完工したので、時々検索のある、壁際鉄道に6か所存在する、スイッチ式ギャップの解説を…
スイッチ式ギャップはレールに絶縁部を設けその先には必要に応じて電流のオンオフ制御することにより以下のような利用方法がある。
1つめは、一番最初に設置した
犬吠駅1番線昭鉄線のホームで、ホームの先にポイントがあり電車庫と留置線とに分岐している部分。
設置した理由は、ポイント分岐先両側に車両を留置していても昭鉄線トンネル側からホームまでは運転できるようにしているためで、これがないとホームからの電流がポイントのどちらかに流れてしまい留置車両も動いてしまう。(G=ギャップスイッチ、フィーダーは両端からで記載なし、P=ポイント制御 )
開業当初は工事の簡素化のため両ギャップ式でギャップレールの前後にフィーダーを設置セレクタスイッチボックスN でオンオフいていた。
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しかし、レイアウトが大きくなりイベント出展もすることになり往復の延長コードが必要となるので半分で済むよう配線片側を短絡し残った線を手元で短絡する片ギャップになる様に変更している。
2つめは、その隣の犬吠駅2番線ホーム中央で設置理由は、2番線ホームは1番線と比べると長いので中央で分割し、オフのときは昭鉄線側と本線側の両方の車両がホームを半分ずつ共用できるように考慮したもので、相手線へ乗り入れる時はオンにするもので、電気制御は1番線と同様だったが本線大型化により絶縁状態を解除して常時オン状態としている。
そのため現在では両端のポイントの開通状態によりそれぞれの電流が流れ、状況によっては両方が流れる可能性もある。
3つ目4つ目は犬吠ヤードの中2線の奥側
で先頭の機関車を切り離してスイッチオフにし留置、後側から別の機関車で牽引車両を引出せる様にするためで、ここからはギャップレールではなくレール連結部の片側のジョイナーを外した片ギャップとし、配線もレール側面に直接コードをはんだ付けしている。
5つ目6つ目は今回の犬吠ヤード下側2線中央 で設置理由は長いヤードに短編成が2つ留置できる様にするためで、工法は3つ目4つ目と同様。
なお今回の増設でスイッチは不足しているが現在では上記セレクタスイッチボックスNではなく自作のスイッチボックス
右側スイッチでオンオフ制御している。
セレクタスイッチボックスNや、これらのギャップ配線の詳細は次回掲載 予定。
スイッチ式ギャップでギャップ位置より長い編成留置も可能だが動力車はギャップより先に停車するのは当然で、台車または車両がギャップをまたいで停車していると台車または車体を電流が流れるのでスイッチオン状態同様となるので、その場合は車両間の連結部が来るように留置する必要がある。