メッセージ・体の中のボルト | ワンライフプロジェクトのブログ

ワンライフプロジェクトのブログ

平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 

つい先日、半年間の入院とリハビリテーションでの生活を終えて、家に戻って参りました。

初めての骨折による入院生活でした。
今までは、夫の両親と夫の入院でしかご縁がなかった病院でしたが、とうとう私もお世話になってしまいました。

転んで骨を折るという大失態を犯してしまいました。

人の手を借りないと立ち上がる事も出来ない、その情けないこと情けないこと。

もう70年も生きたし、息子達はそれぞれに家庭も持った。
親の役目は果たしたのだから、このまま身動きとれない体になり、そっと息を止めてもらいたい…私は本気でそう考えました。

この国では認められていない安楽死。
出来る事なら、その選択をさせてもらいたいと考えておりました。

そんなある日、小学3年生の孫が『ばあちゃんがおらんと寂しか』と言いました。

私も、家族の役に立てていたのかなと嬉しくなりました。

口うるさい年寄りだったと反省も致しました。

それからの私は、辛いリハビリをもがんばりました。

私の足の中には、骨を支えるボルトが入っております。

そのボルトが、
どんなに頑張っても、一本足で立つ人は限界がある
人に支えてもらえる人になりなさい、
そう教えてくれているのを感じております。

孫達に好かれる年寄りでありたいと思っています。

そして、あとどれくらい生きれるかわからない時間を、ひたすら笑顔で過ごすように心がけます。

お世話になった方々へ、優しい言葉だけをのこしていきたいと思います。

たったひとつの命だから
立つ鳥跡を濁さずでゆきたいものです。