キ・カー・ファーって!? | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

先回のお教室は、地方菓子&地方惣菜のクラスでした。


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お菓子は、ブルターニュ地方のファー・ブルトンと

クイニー・アマンを作りました。

これは、ファー・ブルトン。

ブルターニュの一番突き出た、最果ての

フィニステール県のほうでは、

干しブドウを入れたりします。


焼くときに、自分が食べたい薄さ(厚さ?)に

なるように、型を準備。私はあまり厚いのは

好きではないので、低めの型で薄くふわ~っと

した焼きを目指しました。



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実は、ファー・ブルトンは、

キ・カー・ファーというお惣菜の一部だったんです。


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キ・カー・ファーは、こんな布の袋にそば粉

や水分を入れて、野菜や肉といっしょに煮込む

料理。ブルターニュの北西部で食べられているそう。

要するに、ポトフ作りながら、いっしょに主食も

つくっちゃう、そんな料理です。

もちろん、今でも食べられています。

ポンタヴァンに立ち寄ったとき、その瓶詰めを

売っているお店がありました。


で、その主食の部分が、袋ごと、海に出て行く

オトコたちの保存食になっていったらしいです。

それが、現在の家庭で型に入れて焼くお菓子に

なっていきました。


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クイニー・アマンです。クイニーはお菓子、

アマンはバターというブルターニュ語。

砂糖をまぶしながら折りたたんだ生地を

こんなふうに型に入れて焼きました。


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お惣菜は、ブルゴーニュ地方のポーチドエッグの

赤ワインソース。本場では、前菜に出ますが、

なんと卵はもれなく3個つきます!!