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2009-08-04 21:54:41

東北大学眼科でiPS細胞特許の講義

テーマ:iPS細胞 知財戦略 米国仮出願

東北大学病院でiPS細胞特許に関する講義をした。


東北大学眼科では、細胞シートを目にかぶせて治療する角膜治療にiPS細胞由来のシートを使うようだ。


iPSに関しては、いろいろな新しい方法が出ていて、京大山中伸弥教授の特許ですべてを押さえられるかは未知数である。


しかし、山中先生の米国の一部継続出願(CIP)は非常に範囲が広いので、もしこれが成立すればES以外全てを含む特許になる可能性はある。


iPSは日本発の技術だが、米国に利用特許を押さえられる可能性が高い。何とかして日本がアドバンテージを保てるよう、オールジャパン体制で臨みたいものだ。

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2009-07-02 23:28:31

製薬企業の2010年問題

テーマ:バイオ弁理士

製薬企業の持つブロックバスター医薬品の特許が2010年頃に特許切れを迎えることから、武田薬品、第一三共等にとって大きな問題になっている。


私が大学院の頃に読んだ本には、医薬品には10年20億もの巨費が必要だ、等と書いてあった。


しかし、今や、医薬品の開発には、20年800億円という途方もない投資が必要となる。


大手製薬企業の役員の中には、これを壮大なバクチという人さえいる。


確かにいつ副作用が出て開発が中止になるかわからないのに、巨額の研究費を投じて臨床試験を進めるのはバクチの面がある。


800億円を張ってばくちを打っているようなものだ。それで、年1000億円以上稼いでくれるブロックバスターが出れば全く問題はない。


しかし、研究費は増えたが、新薬の登録件数は逆に減っているという。


つまり、研究開発費はどんどん増大しているが、アウトプットである新製品は年々出にくくなっている、ということだ。


ということはこのまま行くと、開発費が回収できなくなるおそれすらある。


これまで医薬品産業は右肩上がりで来たが、どこかで頭打ちになりそうな気配である。そうしたことを避ける意味でも山中伸弥先生のような画期的な研究成果を出す研究者が続出して、新たな世界を拓いて行って欲しいものだ。


バイオ医薬品は今後も伸びを続けると予想されているので、バイオテクノロジー医薬品に対する期待は大きい。



2007-04-21 13:24:17

東大脳の作り方と使い方

テーマ:受験勉強
以前東大脳の作り方という本を紹介したが、どうもこの本が最初に東大脳という言葉を作ったらしい。
中本 千晶
「東大脳」の作り方と使い方

筆者は地方の高校から東大法学部に入学し、その後、リクルートに入社、現在ではフリーのライターをしている。

東大脳というのは、どうも、リクルートで言われたことに起因していると思われる。



東大の悪いところも正直に書いてあり、好感が持てる。

東大には創造性がない、できて当たり前と見られ、できないと、「東大のくせに」などど批判される。


と筆者は書いているのだが、今ではどうなのだろう?


社会全体がそれほど東大ということに注目していないのではなかろうか?


ますます実力主義の傾向が強くなっていると私は感じている。

特に企業では、成果主義の人事考課が当たり前になってきていて、学歴があっても成果が出ていないと出世しにくい仕組みになっていると思う。


もっとも、弁理士の世界で学歴がどのように扱われているのははよくわからない。


クライアントから見たら東大卒の弁理士が大勢いる方が少し安心するのかも知れない。


そうした効果はあると思うが、弁理士の選び方は結局はその人個人の実力が大きいだろう。


大手の事務所でも弁理士によって明細書のできは全く異なる。


そして、弁理士事務所ではそれほど均一に品質管理ができているとも思えない。


また、個人の能力もそのバックグラウンドにより全く異なる。


そして、長くやっているからいい明細書が書けるとも限らない。


そういう意味では、実際に依頼してみて明細書を見てから判断する必要があるだろう。

すぐに見つかる弁理士に過大な期待をするよりも、優秀な弁理士を探すのが優れた特許戦略とも言えようか。

2007-03-17 23:11:34

超東大脳の育て方

テーマ:受験勉強
東大脳の作り方、という桜蔭高校首席、東大理科III類合格の女性の本を以前、紹介したが、これはそのアンチテーゼのような本である。
以前以前
伊東 乾
超「東大脳」の育て方

この本では、東大脳を問題解決や論文を書く能力のように定義している。


だが、私にとって、果たして本当に「東大脳」というものがあるのかどうか疑わしい。

東大に入ることは誰でも本気で勉強すればできる、と私は思っている。


それを東大脳と言っていいのは受験生から入学したての学生レベルまでではなかろうか?


研究能力と言う点では、東大も他大学もそれほど大きな差があるとも思えないし、大発見は東大だけがやっているわけではない。

だとすれば、「東大脳」と名づけて議論をする暇があったら、もっと論文を書いたり、世界に通用する成果を出し、欧米で認められる優れた研究成果を出すべきだろう。


そもそも、「東大脳」というのは、自ら称するのではなく、他者からそう言われてはじめて価値があるのだと思う。

学歴にあぐらをかくのではなく、常にハングリーな精神を忘れず、必死で努力して行きたいものだ。

2007-02-23 12:03:54

シリコンバレー精神

テーマ:ベンチャー

梅田望夫さんのシリコンバレー精神を読むと、シリコンバレーの空気がよく伝わってくる。


梅田 望夫
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土

個人保証の必要のない、リスクマネーを使って、ギアをトップに入れ、3年で事業を立ち上げ、株式公開により数十億円の資産を築く。


これを世界中から集まった天才的な才能を持つ技術者達が日常的にやっている。


そこには、経営学の専門家であるMBAもいて、世界でも最先端の経営理論に基づいてベンチャーの立ち上げをやっている。


サンド通りにはコンサルタントや弁護士、弁理士の事務所が並び、そこを歩けば、ベンチャーを1社立ち上げられるらしい。


日本では、研究者はベンチャーを作ると言っても、親会社からの出向で始まり、その後も何かと親会社の支援を受けたりするベンチャーもある。


それに対して、シリコンバレーの方は、そうしたしがらみはあるが、ベンチャーを作る場合は、個人投資家からの直接投資のリスクマネーを使い、ひも付きでない会社を立ち上げられる。


これは、米国の方が大金持ちが多いということに起因するのかもしれない。


日本でも、個人保証せずにファンドでベンチャーを立ち上げ、ファンドが残っている間にビジネスを立ち上げて、株式公開し、数十億、数百億の資産を築く人達が出てきて欲しいものだ。


ホリエモンなんかは最初からビジネスとして成り立っていたので、ちょっと違うが、株式公開で資産を1千億にしている。

藤田晋も株式公開で250億を調達した。


少し前まではそういうIT長者が誕生していたが、今後はIT以外の分野でもそうした成功者が出て欲しいものだ。



2006-11-19 13:20:20

知識の整理

テーマ:弁理士試験

ブログが利用されるようになってから、個人が情報発信できるようになり、インターネット上に膨大な情報が書き込まれるようになってきた。


それに伴い、それらの膨大な情報の中から真に役立つ情報を取り出す技術、それらの情報を整理する技術が重要になってきている。


これがGoogle大発展の理由の一つだろう。


地球上の全ての知識を整理しつくすというGoogleのポリシーは非常にすばらしい。


だが、特許検索をやっていればわかるのだが、必要な情報を漏れなく調べることはほとんど不可能と言ってよい。


専門の会社に依頼したら、数百万から1千万以上の費用がかかり、それでも完璧に全てを調べられるかはわからない。


Googleのシステムではそこまで網羅的で、漏れのない検索ではなく、重要な順に表示することで必要な情報にアクセスするという目的は達成される。


しかし、特許調査の立場から言うと、漏れのない検索エンジン、そのキーワードに少しでも関係のある情報を全てヒットさせてくれる検索エンジンがあれば本当に役に立つ。


上位の役に立つページの検索エンジンも重要だが、有名でない雑誌などで関係する技術を調査する検索エンジンは今後重要になると思われる。


もっともその前提として、原住民の言語で書かれた古代文書等が先行文献になるとすると、まずはそのデータベースがなければ話にならない。


そういう意味では、検索エンジンだけでなく、世界中の全ての知識をデータベース化することの方が先なのかも知れない。

2006-10-28 21:35:43

東大脳の作り方

テーマ:受験勉強
東大脳の作り方(安川佳美著、平凡社)という本を偶然手に取って読んでみた。
安川 佳美
東大脳の作り方

東大理科III類に現役合格した桜陰高校トップの女子学生が書いた本だが、透明感のある文体の中にさすが理科III類、という価値観が随所に出てくる。


周りの東大生の中に東大脳を持っている学生は少ない、と周りの東大生について嘆いている。


東大脳とは何か?この本では、


自分の人生を「自分のもの」として生きていく姿勢

自ら目標を設定し、挑戦することのできる思考形態


と定義づけています。


私の感覚からすると、これは東大脳というよりも、成功者が自然と身につけている習慣のようにも思えます。

そうした成功者の考え方を自然に身につけられる環境にいたからこそ、彼女は東大医学部進学過程、つまり、理科III類に現役で合格できたのでしょう。


この本は弁理士受験生にも役に立つと思い紹介しました。


2006-09-29 23:11:36

WEB2.0 専門知から集合知の時代へ

テーマ:WEB2.0
弁護士、公認会計士、弁理士等は専門家の代表的なものだ。専門家であるがゆえに権威もあるとも言える。

だが、WEB2.0の世界は専門家が書いた権威のある百科事典と、ネット上の不特定多数の無名の人達が書いたWikipediaとが同じ程度の正確性を持つような世界である。


つまり、WEB2.0の世界は専門知から集合知の時代、という人もいる。
この世界を知るにはこの本がお勧めだ。

梅田 望夫
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
2006-09-17 20:07:40

弁理士試験合格後は・・・

テーマ:弁理士資格を取った後

弁理士以外の士業の現状も知りたくて、先日、士業関係のセミナーに行った。

主に行政書士さんと税理士さんのためのセミナーだったが、行政書士さんは本当に何でもやるというのを感じた。



関西の行政書士さんはSEOの請負業をやっていた。



他の行政書士さんの中には、サイトアフィリエイトで月100万弱稼いでいる人もいるそうだ。



年収平均300万と言われる行政書士で、月100万近くインターネットから稼いでいれば勝ち組と言えるだろう。



行政書士さんの場合は、行政書士をフロントエンドにして、そのバックエンド商品、例えば不動産ビジネスを売る、というようなことをしないと年収1億にはなれない、というようなことを金森さんが言っていた。



実際彼のやっていることは、事業家そのものだ。



弁理士も単なる明細書書きだけにとらわれず、もっと様々なビジネスチャンスを見つけるのもいいかも知れない。

特許ビジネス、つまり、特許のライセンスの代理人や、特許を基にして会社を興す手伝いをしたり、ベンチャーのコンサルティングなんかも面白いだろう。



さらに、自分でビジネスモデルを作って、特許を出願し、自分でビジネスを起こすという猛者が出てくるかも知れない。

そういう桁外れのスケールの弁理士が出てくれば知財の世界ももっと面白くなるのではないだろうか?

2006-01-26 21:54:27

交渉術

テーマ:弁護士

交渉は弁理士にとっても常に必要になる。


ライセンス交渉、共同研究の交渉、試料提供契約の交渉、侵害警告を受けた場合、侵害された場合等あらゆる場面で交渉が必要になる。


そのようなとき、どうすればもっとも効果的に交渉を進めていけるか?


そのためには多くの実例を見るのがよい。私が一緒に仕事をしている方は知財の世界で35年以上にわたって交渉にかかわっており、その中には誰もが知っている超有名人もいる。


そういう方でも交渉の前には非常に周到な準備をされこちらがいやになる位徹底的に議論したうえで交渉に臨んでいる。


そうした交渉の達人が近くにいなくて、交渉をあまりやったことの無い人、交渉戦術に十分自信が持てない人はこの本を読んでみることをお勧めする。

谷原 誠
思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術―現役弁護士が書いた
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