今回は、バスケットやサッカーなどの1試合での選手の走行距離を調べてみました。走行距離が長い方が体の疲労は大きくなりますが、全速力で無酸素運動で走っているのか、ゆっくりと有酸素運動で走っているのかによっても疲労の度合いは変わってきます。

 

また、選手の消耗度がどれだけ大きいのかは、試合間隔を見ると分かるかもしれません。野球やバスケットは普通に3連戦はありますし、9連戦など長い連戦もあります。テニスも3セットマッチであれば、勝ち上がると4連戦や5連戦になることがあります。サッカーはプロの試合では連戦をすることはありませんが、フットサルでは連戦をすることはあります。

 

 

バスケット

4.6km

 

走行距離はあまり長くはないですが、人数が少なくサボれないので体力は結構消耗します。ターンオーバーがあると、攻守の切り替えのときにダッシュをしなければならないので、シュートの成功率によって疲労の度合いは変わってきます。

 

但し、選手交代は何度でもできるので、交代してベンチで休むことができます。NBAなどトップレベルの試合では、1試合を通して出場し続けるということはほとんどありませんので、選手の実際の走行距離は4.6kmよりも短いと思います。

 

 

野球

0.7km

プレー中に走る距離よりも、攻守交代でベンチと守備位置の間を移動する距離の方が長いかもしれません。攻撃の時はベンチで座って休めますし、守備のときも走っていない時間がほとんどです。

 

ピッチャー以外の野手では1試合での消耗が少ないので、年間あれだけ多くの試合をこなすことができるのだと思います。

 

 


テニス

1.5~2.5km3セットの場合)

2.5~4km5セットの場合)

 

テニスの走行距離は1セットで700m前後と言われています。5セットマッチでフルセットを戦うと、多い時は4kmを超える距離を走ることもあります。但し、試合時間が決まっている競技と違い、一方的な試合になるとゲーム数が少なくなるので、1セットで500mを下回ることもあります。

 

ラリーが長くなると無酸素運動が多くなるので、走行距離が長くなるだけでなく疲労も大きくなります。クレーコートはラリーが長くなり、芝のコートはラリーが短いというように、コートサーフェスによって走行距離も変わることになります。

 

 

サッカー

11km

ポジションによって走行距離が変わり、ミッドフィルダーが最も長く走るようです。中には、走行距離が15kmを超える選手もいるようです。

 

同じ距離を走っても、ディフェンス時に相手に合わせて走ることが多いと疲労が大きくなってしまいます。全速力ではなくジョギングくらいの速さで走っているときも結構あり、プレー中でも無酸素運動よりも有酸素運動をしている時間の方が長いです。

 

 

フットサル

6km

サッカーと比べてフィールドが小さく(縦は5分の2、横は3分の1)、時間も20分ハーフ(但しプレーイング時間なので、プレーが止まると時間も止まります)ですので、サッカーよりも走行距離がかなり短くなっています。

 

しかし、人数が少なく攻守の切り替えが早いためダッシュの連続になり、サッカーよりも無酸素運動の割合が高く、同じ時間サッカーを行った場合よりも疲労は大きくなります。但し、何度でも選手交代できるので、交代して休むこともできます。




ラグビー

6km

サッカーと同じくらいの広さのグランドで試合をしますが、走行距離は約半分と短くなっています。サッカーよりもプレーの流れが止まることと、パスを前方に出せないという制約が影響していると思います 

 

但し、大きな体の相手とぶつかりながら走るため、普通に走るよりも疲労や体へのダメージは大きいと思います。そのため、サッカーよりも試合間隔は長いのが一般的です。

 


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