「とと姉ちゃん」第122回~常子、星野の子供の面倒を見る約束をするの巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「とと姉ちゃん」 第122
第21週 「常子、子どもたちの面倒をみる
常子、星野の子供の面倒を見る約束をするの巻


星野) ただいま。
常子) 常子です。お邪魔してます。
星野) 常子さん?
    大樹! えっ、一体…?
常子) 風邪をひいていたようで、
    熱があったんです。
星野) えっ…。
常子) でももうだいぶ下がりました。
星野) そうですか…。
常子) あ…勝手に上がってしまってすみ
    ません。先ほどのお礼に伺ったら、
    具合が悪そうでしたので、つい…。
星野) こちらこそ、ご迷惑をおかけして
    しまってすみませんでした。

(常子の膝で寝がえりを打つ青葉)
常子) フフフ…。もう少しだけ、
    このままでもいいですか?
星野) 僕は、もちろん。


**********

星野) ありがとうございました。常子さんが来
    てくれなかったら、どうなっていた事か…。
常子) お一人だと、大変ですよね。
星野) そうですね。あっ、どうぞ。
常子) 失礼します。
星野) 家政婦のなみさんが来てくれるのは、
    午後からなので、朝食の準備も一苦労
    です。それに、青葉にはお弁当を持た
    せないといけなくて。
常子) お弁当も作るんですか?
星野) ええ。毎朝仕事へ行く前に。

(常子にお茶を出す星野)
常子) ありがとうございます。
星野) それから大樹を送り出し、青葉を幼稚
    園に連れていって、会社に着くのはい
    つも始業時間ギリギリです。
常子) すっかりお父さんですね。
星野) もう必死ですよ。
常子) 頂きます。
星野) どうぞ。
常子) 星野さんが、
    お付けになったんですか?
星野) え?
常子) 名前です。
    大樹君は、「大きな樹」だし、
    青葉ちゃんは、「青い葉」。
    植物好きだった星野さんらしいなって。
星野) 大樹は…はい。すくすくと育ち、いつか
    誰かを支えられる人間になってほしいと
    思って付けました。でも…青葉の名前は
    妻が。
常子) 奥様が?
星野) ええ。
    妻も、植物が好きな人だったんです。 
    出会って意気投合したのも、その話題
    で盛り上がったからでして。加奈子は、
    菜の花のように、周りを明るくするよう
    な人でした。
常子) 素敵な方だったんですね。
星野) いや…出版社を作るなんて、すごい
    ですよね。昔から、これと決めたら、
    常子さんほど強い人はいません。
常子) いえ。私なんて、怒られてばかりです。
星野) 社長なのに?
常子) はい。編集長が、敏腕なんですけど、
    厳しい方で。
星野) 大変だ。
常子) もう、本当に…。
星野) 僕はただの会社員ですから、気楽な
    もんです。終業時間も早いですし。
常子) でも、その方がお子さんたちに
    とってはいいですよね。
星野) ええ、そうなんです。ただ、来週からの
    ふたつきが繁忙期なもので。木曜の全
    体会議だけは、抜けられないと思うので、
    頭が痛いです。
常子) でしたら、夜はお子さんたちだけで?
星野) ええ。かわいそうだとは思うんですが、
    そうするしか…。
常子) あの…ご迷惑でなければ、星野さん
    がお帰りになられるまで、私が顔出し
    ましょうか?
星野) えっ? あっ、いやいや、そんな…申し
    訳ないですよ。今日の事だけでもご迷
    惑をおかけしたのに。
常子) でも、木曜だけですよね?
    ふたつきだけでしたら、なんとか。
星野) いや、でも…。
常子) 星野さん。今は一番にお子さんたち
    の事を考えましょう。


**********

常子) え~それでは、
    来週の木曜日ですから…10日。
星野) はい。
常子) 仕事終わり次第すぐに駆けつけます。
星野) よろしくお願いします。
常子) はい。では。
星野) はい。
常子) かわいらしいですね。
星野) ああ…桔梗です。漢字だと木偏に「吉」
    「更に」となり、縁起がいいと、戦国武将
    も好んで家紋に使ったんです。あ~桔梗
    の根は古くから、せき止めなどに使われ
    ていまして、うちの会社で扱っている薬
    も、梗の根の成分を…。
常子) フフフ…。
星野) えっ?
常子) 星野さん、お変わりありませんね。
    植物のお話になると、真剣な顔に
    なって、バ~ッて。
星野) 恥かしいな。
常子) そんな事ないです。昔の星野さんの
    ままで、私はうれしかったです。
星野) 僕もです。常子さんが昔のままで。
    本当に、お世話になりました。
常子) いえ。では、失礼します。
星野) おやすみなさい。
常子) おやすみなさい。


**********

美子) 15年ぶりだと、話が尽きませんよね?
君子) えっ?
美子) とと姉ちゃんです。菓子折りを持って
    いっただけなのに、もうこんな時間。星
    野さんとのおしゃべりに花が咲いてる
    のかなあって。
君子) そうかもしれないわね。
美子) そういえば、まり姉ちゃんが、とと姉
    ちゃん、昔星野さんと交際してたんじ
    ゃないかって言ったんです。
君子) 鞠子が?
美子) はい。私もとと姉ちゃんはお慕いして
    いたと思いますが、交際まではなぁ…。
    あっ、でも、せっかく再会できたんだか
    ら、今からでも2人がうまくいけばいい
    なって思うんです。
(戸が開く音)
常子) ただいま帰りました。
美子) とと姉ちゃん。
君子) お帰りなさい。
常子) ん? ん?
美子) とと姉ちゃん。
常子) あ…ちょっと、待って待って。
美子) はいはいはい。
常子) ん? ん? ん?
美子) 座って。どうだった?
常子) どうって、まあ…お子さんとか、お仕事
    の話をして…。でもやっぱり、男手一つ
    でお子さんを2人育てるのは大変みた
    いです。そうだ。玄関に桔梗が飾ってあ
    ってね。
美子) うん?
常子) 星野さん、昔と同じように植物がお好き
    みたいで、ちっとも変わってなかったわ。
    カバン置いてきます。
美子) 変わってなかったんだ…。


**********

一週間後

(トースター試験60日目)

試験する事2か月。
この日、トースター商品試験は、
最終日を迎えました。


扇田) 終わった…。
常子) 皆さん。1年分、1460枚、
    全て焼き終わりました!

(拍手)

**********

美子) そりゃ簡単には書けませんよ。この試験
    結果じゃ、どのトースターも酷評する事に
    なると思います。花山さんは、毎号毎号、
    1行1行全身全霊をかけて雑誌を作って
    るじゃないですか。それと同じように、メー
    カーの方が思いを込めて作った製品を批
    判しなくてはいけないのは、相当な覚悟
    が必要ですよ。

**********

その日、
花山がペンをとったのは、
夜も更けた頃でした。

常子は、花山に寄り添うように、
遅くまで残っておりました。


**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


星野が帰ってきた時に、家の中から顔を出した
常子が、懐かしの「ウフフ…来ちゃった♪」女に
見えて笑った(分かる人だけ分かればいいw)。

星野が語る亡くなった奥様像は、聞けば聞くほ
どいい人で、常子と結婚しなくてよかったね~
と思うのだけれど…。状況的には2人の恋再び
コースまっしぐら。これが好感の持てるヒロイン
だったなら、史実とは違っても、幸せになるフィ
クションは大歓迎するところ。でもねえ…少なく
とも、星野が幸せになれるようには思えず…w

ドラマとしてよかったのは、美子が花山を常子
よりずっと理解しているのが分かるこのセリフ。

花山さんは、毎号毎号、1行1行全身全霊を
かけて雑誌を作ってるじゃないですか。それ
と同じように、メー
カーの方が思いを込めて
作った製品を批
判しなくてはいけないのは、
相当な覚悟
が必要ですよ。

相当な覚悟の花山と、適当な覚悟の常子(にし
か見えない)。今はまだ嵐の前の静けさ。当分
の間、常子の恋バナが続きそう。ふぅ…(溜息)


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