「ひよっこ」第33回~走れトロイカ!高鳴れバイヤン、今宵は楽しい宴 | 日々のダダ漏れ

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「ひよっこ」 第33回
第6週 「響け若人のうた」
走れトロイカ!

高鳴れバイヤン、今宵は楽しい宴

 

 

乙女寮、月曜の夜は、コーラスの日。

今夜、みね子たちが初めて参加します。

 

大森) 和夫さん! 今日は何?

和夫) 今日はな、フレンチトーストだ!

一同) わ~!

 

**********

 

(歌集を手に食堂にやってくるみね子たち)

みね子) ドギドギすんねえ、何か。

時子) どっち?

みね子) えっ?

時子) コーラス? 幸子さんの彼?

みね子) どっちも。

澄子) わっ! 何が食べんのがよ?

優子) うん。終わったらね、みんなで紅茶

    飲んで、和夫さんが作ってくれる

    おやつ頂くんだよ。

みね子) へぇ~すごいね。

澄子) 東京来ていがったぁ。

みね子) フフフ!

豊子) 単純すぎるじゃ。

    払ってる会費でやってるんだべさ。

澄子) 大丈夫だぁ。

    恥ずかしがらなくてぇ、豊子。

豊子) かちゃまし(うっとうしい)!

澄子) あ?

みね子) あれ? 幸子さんは?

優子) 駅までお迎え。

    行かなくても大丈夫なんだけんどね。

みね子) あらぁ、2人の時間なんですね、

     そごが。

優子) んだすなぁ。

時子) 西部劇とロシア革命で

    喧嘩したままだもんね。

みね子) んだね。

     え~仲直りしてんのかね、今頃。

 

**********

 

雄大) それで、たとえ小さなネジ1本でも…。

 

この男性の名前は、高島雄大さん。

幸子さんの婚約者なんですね。

芝浦にある、大きな工場で働きながら、

音楽の勉強をしています。

 

幸子) どうしたの? それ(上着)。

雄大) あっ、これ?

    これはね、先輩にもらったんだ。

    でもちょっと大きいかな。やっぱり先輩、

    すごい大男だからさ。ちょっとでかい?

幸子) ちょっとじゃないよ。

雄大) そっかぁ。あっ、でも、小さいより

    いいだろ。大は小を兼ねるからね。

幸子) まぁね。それはそうだね。

雄大) うん。それに、これ結構いいやつ

    らしいんだ。いざとなったら質屋に

    持ってけば、少しは金になるし。

幸子) そうか。

雄大) ヘヘヘ!

幸子) あっ、こないだごめんね。

雄大) えっ? 何だっけ?

幸子) さぁ、何だっけ?

雄大) えっ!?

 

**********

 

みね子) どんな人なんだろうね。

     気になるね。あっ、ほら!

雄大) こんばんは。

一同) こんばんは。

みね子) すてぎな人だね。

時子) うん。いい人って感じだね。

澄子) 幸子さん、照れででめんげなぁ。

優子) ね?

豊子) 上着おっきくねですか?

みね子) うん。おっきいね。

時子) 確かに大きい。

澄子) 大きい。

雄大) 今日もよろしくお願いします。
一同) よろしくお願いします。

幸子) じゃ、先生いらしたので、

    皆さん集合して下さい。

一同) はい!

(みね子たちを誘導する幸子)

幸子) 今日から4人も参加します。

(ひな壇に並ぶみね子たち)

幸子) よろしくお願いします。

雄大) どうも! 今日もよろしくお願いします。

一同) よろしくお願いします!

雄大) えっと、今日からの人が4名いるん

    ですよね。よろしくお願いします。

    高島雄大といいます。

4人) よろしくお願いします。

雄大) 今日は、気楽に参加してみて下さい。

    歌う曲は「トロイカ」です。

    この歌集に載ってますから。

    できたら、声に出して歌ってみて。

    うまいとか下手とかは気にせずに、

    思い切り声を出すことが一番大事です。

    まずは、歌うこと。働く仲間で一緒に、

    日々の大変さとかそういうことを全部

    忘れて、楽しむこと。うまく歌おうなんて

    思わなくていい。分かります?

みね子・時子・澄子) はい!

雄大) はい。じゃあ始めますか。

    和夫さん、お願いします。

和夫) はいよ!

澄子) わ…。

みね子) えっ!?

時子) 弾くんですかぁ?

和夫) おう。まぁな。

    そんなふうに見えないだろ?

みね子) はい。

(笑い声)

みね子) ごめんなさい。

和夫) (せきばらい)

豊子) 一体何もんだべか?

時子) 謎だよね。

愛子) 和夫さん、頑張って!

和夫) いつでもどうぞ。

(雄大の指揮で、アコーディオンを弾く和夫)

一同) ♪雪の白樺並木 夕日が映える

    走れトロイカ ほがらかに 鈴の音高く

    走れトロイカ ほがらかに 鈴の音高く

    響け若人の歌 高鳴れバイヤン

    走れトロイカ かろやかに 粉雪蹴って

    走れトロイカ かろやかに 粉雪蹴って

雄大) いいですよ、その調子です。

(和夫のアコーディオン演奏)

雄大) はい、ここからゆっくりぃ。

一同) ♪黒い瞳が待つよ あの森越せば

    走れトロイカ 今宵は 楽しい宴

雄大) はい、楽しい宴。

一同) ♪走れトロイカ 今宵は 楽しい宴

     走れトロイカ 今宵は 楽しい宴

雄大) 素晴らしい!

(拍手)

みね子) 楽しいね、これ! ね~?

愛子) どう? 楽しい?

澄子) はい!

(笑い声)

愛子) おぉ、でっかく楽しいんだね。

 

お父さん…。

まさに、楽しい宴です。

みんなで歌うって、

楽しいんですね、こんなに。

みんな、ちょっと顔が、

ぽ~っと、ほんのり赤くなってて。

乙女寮の乙女は、

かわいいなぁと思いましたよ。

ロシア民謡ですよ、お父さん…。

でも、「トロイカ」って何ですか?

「高鳴れバイヤン」? バイヤン?

 

みね子) ねえねえ、豊子。トロイカって何?

     そりみてえなもん?

豊子) はい。馬橇(ばそり)です。

(トロイカ=馬橇)

時子) 「高鳴れバイヤン」は?

豊子) あの、アコーディオンのような楽器

    のことです。

(バイヤン=ロシアの民族楽器)

時子) あ~だから「高鳴れバイヤン」か。

    楽器かぁ。

みね子) あんたすごいね。

     本当にこないだまで中学生?

豊子) 読んだロシア文学の本さに

    書いてありました。

みね子) ロシア文学?

雄大) じゃ、もう一回やってみましょうか。

    ほがらかな時は、もっとほがらかに。

    かろやかな時は、かろやかに。

    そして、疲れてくる。遅くなってくる。

    でも、あの森を越せば…。

澄子) 楽しい宴だっぺ!

雄大) そのとおりだっぺ!

(笑い声)

(♪アコーディオン)

一同) ♪雪の白樺並木 夕日が映える

    走れトロイカ ほがらかに 鈴の音高く

    走れトロイカ ほがらかに 鈴の音高く

    響け若人の歌 高鳴れバイヤン

    走れトロイカ かろやかに 粉雪蹴って

    走れトロイカ かろやかに 粉雪蹴って

 

このころの日本人は、

ロシア民謡が好きで、よく歌っていました。

ロシア民謡は、戦後、シベリアからの

引き揚げ者が多く持ち込んだといわれ、

学生運動が盛んだった当時、

多くの若者がロシアに対して、

憧れを持っていたんです。
「トロイカ」のほかには、「カチューシャ」とか、

「ともしび」なんて曲が人気でした。

歌声喫茶なるものがたくさんあって、

そこでは、喫茶店にいる人みんなで

歌っていたんです。

何だか面白いですね。

今じゃあんまり考えられないですね。

カラオケですよねぇ。

 

**********

 

あっ、そういえば、「えっ?」と

言ったままだった、綿引さんは?

 

(夜道を走っている綿引)

 

♪黒い瞳が待つよ あの森越せば

走れトロイカ 今宵は 楽しい宴

 

**********

 

(コーラスの後のおやつの時間)

幸子) おいしいね。

雄大) おいしい。

 

今日はフレンチトーストですね。

このころはまだ珍しいかもしれません。

おいしそうに食べますね、乙女たち。

 

雄大) 大森さん、歌ってる時より楽しそうで

    すね。このために参加してるんじゃな

    いですか? ひょっとして。

大森) はい! 

    雄大先生だってそうだすべ?

雄大) えっ? まぁ、それもあるけど…。

愛子) あと幸子さんに会えるからね~。

(冷やかす声)

幸子) 愛子さん!

愛子) ごめんなさい。

みね子) あの! 

     えっと、私、谷田部みね子です。

時子) 助川時子です!

澄子) 青天目澄子ですぅ。

豊子) 兼平豊子と申します。

優子) ちなみに、夏井優子です。

雄大) それは知ってるよ。

(笑い声)

みね子) あの、私たち、

     幸子さんと同室なんですぅ!

雄大) えっ?

(笑い声)

時子) 西部劇と…。

澄子) ロシア革命ど…。

豊子) コッペパンを巡っての喧嘩は、

    仲直りされたんですか?

雄大) えっ? あ~!

幸子) もう! ちょっと!

みね子) お似合いですね、2人とも。

雄大) ありがとう。
豊子) 「ありがと」だって!

    「そっかな」とか言わねんだ。

雄大) えっ?

幸子) 気にしない、気にしない!

    もうすぐ時間なんだがら。

    たくさん食べで食べで。

雄大) うん。

幸子) 残しちゃダメよ。

雄大) うん。

みね子) 残しちゃダメよ、澄子。

澄子) は~い。

幸子) みね子!

(戸が開く音)

一同) キャ~!
綿引) いや、あの…。

豊子) 何だ、警察の人か。

雄大) けっ、警察か! いや、何もしてない。

綿引) 怪しいな、お前。

雄大) 何がだよ?

綿引) 今隠れようとしただろ。

雄大) いや、別に…。

愛子) あの…。

綿引) はい。

愛子) 何かあったんですか? 突然。

綿引) あっ! あっ、すいません!

    あっ、みね子ちゃん、違うんだ。

    悪い知らせじゃないんだ。

みね子) はぁ…。

綿引) あっ、ごめん。

    あ~また驚かせてしまった…。

    ごめん。ごめんなさい!

    どうしてもすぐに知らせたくて。

みね子) お父ちゃんのことですか?

綿引) うん。

時子) 見つかったんですか?

みね子) えっ!?

綿引) あ~ごめん。そこまではいってない

    んだけど…。いい知らせなんだ。

    谷田部実さんと、同じ現場で話した

    ことのある人が、見つかってね。そ

    の人がね、実さんを見たんだって。

    それもつい先月見かけたんだって。

    あれは確かにそうだって。

みね子) 本当ですか?

綿引) うん。

 

お父さん…。

お父さん?

お父ちゃん?

近くにいるんですね?

そこは、どこですか?

**********

トロイカは馬橇、バイヤンはアコーディオンみたいな

ロシアの民族楽器と…ググろうかと思った時に教え

てくれる親切設計! そうそう。気になりつつ、まっい

っか~と流してしまってきていた、謎の「バイヤン」w

疲れてきて遅くなって、でもこの森を越えれば…とい

う解釈を聞いて、心底、なるほど~と思ってしまった。

楽しい宴が待っているから…走れトロイカ、高鳴れ

バイヤンだったのね~。そりゃあ頑張って走るわ…。

 

乙女たちの興味はもちろん、今まで散々恋バナで盛

り上がってきた、幸子の婚約者がどういう人なのか。

一体どういう人なのか、無駄に期待が高まる中、現

れた雄大さんのキャラは、期待というか予想を絶妙

な感じで裏切る、濃すぎず薄すぎずのちょうどよさw

 

そして、トロイカの合唱をバックに走る綿引! 高鳴る

視聴者。何事かって思わせるのは、綿引のお約束?

見つかった知らせはうれしいけれど…複雑だよね…。



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