防音相談と工事現場の開始 | 生活防音と楽器防音室を語る

生活防音と楽器防音室を語る

木造住宅やマンションなどの生活防音、ピアノ・ヴァイオリンなどの楽器防音室(ピアノ・音楽教室を含む)に関連する記事を投稿します。

明日から遠方の方が2回お出でになり生活防音などのコンサルティングを行います。また、28日より少し遠方の防音室の現場が始まります。


そのための準備を早朝から少しずつ進めています。主に計画図や参考資料の確認です。

とくにマンションの生活防音は有効な実例がネット上に出てこないので、苦労して参考資料を探しているわけですが、結局自分のページしか検索で出てこない。取引先のページや製品しか出てこないのです。


このような状況は私が独立開業した11年前と変わりません。むしろ後発のいい加減な業者が増えた分、適切な専門業者や事例を探すのが難しくなりました。

とにかく製品を売る目的だけのウェブサイトが林立し、「防音」とか「防音材」という業界のビッグワードでは、私の提携先や自分のサイトは殆ど上位には出てきません。


依頼者にも探すのが大変でしたと言われることがいつものことですが、防音相談自体の件数は、取引先の中でも最も多いのは、それだけ適切な防音相談を行っている専門業者が見えないということだと思います。

そのため、私の様な零細業者、店構えの小さな自営業に依頼が集まってくるという状況です。しかし、自営業ですから順番通りに相談をお受けするしかなく、長くお待たせすると、諦めて連絡が途絶えます。


生活防音は、最も難しい分野ですので、検討や判断に時間がかかり、必要な情報を相談者に説明したり確認するのに相当な時間がかかります。

気の短いかたは、すぐに結論を求めるので、結局待ちきれずに逃げてしまうのだと思います。


ホームページをご覧になったかたが、スタッフはどのくらい居られるのですかと聞かれることがありますが、防音設計担当は私一人です。しかも一人でウェブサイトを構築して運営しています。

職人は3名です。提携先建築士は2名。取引先防音建材メーカーは、4社です。

使用している防音材は、職人の問屋も含めて全部で11種類あります。

*業界では取引先建築士が言うには最も多いだろうと。そんな複雑な設計施工をするような専門業者は自分は知らないと言っていました。


彼は、この業界、住宅建築も含めて35年の実務経験があります。ときどき情報交換をするのですが、住宅の生活防音に関しては、少なくとも20年間、まったく進歩のない業界である、と言います。


今日から来月の上旬までかなり忙しい日々が続きそうです。