新年明けましておめでとうございます。

旧年中はお読みいただきありがとうございました。

本年も参考になる記事を書いていく予定ですので今年もよろしくお願い申し上げます。


なお、以下のブログでも多くの記事を書いております。

こちらのブログもよろしくお願い致します。

特許出願に関するブログ

このところ、あまりこのブログを更新していませんでしたが、別にワードプレスブログも作成しています。こちらはかなり頻繁に更新しているので是非ご覧下さい。


特許出願依頼


こちらのブログでは、特許出願を弁理士や特許事務所に依頼する際に注意すべき点を中心に書いてます。


また、最新の特許訴訟(裁判例)のニュースや、審査基準、拒絶理由への対応策、特許明細書の書き方、激安特許出願、プレミア特許出願等盛りだくさんの記事を書いています。

特許明細書のひな形も無料で配布しています。


ぜひお立ち寄り下さい。



特許出願依頼

企業が使用していない休眠特許を活用して、日本経済を活性化する、という特許流通事業というのが、一昨年まで10年間行われてきました。

それは特許流通を専門に担当する、特許流通アドバイザーというのを国が雇用し、県や大学、TLOに派遣するという事業でした。

しかし、事業仕分けにひっかかって、一昨年で終了してしまいました。

一説には3000億円位の経済効果をもたらす非常に有益な事業だったのですが、どういうわけか仕分けを嫌って止めてしまったようです。

しかし、今こそ特許流通アドバイザーのような存在が必要な気もします。というのも、様々な会社が不要となった特許を処分しようとしているからです。

業界によっては大幅赤字に陥っており、特許の維持費用も少なくなっている会社も多いです。

そういう場合に、単に特許を放棄するのではなく、何等かの形でキャッシュが回収できた方がいいに決まっています。

一昨年まではそれを特許流通アドバイザーが担ってきましたが、今はそういう存在がないので、弁理士等がその役割を担ってもいいのではないかと思います。

私自身も特許流通の経験が長いので、この事業を立ち上げたいと考えています。

もしご興味のある企業、大学、個人の方がおられればご連絡下さい。アメブロをやっておられる方はメッセージかコメントでお願いします。

以下のサイトからも私の事務所の連絡先がわかります。

特許出願と特許流通
商品やサービスの名前は売上に大きな影響を与えます。うまいネーミングだとそのネーミングだけで売れたりもします。

そして、うまいネーミングほど他人がマネをするので、最初に商標登録出願してないと、ある程度広まってからでは商標登録できなくなる場合もあります。他人もマネして使っていて有名(周知)になっていたら拒絶されますから。

そういう意味で、いいネーミングを考え付いたら可能であれば商標登録されることをお勧めします。早い者勝ちですから。

商標登録出願には大体以下の費用がかかります。

特許庁印紙代
出願時 3400+8600×区分数
登録時 37600円×区分数(10年間)
     21900円×区分数(5年間)

弁理士に依頼した場合は、上記に加えて弁理士の手数料がかかります。
通常は、3万円~10万円の間と思われます。

ですから、1つの商標を1つの商品又はサービスについて出願した場合は、

10年間で49600+3万~10万円=79600円~149600円
5年間で33900+3万~10万円=63900円~133900円

となります。ですので大体7万円~10万円ちょっと程度と考えておけばよいと思います。

もっとも、事務所手数料を1万円以下でやっている事務所も稀にありますが、その場合は、商品区分、役務区分まで出願人の方で全部決めてなければならず、専門家のコンサル無しの出願事務手数料だけ、という感じです。そこまで安いといつ事務所が潰れるかわからないので異常に安いところは止めておいた方が無難でしょう。

最低2万5千円以上は取らないと事務所として優秀な人材を確保することは難しいでしょう。

ところで、私の事務所でも商標登録出願をかなり受任していますが、最近、拒絶理由が来ずにいきなり登録、というのがかなり多いです。

造語商標とかロゴの場合は類似のものが元々ないので当たり前と言えば当たり前ですが。

最近では私の事務所の商標登録率は95%を超えているのでは?と推定しています。

一番厳しいのは、商標登録出願時にはまだ公開されてないけど他人が出願済みで、こちらの商標の出願後、公開され、ズバリ同じ商品で、類似もしくは同一の先行商標があった場合です。

これは交通事故みたいなもので、いくら慎重に調査しても見つけることはできません。

ただ、そういう場合でも、商品、役務を複数書いておけば、類似群に入っている商品、役務を削除すれば登録できる場合があります。

そういう意味では商標登録出願については、限りなく100%に近い登録率であっても別にすごいとか言うわけでもなく、90%以上の登録率は当たり前、と考えていいです。

当所でも95%以上だと思います。

で、ご希望があれば、日本最安値で商標登録出願を承ります。ご興味があればメッセージかコメント下さい。
今年の4月1日から特許出願の審査請求料の減免規定が緩和されました。

資本金3億円以下
設立10年以下、又は法人税が課されていないこと
他の法人に支配されていないこと

3は、他の法人が1/2以上の株式を保有している等の場合です。

手続きも、登記事項証明書(履歴事項証明書)と株主名簿を提出するだけです。

そういう意味では以前よりもかなり使いやすくなりました。

私も最近の審査請求でこれを行っています。

以下の特許庁のサイトで詳しく解説されています。

特許料の減免制度


英文契約書セミナーを今月の17日に東京品川で行います。

海外との契約交渉と英文契約実務  

その準備中です。普段は何気なく書いている準拠法や裁判管轄の条項も、本来はそれぞれの国で準拠法にしていいか、裁判管轄にできるかどうかの根拠規定を確認するべきです。

例えば、NY州法を準拠法にする場合はUS25万ドル以上の契約であれば、NY州と関係ない契約でも、準拠法にした場合その契約は有効、とNY州法には書かれています。

また、日本でNY州法に準拠した契約が有効か、外国で判決が出た場合、執行判決は必要か?等の問題もあります。そのあたりもセミナーでは触れる予定で資料を作成中です。

海外との契約交渉と英文契約実務  

~基礎から、共同研究(開発)契約、秘密保持契約等のポイントまで
 


私が奈良先端科学技術大学院大学や会社、その後の特許事務所での海外との契約の経験を踏まえて様々なノウハウを話すつもりです。

発明をする場合、それに先立って発見をすることも多いです。その発見に基づく原理を応用した新製品を開発するような場合です。


そして、その発見は、研究アイデアから始まります。


つまり、何か、論文を読んだり、人の発表を聞いたりしてヒントを得て、新しい研究テーマを考えます。


そしてその仮説を証明する実験計画を立てます。


それにしたがって研究をして、仮説どおりだったら、大発見になることもあります。


しかし、それが外れた場合でも、実はもっと大きな発見につながることもあります。失敗実験から田中耕一さん(島津製作所フェロー)はタンパク質の構造解析のMSを発明しました。通常よりも高濃度の溶液を使ったらうまくタンパク質が飛ぶようになったそうです。


そういう意味で、研究計画と仮説が当たっても外れても発見、発明のチャンスはありえます。


アイデア発想、発明、発見の出てくる過程を研究し、より効率よく優れた発明、発見が出てくるようにできれば、と考えています。


発明・発見・アイデアに興味のある方は下のFacebookページの「いいね!」を押してくだされば研究会に参加することができます。(押さなくても見ることはできます)


発明・発見・アイデア研究会Facebook page


いずれ、リアルでの交流会もやる予定です。

ちょっと思うところがあって、コーチング希望者を募集します。


コーチングとは、目標達成に役立つテクニックです。コーチが質問をして、受講生がそれに答えることで受講生自分の中に眠っている回答を引き出します。コンサルティングと異なり、自分の回答なので、整合性があり、納得できる解決ができます。


コーチングを活用することで以下のようなことが可能になります。


・業績アップ


・収入増加


・スポーツの大会で優勝


・志望の大学・高校や資格試験に合格


等々どんな目標達成にも使えます。


時間は1回50分程度。費用は無料です。


私は弁理士ですが、マイケル・ボルダックの認定コーチでもあります。


中小企業の経営者様等で悩みやフラストレーションがある方は是非ご応募下さい。コーチングの中で解決策が見つかるかも知れません。


ご興味のある方はこちらからご登録下さい。


100人コーチング(無料)登録


毎月10人程度、最終的には100人の無料コーチングを行おうと思っています。


私のコンサルティング・フィーは1時間5万円ですから、ある意味、大盤振る舞いです。


ただ、多忙になると途中で中止する可能性もあります。


ご興味のある方はお早目にご登録下さい。


100人コーチング(無料)登録

昨日、一昨日と北海道の酪農学園大学で研究者のための知財セミナーを行った。


初日はセミナーで約20名程度が参加していた。


2日目は演習ということで、初日に参加していた学生が初日が難しすぎたようで、かなり減り、2日目は10名程度だった。


その分、かなり濃い内容が演習で話せたと思っている。


セミナーで演習形式は初めてだったので最後まで何をどうするか、迷ったが、何とか自分なりの構成を作り上げることができた。自分ではかなりいい内容だったと思うが、参加者の評価はどうかはまだわからない。


このとき、私の得意な戦略マーケティング演習も入れようかと計画したのだが、よく考えると、ライバル会社とかも来ている可能性もあり、今の開発商品のマーケティング演習はできないので今回はマーケティング演習は解説だけにした。


特許とマーケティングの関係は明確なのだが、それはいずれセミナーでもやろうと思っている。


酪農学園大学は獣医学部が1学年120名もいて日本でも最大の人数だそうだ。だから、東京等関東からも定員の50%位がくるという。キャンパスも後楽園球場28個分、40万坪の広大な敷地で3学部(獣医、酪農、環境システム学部)なので、1人あたりの面積は日本でもトップクラスだろう。全体の面積ではさすがに北大よりは小さいそうだが。


今日北海道から帰ってきたが、帰りの飛行機は修学旅行生も乗るということでかなり混雑していた。


今回は夜も2晩ともしっかり飲んで楽しい出張だった。いつもはセミナー出張で飲むことはあまりないので発明協会の担当者の心配りに感謝したい。

来週は研究者のための知的財産セミナーを北海道の酪農学園大学でやることになっている。

http://www.hkd.meti.go.jp/hokip/h22kenkyusya/ebetsu.pdf


食品加工等の特許の講義と演習をやる予定である。


これまで、製薬企業関係のセミナーとか、弁護士、公認会計士向けのバイオ知財セミナー、農水省関係のセミナー、大学関係のセミナー等を行ってきたが、すべて講義形式だった。


だから演習というのは最初になる。


特許の請求項を書いたり、マーケティング戦略演習をしようかと考えている。


特許と経営戦略、マーケティング戦略の両方の専門家は少ないと思う。私のいた会社の知財部は出願は弁理士事務所に依頼していたので、そのチェックと、戦略部分を会社の知財部でやっていた。


しかし、会社知財部が事業部戦略を全て把握できるというわけではなく、事業部でも事業部内部のみで他部署には言いたくないようなこともある。


すると、知財部員と言えども全ての事業部の情報を知られるわけではない。


その場合にはその事業の戦略が不明なわけだから知財戦略も立てにくい。ブラックボックスを残したまま知財戦略を作らざるを得ない。


そういう意味で会社の知財部であっても戦略経営と知財戦略を融合させて競争優位を獲得することはかなり難しい。


外部の特許事務所が、企業の将来の商品開発戦略まで把握すべきかは会社の考え方にもよるだろう。


それでも、事業戦略まで考慮して知財戦略を構築し、出願全体を任せたい、という企業もある。企業の事業全体像を理解できれば、知財戦略もより完全なものになる。研究開発戦略や製品戦略と知財戦略、出願戦略を整合するように構築することで、より戦略的な事業保護が可能になる。


弁理士としても、そういう戦略知財、戦略法務のニーズに耐えられるよう、スキルアップに努めるする必要があると思っている。