サキ
第5話 「姉への疑惑」
第5話 「姉への疑惑」
直美) 誰にだってさあ、抱えてることはあるし、他人に
言えないことや言わないこともある。でもさ、どう
して思いとどまれなかったのかって。
岩城) きっと・・・、
スイッチが入っちゃったんじゃないんですかね。
言えないことや言わないこともある。でもさ、どう
して思いとどまれなかったのかって。
岩城) きっと・・・、
スイッチが入っちゃったんじゃないんですかね。
直美) スイッチ?
隼人) えっ?
サキ) 野村さんが、どうして亡くなったのか。
祐樹さんにも、直美さんにも言えなかったけど。
・・・知ってる。野村さんはね、祐樹さんのことを、
愛していたのよ。
隼人) 祐樹さんって。
愛していたのよ。
隼人) 祐樹さんって。
サキ) そう。血のつながった、実の妹。
野村さんの一方的な片思いだったけど。
隼人) そんなことって・・・。
サキ) いろんな兄妹がいる。いろんな育ち方をした
兄妹がいる。真面目で、不自由な人だった。
世の中のタブーを犯してしまいそうな自分に、
苦しんでた。だからって、そっちを選ぶなんて。
苦しんでた。だからって、そっちを選ぶなんて。
隼人) 警察には?
**********
本田(岡田義徳)を家に招き、食事を勧めるサキ。
サキ) どう?
本田) 美味しいです。
ホントに、ホントに美味しいです。
サキ) 良かった。1人暮らしだと味気ないのよね。
本田さん、お仕事は、楽しいですか?
本田) あ・・・俺なんて、何もできないし、
迷惑かけてばかりで。
迷惑かけてばかりで。
サキ) そんなことないわ。
本田) あるんです。
サキ) だとしたら、それはね。まわりがあなたを解
ってないのよ。あなたじゃなきゃダメなこと、
きっとたくさんあると思う。
ってないのよ。あなたじゃなきゃダメなこと、
きっとたくさんあると思う。
直美) 働き盛りに訪れる闇か。どれどれ。見して。
岩城) 俺、思ったんですけど、
もしかしたら、誰かが何かを言ったから死ぬ
可能性もあるんですよね。
もしかしたら、誰かが何かを言ったから死ぬ
可能性もあるんですよね。
直美) うん?
岩城) でもそういうことは、表に出ないっていうか、
当人にしか解らなかったり。
当人にしか解らなかったり。
直美) 例えば、実際に手を下さなくても、スイッチを
故意に押す人間がいたら・・・。
それって間接的な殺人だよね。
故意に押す人間がいたら・・・。
それって間接的な殺人だよね。
隼人) 殺したいほど憎い相手がいて、
自殺に追い込む。
自殺に追い込む。
岩城) でも、確実に相手が自殺するスイッチなんて。
直美) ないと思うよ~。あるとしたら、確実に相手が
壊れるスイッチかなあ。
壊れるスイッチかなあ。
隼人) 相手が壊れるスイッチ・・・。
直美) 誘導するのが上手くて、押された人間も、
スイッチを押されたことにすら気付いてない
かもしれない。ふ・・・
そんなことができたら完全犯罪だけどねえ。
岩城、いいじゃん。頑張ってんね。
スイッチを押されたことにすら気付いてない
かもしれない。ふ・・・
そんなことができたら完全犯罪だけどねえ。
岩城、いいじゃん。頑張ってんね。
岩城) ありがとうございま~す。
**********
直美) スイッチを故意に押す人間かあ・・・。
まさに・・・悪魔だね。
スイッチを故意に押す人間。確実に壊れるスイッチを
見つけ出すのが上手い人間。まさに・・・悪魔の囁き?
囁くだけで、手を下さない人間に罪はあるのかないの
か? ある意味彼女は相手に選ぶ余地を与えている
とも言えるわけで。恥をかきながら、秘密を背負いな
がらも、生きることを選ぶこともできたはずと、言い訳
の余地を残しているところが、あざとすぎて恐ろしい。
それにしても、なんだろう? このドラマに感じる違和
感というか、奇妙な感覚。サキが高級食材を食べる
シーンを見るたびに感じる変な感じ。今回それが蟹
だったことで、よりはっきりと感じられた「笑いたいの
に笑っていいのかわからない」感じ。そう、なんだか、
とってもお笑いの場面に見えるんですよねw これ、
SMAPあたりがパロディしそうなというか・・・。本気
で、この映像を笑わせるつもりじゃなく撮っているの
か? 本当は笑ってもいいのか? そんなことを考え
てしまって。トーンがシリアスだけど、やってること
はかなり可笑しいんですけどw 後半、サキの動機
の謎解きが面白ければドラマは成功といえるのだろ
うけれど・・・どうなんでしょう? 別の意味でドキドキ。
**********
直美) スイッチを故意に押す人間かあ・・・。
まさに・・・悪魔だね。
スイッチを故意に押す人間。確実に壊れるスイッチを
見つけ出すのが上手い人間。まさに・・・悪魔の囁き?
囁くだけで、手を下さない人間に罪はあるのかないの
か? ある意味彼女は相手に選ぶ余地を与えている
とも言えるわけで。恥をかきながら、秘密を背負いな
がらも、生きることを選ぶこともできたはずと、言い訳
の余地を残しているところが、あざとすぎて恐ろしい。
それにしても、なんだろう? このドラマに感じる違和
感というか、奇妙な感覚。サキが高級食材を食べる
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サキ 第1話 「接近」
サキ 第2話 「タブーの正体」
サキ 第3話 「禁断へ導く女」
サキ 第4話 「タブーの結末」
サキ 第5話 「姉への疑惑」
サキ 第6話 「弱者の逆襲」
サキ 第7話 「母へ・・・」
サキ 第8話 「母のための復讐」
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