健康診断に行ってきました。実は最近、体調がイマイチだったのです。と言いますか、昨夏の忌まわしい記憶が蘇ってきたのです。そうです、右の下腹部に違和感があったのです。すわ、虫垂炎の再発?の可能性もあるので慌てて病院に行った次第です。そう、昨年の難波八阪神社夏祭の直前に患った虫垂炎は時期が時期だけに手術が出来ず、抗生剤で散らしただけだったのでした。先生からは「絶対に再発するよ」と言われていたので、絶対そうやと思っていました。血液検査の結果…シロでした(ホッ)。数値的には問題ないそうです。この夏は西宮やその他重要行事が続きますので、絶対に休めません。安心する意味でも健康診断に行ったのですが、これは良かったです。しかも、肝臓の数値や尿酸値も半年前から改善されていました(とは言ってもまだまだレッドラインですが…)。週に一度休肝日を設けたり(少ないかな?)、ビールを乾杯の一杯だけにしたり(それでも飲むんかい)、地道な努力が実を結んだような気がします(笑)。
ところで、私達のようなフリーランスの人間は、会社員の皆様のように健康診断を斡旋してくれる訳もなく、自分でその機会を設けなければなりません。若い頃は少々無茶をしても大丈夫だったので全くそんな事を気にも掛けませんでしたが、さすがに30代後半ともなるとそうもいかない。そして、私達のような人間は代わりが利きません。仮に代わりが利くような存在であれば…それはもう私は必要の無い人間と言う事になります。恐ろしい事です。そして私達は仕事をしなければ一円にもなりません。仕事を終え、初めてギャラが発生するのですから。病気ももちろん怪我や不慮の事故、はたまた交通機関の障害で仕事に行けなくてももちろん0円。結構シビアなのですよ。そして仕事をこなしたところで、出来が悪ければ次はありません。毎回毎回結果を出さなければなりません。そりゃ金銭が発生するのですから。当り前と言えば当たり前ですが。
雅楽をプロの職業にする事の厳しさは、これはその立場になった人間しか分かりません。ま、どの分野でも厳しいのは同じでしょうが、もちろん雅楽も同じく厳しいのです。こうして気楽な事ばかり書いていますが、やっぱりやる時はやらなきゃいけないのですよ。
特に厳しいのが舞の現場。笛、であればまあ(ホントはいけない事ですが)譜面を見て吹くなどしてごまかせたり出来ますが、舞はそうはいかない。普段舞い慣れている舞なら良いですが新たに覚えなきゃならない舞など大変です。焦ってしまうと余計に頭に入らない、そして本番の期日が着々と近づいてくる…もう阿鼻叫喚の世界です。
今回の「蘭陵王」壱具もそうなる恐れがありました。胃が痛くなる毎日を迎えるのか…?と思っていたのですが、思ったよりスッと頭に入りました。もう手順は完璧です。間違いようがないと思います。前にも書きましたが、あとはその舞を舞いきる体力が問題なのです(笑)。奇しくも、今回の健康診断にて体調が問題ない事が明らかになりました。これから約40日、足腰を鍛えたいと思います。えっ、遅い?(笑)