AviUtl + GPU で アップスケーリング 各種設定編(その2) | bitter Orange

AviUtl + GPU で アップスケーリング 各種設定編(その2)

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AviUtl + GPU で アップスケーリング を書かせてもらってます。設定編(その1)からの続きです。
(アップスケーリングとは、動画などの解像度を高品質にあげること。いわゆる「超解像度」。ただし、アニメ以外では期待できません。)
・準備編
・休憩編(今回のアップスケーリング方法で、どのくらい画質が向上するかの結果)
・設定編(その1)
続々公開中です。


さて、ここから本番のフィルタプラグインの設定です。

まずは、フィルタプラグインの順番を並び替えます。


設定メニューの下のほうにある「フィルタ順序の設定」→「ビデオフィルタ順序の設定」とクリックしていきます。(下の画面は、いろいろと実験するためにフィルタを詰め込みまくってしまったため、表示項目が多くなっているだけです。
実際はもっとコンパクトだと思います)
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すると、下のようなウィンドウが表示されるので、
SharpenResize
NL-Means Light for GPU
WarpSharpMT

の順にしてください。別に、この3つが上から順になっているならば、間に他のフィルタを入れても構いません。
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理由というのも、特に無いですが...
リサイズ(拡大)→ノイズ除去→シャープにする
の順の方が綺麗になるんじゃないか...という個人的な推測です。



そして、OKボタンをクリックして閉じたら、設定メニューから今回使用する3つのフィルタプラグインをクリックしていってください。設定ウィンドウがいろいろ出てくると思います。
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まず、SharpenResizeの設定です。
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(ここからは、自分で上手に調整してください。AviUtlウィンドウの下の方にあるスライダを動かすと、好きな動画の再生位置に移動できるので、フィルタの結果を見つつ調整してください。)
(Reademe.txtより)
上の画像は初期値です。
右上のチェックマークをオンにしてください。これで、フィルタが有効になります。

●size項目
これは、そのままで構いません。

●width項目
動画の横のサイズです。(HDサイズなら1280を)

●height項目
動画の縦のサイズです。(HDサイズなら720を)

●usm項目
アンシャープマスクの強さです。(通常のシャープとは違って、しきい値判定でシャープ化します。)

●radius項目
アンシャープマスクの半径です。(0.1倍だそうです)

●max項目
アンシャープマスクの結果の上限値に影響します。(0の時は隣接するピクセルでもっとも明るいピクセルが上限)

●min項目
アンシャープマスクの結果の下限値に影響します。(0の時は隣接するピクセルでもっとも暗いピクセルが下限)

●denoise項目
ノイズ除去の強さです。

●recovery項目
ノイズ除去で失われた高周波成分の復元率です。

●sharp項目
輪郭線が細くなる方向にサンプリング位置をずらしてリサンプリングを行います。(つまり、シャープにします。)
ただし、暗い部分が狭くなる方向にずらすので白い線は太くなってしまうそうです。

ここらあたりは、トライアンドエラーです。(エラーじゃないですが 笑)
目安の設定は次回にでも載せておきます。




次は、NL-Means Light for GPUの設定です。
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(自分で上手に調整してください。AviUtlウィンドウの下の方にあるスライダを動かすと、好きな動画の再生位置に移動できるので、フィルタの結果を見つつ調整してください。)
(Reademe.txtより)
右上のチェックマークをオンにしてください。これで、フィルタが有効になります。

●輝度空間/色差空間 項目
輝度成分と色差成分の処理で参照するピクセルの範囲です。(この項目は、意味の分かりにくい設定なので、いろいろ試してみてください。)

●輝度時間/色差時間 項目
輝度成分と色差成分の処理で参照する時間軸方向の範囲です。(この項目は、意味の分かりにくい設定なので、いろいろ試してみてください。)

●輝度分散/色差分散
小さい値にするほど色が近いピクセルへ偏った重み配分になりノイズが残りやすくなります。大きい値にするほど重みが平均化され、平均ぼかしに近い効果になります。とのこと。

●アダプタ
使用可能なGPUが複数ある場合は、使用するGPUを変更できます。

●Use UpdateSurface
システムメモリ→ビデオメモリ間の転送方法の選択。ONが従来どおりの方法だけどOFFの方が少しだけ速いかもとのこと。




最後にWarpSharpMTの設定です。
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(自分で上手に調整してください。AviUtlウィンドウの下の方にあるスライダを動かすと、好きな動画の再生位置に移動できるので、フィルタの結果を見つつ調整してください。)
(Reademe.txtより)
右上のチェックマークをオンにしてください。これで、フィルタが有効になります。

●depth項目
適用する強度です。

●blur項目
輪郭をぼかす回数です。

●bump項目
輪郭抽出時のしきい値です。

●cubic項目
3次元補間係数です。

●上下左右項目
適用範囲の指定です。

●範囲表示項目
適用範囲を階調反転して表示します。

depth・bumpの初期値がかなり強めの設定になっています。各自で調節することをお勧めします。とのこと。


詳細は、各フィルタのReademeを見てみてください。


次は、書き出し設定あたりに行きたいと思います。音声が出ないなどのトラブルは、その後に対策を書きたいです。