つい先日、半年間の入院とリハビリテーションでの生活を終えて、家に戻って参りました。
初めての骨折による入院生活でした。
今までは、夫の両親と夫の入院でしかご縁がなかった病院でしたが、とうとう私もお世話になってしまいました。
転んで骨を折るという大失態を犯してしまいました。
人の手を借りないと立ち上がる事も出来ない、その情けないこと情けないこと。
もう70年も生きたし、息子達はそれぞれに家庭も持った。
親の役目は果たしたのだから、このまま身動きとれない体になり、そっと息を止めてもらいたい…私は本気でそう考えました。
この国では認められていない安楽死。
出来る事なら、その選択をさせてもらいたいと考えておりました。
そんなある日、小学3年生の孫が『ばあちゃんがおらんと寂しか』と言いました。
私も、家族の役に立てていたのかなと嬉しくなりました。
口うるさい年寄りだったと反省も致しました。
それからの私は、辛いリハビリをもがんばりました。
私の足の中には、骨を支えるボルトが入っております。
そのボルトが、
どんなに頑張っても、一本足で立つ人は限界がある
人に支えてもらえる人になりなさい、
そう教えてくれているのを感じております。
孫達に好かれる年寄りでありたいと思っています。
そして、あとどれくらい生きれるかわからない時間を、ひたすら笑顔で過ごすように心がけます。
お世話になった方々へ、優しい言葉だけをのこしていきたいと思います。
たったひとつの命だから
立つ鳥跡を濁さずでゆきたいものです。