わたしには できないことがいっぱいあります
わたしは オンチです だから歌がうまく歌えません
それから 鉄棒もできません
字も下手で ノートを見られるのが大きらいです
男の子が「おまえ 字 きったねぇな~」と言った時 本当は教室から飛び出したかったです
豚肉がきらいな私は給食の時間も苦痛です
何でもできる友達を見ると うらやましくてたまりません
どうして あの子みたいに生まれなかったんだろう・・
私があの子だったら きっと積極的に何でもやって 男の子とも話せて 楽しい青春を送れていたと思うな~
一度でいいから 運動会で一番でゴールしてみたかったな~
カラオケでじゃんじゃん歌いたいな~
どうしたら私は楽しく生きることができるのだろう
どう頑張っても 私は私なのに
この顔と この体で生きていかなきゃいけないのに
こんな事を思っているなんて 恥ずかしくて誰にも言えない
おまえ くだらない事ばっか考えてるな・・・と、もう一人の私の声がする
「たったひとつの命だから」事実を受け止めて生きろという事ですか?
楽しそうにしている友達を見て 何が違うんだろうと そればかり考えている私は ただの弱虫
自分のことは 自分が一番よくわかっているのに 一歩が踏み出せないでいるただの臆病者
こんな私でもいいよ・・そう言ってくれる彼が現れないかな~
こんな暗い私のままじゃ無理かな
どうやったら みんなみたいに楽しく笑えるのか探してみたいと思います
たったひとつの命だから・・・
弱虫にさよならしたい中学3年生 のんの