前回までで
①のコード進行と曲の小節構造
②のメロディーの作られ方

③編曲
について述べてみた。


最後はミックスやマスタリングに関してだが、
どんなテクニックが使われいるのかを知るには
基本的に「良く聴く」しか方法がない。


教則本などを除けば
市販のヒット曲のミックステクニックが開示されいる例は
ほとんどゼロと言って良いと思う。


なのでカッコいいミックスを聴いたときに
「こういうのってどうやってるんだ?」と自力でわかるようになるには
相当プラグインやDAWの使い方に通じていないと難しいのが現状だ。



中には独創的なアイデアで「え~?これどうやってんのか全然わからん」というのもあるが
まずはDAWや一通りのプラグインの使い方を覚える必要がある。


中には説明書を見るのが嫌いだとか
英語だから読めないと言う人もいるが
そんな言い訳をせずに地道に頑張るしかない。


基本的なことから応用的な内容まで
DTMマガジンサウンド&レコーディング・マガジンなどで
よく特集が組まれていたりするので
雑誌やネットなどで情報を集めるのも良い。



コンプやEQの基本的な使い方からサイドチェインなどの
比較的応用的なテクニックまで情報を集めたければ
結構簡単に集まるはずだ。


昨今はネットの発達に加えて、
〇〇のテクニック99シリーズやレシピ本などもあるので、
単に「断片的な情報」を集めるだけならかなり容易な時代になった。



エンジニアが教えるミックス・テクニック99


    

エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック99



一番良いのはだれか教えてくれる人を見つけることだが、
機会があればスタジオでエンジニアさんのミックスを
邪魔しない程度に見せてもらったり、
同じくミキシングやマスタリングなどの勉強をしている友人などと情報交換するのも良いと思う。



勉強する書籍としては既にたくさんの書籍が販売されているが、
PROTOOLSやCUBASEなどでセッションファイルをまるごとお手本として
見ることの出来る良い教則本として
Production Mixing Mastering with WavesHit Record
個人的に結構勉強になった。


Production Mixing Mastering with Waves


Hit Record



イメージしている音とそれに近づけるためのコンプやEQの設定を
解説を見ながら実際にセッションに触れることが出来るので、
文章や音だけの教則本よりもかなり学習効率は良いと思う。


WAVESの教則本は断片的にコンプやEQの設定を解説するのではなく、
ほかのトラックとの関係性を考慮しながらミックス→マスタリングまで
1曲まるごとお手本と出来るのがほかの本との相違点だ。



基本的なことがわかれば後はひたすら経験の蓄積と
色々なイメージを具現化させるための
試行錯誤を行って練習を積むのだが、
慣れてくると段々と聴いただけで
どういうテクニックが使われているのかがわかってくる。


ボーカル一つとってみても
ガッチガッチにコンプが掛かっているボーカルや
比較的ナチュラルなボーカル、
あるいはフェーダーで表情を付けたり、
プリディレイを極端に長くして特殊効果を狙っていたり、
ロングやショートのディレイやリバーブを複数使って色々工夫していたり
千差万別のテクニックがあるけれど、
とにかく情報を集めて自分でそのテクニックを実践するという
行程を繰り返して自分の引き出しを増やしていくしかない。



なかなかネットや本の情報を集めただけでは
独学での上達が難しい分野かもしれないけれど
とにかく情報収集してたくさんミックスやマスタリングの経験を積むことで
少しずつレベルアップしていくことが出来るはず。


独学で勉強する場合は
良いお手本を見つけられるかどうかがカギになると思うので
頑張って探してみて下さい。



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