとう…。

愛子) みんなじゃ、和夫さんに感謝の意味を

    込めて、ヤギいくよ! せ~の!

一同) んめぇぇぇ~!

 

私たちは決めました。

ひょっとしたら、今一番つらいのは、

愛子さんかもしんないのに、

私たちのために、

ずっと笑っていてくれる、愛子さん。

だから、自分たちも、笑っていようねって。

その方が、私たちらしいよねって、

決めたんです。

 

**********

 

(トランプで遊んでいるみね子たち)

 

そして私たちは、

それぞれ、動き始めていました。

次の暮らしに向けて。

 

時子は、劇団の人の紹介だとかで、

銀座の大きな喫茶店で、

住み込みの仕事をすることになりました。

そこで働きながら、演技の勉強をする

学校に、入るんだそうです。

 

豊子は、食品会社の、事務の仕事を

紹介してもらって、面接へ。

 

(回想)

男性) 優秀だって書いてあるけど、中学

    出てまだ1年もたってないんだよな。

    どれぐらい優秀なんだろうねえ。

豊子) 恐らく、

    あなたよりも優秀だと思いますが。

男性) え…。

 

なぜだか合格。

定時制の高校に通えることになって、

みんなで喜びました。

 

幸子さんは、

雄大先生のいる大きな工場で、

一緒に働くことになりました。

いがったです。

でも、本当は、どうやら幸子さんは、

この機会に結婚を、

と思っていたのですが…。

 

(回想)

幸子) お正月、一緒に山形さ行く?

雄大) 本当に? いいの?

    いやぁ、うれしいなぁ。

    食べ物はどんなんだったっけ?

    雑煮はどんなの? 山形は。

    いやぁ、楽しみだなぁ!

    僕田舎を全然知らないんだよね。

    楽しみだなぁ!

 

「ダメだ、あいづは鈍感すぎる。

バカだ、全然わがってねぇ。

結婚とが考えでねぇ」。

…と、その日は大荒れでしたが、

まだ、仲はいいようです。

 

みね子) もう、澄子、早く!

 

私と、澄子もまだです。

2人とも、両国にあるせっけん工場

の面接を受けて、結果待ちです。

ここに比べたら小さくて、正直、

ちょっと大変そうだけど、働げるなら、

ありがたいことです。

 

優子さんは、まだ決めていません。

何かを迷っているようです。

 

(ノック)

愛子) あら、ババ抜き? 嫌い。

みね子) えっ?

愛子) あっ、みね子さん、澄子ちゃん、

    工場の社長さん、下に見えてる。

    2人、採用だって。

みね子) 本当ですか?

澄子) いがったぁ。

 

**********

 

愛子) 社長さん、連れてきました。

みね子) どうも、よろしくお願いします。

澄子) よろしくお願えします。

原田) うん、こちらこそ、よろしくね。

    座って。ちょうど2人ほどね、

    女の子の手が欲しかったんだ。

    面接でも言ったけどね、うちは、

    せっけんつくってる工場だから。

みね子) はい。

澄子) はい…。

愛子) この子たちは大丈夫です。

    私が保証します。

原田) かわいらしいしねえ。

    2人ともね、ここで働いてるなら、

    身元もしっかりしてるし、大丈夫でしょ。

    いや、閉鎖してもらって助かったよ。

    アハハハハ!

愛子) どうか、よろしくお願い致します。

    何かあったら私まで、

    何でもおっしゃって下さい。

原田) はいはい。んじゃ、年明け仕事は

    4日からだから。その前にね、寮

    に引っ越してらっしゃい。ここみた

    いに立派でなくて悪いけどね。

みね子) ありがとうございます。

澄子) ありがとうございます。

原田) んじゃ…ああ…。

    これね、みんなで、食べて。

    おいしいよ。バウムクーヘン!

    400円もしたんだから。

    アハハハハ! アハハハハ!

    おいしいんだから。

 

**********

 

愛子) わざわざありがとうございました。

原田) いやいやとんでもない。

    じゃあね、待ってますからね。ハハハ。

    よかったよかった! じゃ。

    あ~忙しい、忙しい。

(玄関で原田を見送る愛子とみね子と澄子)

愛子) よかったね。あっ、でも、ちょっと調子

    いいとこあるから、私がもう1度、条件

    とかいろいろ、確認しとくから…ね?

2人) はい。

みね子) ありがとうございます。

澄子) ありがとうございます。

 

**********

 

(夕暮れの河原に座るみね子と時子)

 

時子) よがったね、決まって、仕事。

みね子) ありがとう…。ほっとした。

時子) 私もだ。ほっとした。

みね子) アハハ! 

     でも離れちゃうんだよね、時子と。

時子) んだねぇ。

みね子) 大丈夫がな? 私たち。

時子) わがんねえけどさ。目の前のこど、

    一生懸命頑張るしかないよね。

みね子) そうだね。

     そうしてればいいんだよね。

時子) うん。

みね子) 時子は、

     夢に向がって進んでんの?

時子) わがんねえよ。

    どれっくらいかがんのが、

    そもそもなれんのかどうかも。

    でも、何も頑張らながったら、

    なれないでしょ?

みね子) んだね。

     頑張ってればいいんだよね。

時子) それが生きるってこどなんでないの?

みね子) おぉ。

時子) おぉ。

みね子・時子) アハハハ!

みね子) 楽しかったね。

     時子と一緒でいがった。

時子) 私も、みね子がいてくれてよかった。

みね子・時子) お世話になりました。

 

**********

 

幸子) さっ、寝ようか。

時子) 電気消すね。

優子) あのね。

    みんなが仕事決まったら、

    言おうと思ってたんだ。

(優子に向き直る5人)

優子) 私ね…。田舎さ帰ることにする。

みね子) え…?

優子) おがあに手紙で相談したら、「帰って

    こ」って言ってくれた。何かは働かねぇ

    といけねえと思うけんど、「とりあえず

    帰ってこ」って。こっちの面接いくつか

    受けてみたけんど、みんな、私の勤務

    評定? 休みがちだっていうのが、引っ

    掛かるみてえで…。そんりゃ、しかた

    ねえと思うし…。みんなと離れてしま

    うのが、一番つらいけんど…。みんな

    はさ、違うとこになっても、おんなじ東

    京だから…。私一人だけ、離れてしま

    うのが…。それが一番嫌なんだけん

    ど…。本当に、楽しかった。みんなの

    こと、大好きだよ、私。大好き…。離れ

    てしまっても、私のこと忘れないでね。

幸子) バガ! 忘れるわげないでしょ!

(優子を抱き締める幸子)

(優子を囲むみね子たち)

(すすり泣き)

 

お父さん。

笑っていようって決めたけど、

やっぱり、泣いてしまうこともありました。


**********

向島電機の倒産が決まり、乙女たちはそれぞれ、

新しい働き先を探すことに。一番つらいはずの

愛子さんの笑顔を見て、自分たちも笑顔でいよ

うと心に決める、乙女たちの健気さに泣けてくる。

時子は銀座の大きな喫茶店。
豊子は食品会社の事務の仕事。
幸子は雄大のいる大きな工場。
みね子と澄子はせっけん工場。

そして優子は、田舎(秋田)に帰ることに…。

学校で、会社で、気の合う仲間たちと別れること

になる辛さ。せめて、同じ東京にいれば、たまに

会うこともできるだろうけれど…。田舎に帰ったら、

2度と会えないかもしれないと、思っちゃうよね…。

 

ところで優子役の八木優希さん、役ではお姉さん

だけれど、実際は、16歳で一番若いのね。そして

彼女が、「薔薇のない花屋」で香取慎吾君の娘役

だったことを知って、びっくりしたというか、おっき

くなったんだね~とすっかり親戚のおばちゃん的

な気持ちになってしまった。好きだったのよね、あ

のドラマ。達郎の歌も、今聴いてもすぐ泣ける~。

 

 

うんうん。面影ある。あんな小っちゃかったのに。

すっかり大きくなって、大人になって…。ちなみに、


有村架純(みね子) 24歳。
佐久間由衣(時子) 22歳。
小島藤子(幸子) 23歳。
八木優希(優子) 16歳。
藤野涼子(豊子) 17歳。
松本穂香(澄子) 20歳。


本当は、優子と豊子が10代だったのね~。フフ。

 

せっかくなので、「ひよっこ」とは関係ないけれど、

優子の中の人繫がりで、こちらもどうぞ…♪

 

 

乙女たちの心はきっと、ずっと一緒さ…。

 


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