最近、お客さまの心のお話や、体の声だけでなく、自分の心身の声も聞こえるようになってきた、アロマルーム・オンブレィユの芝山です。
「今日、パソコンは見ちゃダメ」
とか。
「明日、飲みすぎないで(これはいつもか・・・)」
とか
けっこう命令口調で降りてくることが多いですね
今日は、パソコン作業をしてもよさそうだったので、フライヤーやらPOPやら、いろいろ作成を
今月は、まだまだお客さまのお話をアップしようと思っているので、しゃぼん玉のお話も、今日で閉幕
でも、このお話が終わってしまうのがさみしい・・・、と思うくらい、大切な方の、愛らしいお話でした。
名残惜しいですが、お客さまの施術中に私に伝わってきたストーリーの完結篇です
夢見るシャボン~前篇~
夢見るシャボン~後篇~
の続きとなっています。
「あなたはだれ?」
少女は、はにかみながら言いました。
「私、明日からこの学校に転校してくるの。」
「そうなんだ・・・。」
「うん。しゃぼん玉、とってもきれいね。」
「そうなの。お父さんがくれたの。」
「私、あなたの作るしゃぼん玉が好き。」
「ありがとう。」
女の子と少女は、親友になりました。
月日が流れ、小さな女の子は、少しずつ大人になりました。
大切な時にだけ、願いを込めて吹いていたしゃぼん玉は、少しずつ少なくなっていきました。
女の子は、わかっていました。
父親のくれた、このしゃぼん玉でしか、願いを叶えることはできないということを。
ある晴れた日のことです。
女の子は、小さな庭に出ました。
雲ひとつない青空へ、女の子は最後のしゃぼん玉を飛ばしました。
「しゃぼん玉がなくても生きていける私になれますように。」
最後のしゃぼん玉は、きらきら輝きながら、いつものようにみるみる大きくなっていきます。
しゃぼん玉は、抱えきれなくなるくらいふくらんで、女の子の真上でとうとうはじけました。
頭上を見上げていた女の子は、まぶしさに思わず目を細めます。
しゃぼん玉の中からは、金色の粉が絶え間なく、女の子の上に降り注いでいました。
澄み渡る空を、女の子は眺めていました。
どこまでも続く青い空は、ずっと心の中にあったのです。
やがて女の子は、しっかりと歩き出しました。
おわり
丸いしゃぼん玉の中から、何かが出てくるというのは、〝普遍性の殻が破れて、新しいものが産まれる〟ことを意味します。
また、たくさんの人生のサイクルを完成させていく、と捉えることもできます。
ものを生み出す人のお話だな・・・、と思いました。
ものを生み出す人・・・、というのは、常に自問自答をしておられたり、次々に扉を開けて、新しいステージに進まれる方が多いように感じます
ひとところに留まらない潔さ
自分を越えて、新しい自分を生み出すひたむきさ
そこを大切にしていくためには、生みの痛みや苦しみも、想像しきれないくらいあると思います
その中でも、才能と努力、両方のバランスを活かしながら進んでいかれる強さを感じたお話でした。
なぜなら、女の子が、しゃぼん玉に最後にもらったプレゼントは、金色の粉。
金色は、あこがれの色・到達点の色です。
こうありたい、という自分の姿をイメージできる力があれば、その姿は現実になる
しゃぼん玉のお話は、そう教えてくれた気がします。
ただ、私にお伝えできることはここまで・・・。
香りとトリートメントから浮かび上がるおとぎ話、今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
次は、あなたの心の中の物語かもしれません・・・