奈良県吉野「福西和紙本舗 」で、
紙の原料の楮(こうぞ・2~3年で成長) なども育てて、紙を作っています。
吉野という土地だから、
そこで出来た素材だから、作れる和紙ということを貫いていらっしゃいます。
伝統の技は、
つづけて、つたえて
つなげなあきません。
ここまで続いて、続けてきた技術はホンモノの証。
とはいえ、やはり生活がかかっていて金銭や跡継ぎの問題もある…。
「おひつ」をお弁当箱に改造して、需要に成功した例もあると聞きますが
つなげてゆくために、もっと国からの補助制度(後継者教育費など)あればいいという意見も。
普通の生活に和紙が浸透して、需要が増えるといいです。
職人も、気軽に使ってほしいとおっしゃっていました。
枕灯のデザインがうむーな感じだったので(笑)、
手漉き和紙をくるっとまるめて糊で筒状にして覆いました。
灯りもやさしくなって広がるし、見た目もすてきになりました♪
定期・名刺入れなどは、気分で作っていますし、
札入れも和紙で作っているのですが、もっと何かないかなぁ。
洋服とかかばんを作っているアーティストさんいたなぁ。
和紙をさらにミシンで補強して着ていました。でも、まだ開拓中なんですって。
二月堂とかでは、今も儀式によって、紙の袈裟? を使うらしいですが。
いろいろ、お気に入りのいいものを使うと心地よいので、自分なりに取り入れたいです。
こんなのに使っているよーって情報あったら、教えてくださいませ。
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福西氏、紙漉きの歌も上手でした。なんて、響く声!!
日本では、仕事をするのにみんなで歌をうたってきました。
動作と息を合わせ、リズムを感じやすくするためという説明を読んだことがあります。
紙漉きを体験して、リズムだなぁと感じました。
職人は、このリズムが安定しているのだろうな、と。
すべて、リズムであり音楽…歌なんだなぁ。
ちなみに、ホンモノの和紙(天然素材)は
最初はぼんやりとした色(生成り? )ですが、
障子に使っていて、お日様に照らされると、白くなって輝いてゆくそうです。
パルプ、ナイロンなど、化学で白くしたものが含まれると、
塵や埃がついて、薄黒く汚れていきます。
本物の和紙は、乾湿にともない空気の流れを調整することもできるので
埃で目詰まりすることもなく、白さを保てるらしいです。
以前、日本の昔ながらの家屋は理にかなっていて、
「障子」や「襖」の紙素材が湿度を調整することを知りましたが、素材の大切さが大切。
本物を知るって、すてき。
本物を作る人って、すばらしい。
作り続ける人って、すごい。