助勤に来ていただいている神職から、貴重なことを教えていただきました
陰陽のバランスが崩れると、自然とそのバランスを正そうとする。
現代は科学と宗教(伝統や伝承)のバランス(つまり陰陽)が狂い、科学が優位になってしまっている。
三陸には「此処より下に家を建てるな」という石碑(伝承)があったのに、科学の発達によって堤防が作られ、科学の力に頼り切っていたから陰陽のバランスを欠いていた。
今回の大津波によって、陰陽のバランスが戻されたんだ・・・と。
この捉え方は、1つの真理だと思いました
宗教と科学は相容れない部分を持ちながらも、ともに鎬を削り、時代の先端を進んできました。
目指すべき到達点が異なるのですから、相容れないのは当然のことです。
しかし、真理と真実を求めることは根本的に違います。
真理は常に、相反する矛盾した一面を必ず持つのです。
神社の在り方が、聖俗一体であるように。
1つの命を生かすために、多くの命を奪うように。
吾々の日々のあり方も、一度陰陽のバランスという観点から見直してみるべき時かもしれません。
そこには、多くの矛盾が生じるはずです。
その現実をしっかりと受け入れて現実的事象の裏にある物事を観るができたとき、科学一辺倒の生活に、宗教のバランス(=陰陽のバランス)を回復する道しるべを得ることができるでしょう。
神主「N」