「ひよっこ」第34回~ちゃんと頑張って生きてないと、いいことはやって来ない | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第34回
第6週 「響け若人のうた」
ちゃんと頑張って生きてないと、

いいことはやって来ない

 

 

綿引) 谷田部実さんと、同じ現場で話したこと

    がある人が見つかってね。その人がね、

    実さんを見たんだって。それもつい先月

    に見かけたんだって。あれは確かにそう

    だって。

お父さん…。

お父さん?

お父ちゃん?

近くにいるんですね?

 

**********

 

時子) みね子、大丈夫?

みね子) うん。大丈夫。

愛子) よかったわね、みね子さん。

みね子) はい。ありがとうございます。

愛子) あれじゃない? ご家族には?

みね子) あっ、そうですよね…。

     でも、うち電話ないし…。

豊子) 電報ですかね?

みね子) 電報?

豊子) 「チチ ミツカル」とかさ。

みね子) あぁ。

幸子) でもそれだど本当に見つかって、すぐ帰

    ってくるみだいになっちゃあないがな?

みね子) そうですよね。違うもんね。

愛子) お手紙を書きなさい。ちゃんと。

みね子) そうですね! でも、少しでも早ぐ知ら

     せてやりてえって気持ちもあるし。

時子) うちにしよう、電話。

みね子) えっ?

時子) うちの親に、伝えでもらおう。ね?

 

**********

 

雄大) 君は…。

綿引) 君?

雄大) 君は、いいやつなんだな。

    警官の割には。認識を新たにしたよ。

綿引) は? 何だ? そのしゃべり方は。

雄大) よかったよな、みね子ちゃん。

綿引) あぁ、よかった。

雄大) うん。幸せになってほしいよな。

    いい子だもんな。君もそう思うだろ?

綿引) あぁ、そのとおりだ。

(道に屋台)

雄大) ラーメン。おごってくれないだろうか?

綿引) は?

 

**********

 

電・愛子) はい。ありがとうございます! はい。

時子) あ…じゃ、最初私が…。

(受話器を時子に渡す愛子)

電・君子) もしもし、時子! 

     どうした? 何があった!?

     言ってごらん! 

     言ってごらん言ってごらん。

     大丈夫だから。何があっても

     お母ちゃんが何とがすっから!

     すぐ東京行ぐから! ね?

     どうした? 時子。

電・時子) いいからちょっと1回黙って、

     お母ちゃん。わがった?

     話聞いて。黙って。

電・君子) はい。ごめんなさい。黙ります。

電・時子) ごめんね、突然電話して。でも私は

     元気でやってるし、何の問題もない。

     だからお母ちゃんは東京に来なくてい

     いがら。わがった?

電・君子) じゃ、どうしたのよ? 

     突然電話なんか。えっ? みね子?

電・時子) 今みね子に代わっから。

電・みね子) もしもし、君子さん?

      突然すみません。実はですね…。

電・君子) えっ? あぁ、うん…。うん…。

     えっ!? うん…うん…あっ、そうけ。

電・みね子) 私は元気で、頑張ってるって、

      うちのみんなに伝えておいて下さい。

      それから君子さん。時子…元気です

      から。一緒に頑張ってます。いい人

      ばっかだし、すてきな友達もでぎまし

      たから。はい。よろしくお願いします。

      ありがとうございます。失礼致します。

 

**********

 

君子) (泣)

正二) どうしたんだ!? ん?

豊作) 母ちゃん?

君子) あのね…。

正二) 何だ?

君子) 最初に話すの美代子にしたいがら、

    ちょっと行ってくるわ。

豊作) ちょ…。

正二) えぇ?

豊作) このまま教えねえで行ぐ気かよ!

君子) 後でね。

 

**********

 

(ライトをつけ、真っ暗な道を

 自転車で走る君子)

 

**********

 

美代子) お父さん、お茶いれましょうか?

茂) おう。んだな。

美代子) はい。

(自転車のブレーキの音)

君子の声) わ~!

(ぶつかる音)

美代子) お父さん…。

(戸をたたく音)

君子) 美代子~! 君子だよ~!

美代子) えっ? 君子? ちょっと待って。

君子) こんばんは。あぁ、いでででで…。

    ブレーキが…。

美代子) 君子、大丈夫?

君子) ありがとう。

美代子) もう、大丈夫?

(水を飲む君子)

君子) あ~!

    あのね、うぢに、電話があったのよ。

    さっきみね子から。

美代子) えっ!? みね子から? 

     何? 何かあったの?

     あの子どうしたの? ねえ、君子!

君子) いやいやいやいや! 

    大丈夫だがら、大丈夫。

    みね子は大丈夫だがら落ち着いで。

    元気だったがら。

美代子) あぁ…。何だ、いがった~!

     もう心臓止まっかと思ったよ。

君子) だよね、ごめんね。

美代子) うん? えっ? え?

君子) あのね、あんたが、前に話してた、

    茨城出身の、東京の、綿引さんとか

    いう警察の人。

美代子) うん。

君子) みね子、東京で会ったんだと。

美代子) あっ、そう。

君子) で、その人、実さんのこど、

    いろいろ捜してくれてんでしょ?

美代子) うん…。

君子) その人がね…。

美代子) あっ、ちょっと待って!

茂) どうした? 美代子。

美代子) 怖い話? 怖い話聞くの? 私。

     やだ! 聞きたぐないよ!

君子) あ~違う違う、違う違う!

美代子) 聞きたぐないよ! やだ。

君子) 違うよ! ごめんね。

    あのね、実さんを、見がげたって人が

    いんだって。それも、今から1か月前

    に東京で。

美代子) え…? そう…生きてるんだ、実さん。

君子) うん。もちろん、見がげたってだげだから、

    人違いってこどはあっかもしんないけど。

    でもね、その綿引さんが言うには、「間違

    いない」って、「絶対そうだ」って。見た人

    が言ってんだって。

美代子) はぁ…そう…。

     あぁ…いがった…。あぁ…。
君子) うん…。

 

**********

 

<ラーメンの屋台>

(並んでラーメンを食べている綿引と雄大)

雄大) で、君はこれからどうするんだ?

綿引) ん? 捜すよ。

    見たって場所の辺りをさ。捜す。

雄大) そうか。そうだな。

綿引) あぁ、絶対見つける。

雄大) 一つ、質問してもいいか?

    分からないことがあるんだが。

綿引) 何だよ?

雄大) もしその男の人が、みね子ちゃんの、

    父親なのだとしたら…。

綿引) ん?

 

**********

 

(自転車を押し、道を行く君子)

(谷田部家の灯りを振り返り、

 自転車に乗って去って行く君子)

 

**********

(居間で実の写真を見ている美代子)

 

**********

 

1週間後

 

(寮の中庭で昼食のパンを

 食べている みね子たち)

 

愛子) どう? 元気? みね子さん。

みね子) はい! ありがとうございます。

     心配かげてますよね、私。みんなにも。

     何かごめん。

時子) 何で謝んのよ?

豊子) そんです。謝る必要はありません。

みね子) ありがとう。何か、複雑な気持ちで…。

     うまく言えないんだけど。綿引さん、

     捜してくれでるみたいなんですけど。

     見っかんないみたいなんですよね、

     お父ちゃん。

愛子) そう…。

みね子) …で、私、一生懸命捜してくれてる綿引

     さんには悪いけど、ちょっとどっかでほっ

     としてで。このまま、見つかんない方がい

     いなって。心のどっかで思ってで…。だっ

     てお父ちゃんがその人だったとしたら、ち

     ゃんと元気なわげで…。何で連絡してこ

     ないんだろうってこどんなっちまって。や

     んなってしまったのがな。私たち家族のこ

     ど…。だからいなくなっちまったのかなっ

     て。考えると、そういう事になってしまって。

時子) 絶対そんな人じゃないよ。

    みね子の父ちゃんは。

みね子) うん。ありがとう。

時子) うん…。

愛子) お母さんは、何て?

みね子) はい、すぐ手紙くれたんですけど。

     「いがった、見っかるといいね。会え

     るといいね」って、書いてあったけど。

     でも、お母ちゃんも、私と同じ気持ち

     なんだろうなって。読んでて何となく、

     分かったんですよね。

愛子) そう…。みね子さん。じゃ、あれだね。

    今あなたにできることはないね?

みね子) え…?

愛子) そうでしょ?

みね子) はぁ…。

愛子) でも、ちゃんと毎日を頑張って生き

    てないと、いいことはやって来ない。

    神様がいるのかどうか知らないし、

    いたとしても、本当にみんなのこと

    平等に見てるのかなって思うけどね。

    でも、ちゃんと頑張ってないと、神様

    は気づいてくれない。私はそう思う。

    私が神様だったら、つらいことあって

    も頑張ってる人に、幸せをあげたい

    なって、思うしね。

みね子) (頷く)

優子) 愛子さんは、そったに思って

    頑張ってきたんですか?

愛子) そうだよ。いろいろあったからね。

    つらいことや悲しいこと。だから私は、

    これから幸せしかやって来ないのよ。

    もうね、大変なことになってしまうわよ。

    これからの私は。

澄子) 東京の、母ちゃんみでえなもんだな。

    愛子さんは。

愛子) まっ、いっか、それで。

(笑い声)

 

お父さん…。

私、頑張ります。

**********

助川家・君子の電話の様子が気になる夫と息子の

リアクションがツボる。地味な二人がじわじわくる。

いいね~。いい仕事するよね~ひよっこの役者は。

 

実さんが見つかってほしいとは思っていたけれど、

見つかったら見つかったで、複雑な思いが深まっ

ていくばかり。みね子たちと同様に、視聴者も、実

の失踪には、よほどの理由があるはずだと思って

いるし、そうあってほしいと思っているから。怪我

をしているとか、病気とか…家族に連絡できない

理由があるはずだと、思いたいから。元気で東京

にいるということはどういうことなのか? 悲しくな

ってしまうよね。脚本を信じているけれど、どんど

んハードルが高くなってきていて…大丈夫なの?

 

それにしても…みね子の奥茨城なまりがすっかり

身に付いてしまって…心の声は茨城なまりなこの

頃。ヤバイ。半年後、標準語がしゃべれなくなって

しまっているかも~!と危機感を募らせている私。

ちゃんと毎日を頑張って生きてないと、

いいことはやって来ない。神様がいるの

かどうか知らないし、いたとしても、本当

にみんなのこと平等に見てるのかなっ

て思うけどね。でも、ちゃんと頑張ってな

いと、神様は気づいてくれない。私はそ

う思う。私が神様だったら、つらいことあ

っても頑張ってる人に、幸せをあげたい
なって、思うしね。

 

ちゃんと毎日を頑張って生きている人には、いい

ことがあってほしいよね。ちゃんと頑張ってきた

愛子さんはきっと、幸せ過ぎて困っちゃうかもね。

お天道様は…見てる。神様もきっと。たぶん…。



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