「昼顔～平日午後３時の恋人たち」
●相関図
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第１話
恋する妻たちの
怖く痛く愛おしいラブストーリー
ホントは、
ママなんて呼ばれたくありません。
でも、夫は子供のいない私を
喜ばせているつもりです。
わざわざ傷つけることもないのです。
大きな声では言えませんが、もし、
火事になったのが自分のうちだったとしても
私はそんなに悲しくなかったかもしれません。
泣くほど失いたくないような大事なものなんて、
何もないような気がしたのです。
不謹慎だけど、捨てられなくて、
たまったものが一斉に整理できるかもって。
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神様ごめんなさい。
私のしてしまったことは
本当にいけないことです。
心からお詫びして改めます。
でも、一つだけ言わせてください。
あんな素敵なおうちと家族がいるのに
不倫するなんて、罰当たりです。
どうか、あの女の不倫が旦那さんにバレて、
地獄に堕ちますように。
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夫は同性愛者ではありません。
美しくありたいだけです。
結婚する前は、普通に私を求めてきました。
ただ、セックスレスだからといって
別れたいわけではありません。
私たちは仲良しなんです。でも…。
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利佳子） このまま女を捨てて一生を終えていいの？
紗和） 私は、若い男とチャラチャラ不倫するより、
あったかい家庭が作りたいんです。
利佳子） わかってないわね。温かい家庭を作るため
にも、恋が必要なんじゃない。
紗和） 意味不明。理解不能。
利佳子） じゃあ聞くけど、ご主人は、温かい家庭を
作ろうと努力してくれてる？ 昔と変わらず、
あなたを大事にしてくれてる？ そんなご主人
に、あなたはまだときめける？ 無理よね。
結婚は、平穏と引き換えに情熱を失うものだ
から。３年もたてば、夫は妻を冷蔵庫同然に
しか見なくなる。
紗和） 冷蔵庫？
利佳子） ドアを開けたら、いつでも食べ物が入って
ると思ってる。壊れたら不便なのに、メンテナ
ンスなんてしたことない。でもね、外で恋愛を
すれば、夫にも寛大になれるわよ。
機嫌よくパンツも洗えるわ。
家族みんなが幸せになるの。
紗和） そうですか。だったらもっともっと幸せにおな
りください。こないだの彼が連絡取れないって
心配してスーパーに来てました。
利佳子） ああ、彼とは終わりにしたわ。若い人は危
険ね。外で名前を呼ぶような男とは付き合え
ないわ。絶対にバレてはいけない。それが、
私たちの恋のルールだと思わない？
紗和） 私たち？ 同意求めないでください。何が恋よ。
利佳子） あら、不倫は、究極の恋愛の形よ。映画だ
って小説だって、たくさん名作があるわ。
紗和） それは物語だからでしょ。
利佳子） でも、あなただって、美しいヒロインになり
たい願望はあるんじゃない？
だから、赤い口紅を。
紗和） あの口紅なら返しました。
利佳子） だから？ あなたは口紅が欲しかったわけ
じゃない。退屈な毎日に、穴を開けるような
ドキドキするようなことがしたかった。もしか
したら、放火したのもあなただったり…。
紗和） いいかげんにしてください！
今、あなたを刺したくなりました。
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男） 知らない方が、
あれこれ想像できて、燃えますよ。
利佳子） それは男の理屈ね。女はまず、好きになり
たいの。たとえ、その場かぎりの相手でも。
男） でも、昼顔ってハンドルネーム付けてるってこと
は、あなたも世間話がしたいわけじゃないでしょ。
僕、頑張りますから。
利佳子） 昼顔って映画、観たことあるの？
男） あっ。昔の。上流家庭の奥様が、
真っ昼間に売春する話でしょ？
利佳子） 罪を犯したら、罰を受ける、っていう映画よ。
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白状します。
今日はキッチンに立ちたくありません。
あの人に会ったせいでしょうか？
あの人の声が、耳から離れないせいでしょうか？
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不倫。
淫らで、薄汚く、非常識な欲望。
家族を裏切り、周囲を傷つけ、
友達を失い、自らも苦しみの淵に落とす罪。
足を踏み入れたが最後、
出口がないことに気づいても、
決して引き返せない。
全てを破壊する許されない恋。
私には一生、縁のないものです。
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「平日昼顔妻」とは、雑誌の編集長の造語らしいけど、
夫を会社に送り出した後、平日昼に別の男性との恋
に落ちる主婦のこと…らしい。「昼顔」ってネーミング
がちょっとダサいというか、平日午後３時の恋人たち、
だけでもよかったんじゃないの？って思ってしまった。
いわゆる昼顔妻の利佳子と、不倫なんて一生縁のな
いことだと思っていた紗和との出会い。そのつもりは
なくても、巻き込まれ、堕ちていく感じになるのでしょう
か。セックスレスだけど仲良しだという紗和の夫のキ
ャラが気持ち悪くて、あれじゃ、斉藤工を好きになるよ
ね～といきなり納得させられてしまった。面白くなるか
は、利佳子のキャラ次第かな？ とりあえずは期待♪
それにしても…結局、浮気も不倫も、男の専売特許
のように言われてきたけど、男と女が揃わなきゃで
きないのだから、男であろうが女であろうが、不倫す
る人はするし、しない人はしない。したくても機会がな
かっただけの人が、いるだけのことなのかも。温かい
家庭を作るためには恋が必要というのも、昔男性の
言い分として聞いたことがあるなあと。外での秘密の
おかげで妻に優しくできるとか。理屈としては、新しく
もないというか。女性のほうが上手にできるかもねｗ
「昼顔～平日３時の恋人たち」関連ブログ↓
第１話～恋する妻たちの怖く痛く愛おしいラブストーリー
第２話～濡れたキス・・・妻たちの共謀
第３話～妻の失恋・・・本音語る七夕の夜
第４話～妻を強くする恋・・・覚悟のキス
第５話～悪女誕生。妻が一線を越えた日
第６話～秘密の恋がバレる時・・・夫の罠
第７話～恋の終わり・・・日常に戻る辛さ
第８話～妻の追求・・・修羅場はじまる
第９話～崩れていく日常・・・夫の涙
第10話～逃避行・・・試される愛の強さ
第11話～罪から始まった恋完結・・・妻が選ぶのは夫か恋人か
●「昼顔～平日３時の恋人たち」ＨＰ
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