紙漉き職人:福西弘行氏 | ⋆

奈良県吉野「福西和紙本舗 」で、

紙の原料の楮(こうぞ・2~3年で成長) なども育てて、紙を作っています。


吉野という土地だから、

そこで出来た素材だから、作れる和紙ということを貫いていらっしゃいます。


S i n g - O N  『 え ん 』



S i n g - O N  『 え ん 』

伝統の技は、


つづけて、つたえて


つなげなあきません。



ここまで続いて、続けてきた技術はホンモノの証。

とはいえ、やはり生活がかかっていて金銭や跡継ぎの問題もある…。


「おひつ」をお弁当箱に改造して、需要に成功した例もあると聞きますが

つなげてゆくために、もっと国からの補助制度(後継者教育費など)あればいいという意見も。


普通の生活に和紙が浸透して、需要が増えるといいです。

職人も、気軽に使ってほしいとおっしゃっていました。


枕灯のデザインがうむーな感じだったので(笑)、

手漉き和紙をくるっとまるめて糊で筒状にして覆いました。


灯りもやさしくなって広がるし、見た目もすてきになりました♪


定期・名刺入れなどは、気分で作っていますし、

札入れも和紙で作っているのですが、もっと何かないかなぁ。


洋服とかかばんを作っているアーティストさんいたなぁ。

和紙をさらにミシンで補強して着ていました。でも、まだ開拓中なんですって。

二月堂とかでは、今も儀式によって、紙の袈裟? を使うらしいですが。


いろいろ、お気に入りのいいものを使うと心地よいので、自分なりに取り入れたいです。

こんなのに使っているよーって情報あったら、教えてくださいませ。


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福西氏、紙漉きの歌も上手でした。なんて、響く声!!


日本では、仕事をするのにみんなで歌をうたってきました。

動作と息を合わせ、リズムを感じやすくするためという説明を読んだことがあります。


紙漉きを体験して、リズムだなぁと感じました。

職人は、このリズムが安定しているのだろうな、と。


すべて、リズムであり音楽…歌なんだなぁ。



●京都源光庵にて
S I N G - O N  『 え ん 』
















ちなみに、ホンモノの和紙(天然素材)は

最初はぼんやりとした色(生成り? )ですが、

障子に使っていて、お日様に照らされると、白くなって輝いてゆくそうです。


パルプ、ナイロンなど、化学で白くしたものが含まれると、

塵や埃がついて、薄黒く汚れていきます。


本物の和紙は、乾湿にともない空気の流れを調整することもできるので

埃で目詰まりすることもなく、白さを保てるらしいです。


以前、日本の昔ながらの家屋は理にかなっていて、

「障子」や「襖」の紙素材が湿度を調整することを知りましたが、素材の大切さが大切。


本物を知るって、すてき。

本物を作る人って、すばらしい。

作り続ける人って、すごい。