読了:運命の人(2)山崎豊子著 | まきむく通信(どうでもいいこと書いています!)

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<第2巻あらすじ>
ついに、主人公に逮捕状が届く。国家権力とジャーナリズムの対決とみられていた事件は、スキャンダルゴシップに貶められる。取材の方法が過剰に問題視されたのである。主人公は、女性事務官との溝が深まるなか、初公判が行われる。

 

 

文春文庫
2010年12月10日初版出版
山崎豊子著
初出 文藝春秋2005年~


運命の人
この作品は、事実を取材し、小説的に構築したフィクションである。




<第2巻感想など>
最近のマスコミ報道の品のなさには辟易している方は、非常に多いのではないでしょうか?この物語の時代の取材方法の古典的なこと。。。政治家の家による遅くまで記者が詰めて政治家の家族と仲良くしている。。。個人的な信頼を勝ち取り、政治家、官僚から情報を得ていく。。。そうして、新聞記者のスクープ記事が生まれていく。記者個人の力量・腕が非常に大きな要素をもつわけである。平成の世では、許されることではないだろう。。。逆に言えば、新聞記者の存在価値が希薄になっており、政治家、官僚からの御用報道ばかりになっていると言わざるを得ない。レベルの落ちた記者たちは、政治家の言葉狩りばかりをして、その鬱憤を晴らしているということなのか?この物語は、そんな、新聞記者の劣化するきっかけとなった出来事なのであろうと思われる。そんなことを読んでいて思った。。。第3巻に期待しましょう。




イギリスの慣例法に、クリーンハンドの原則というのがある。
人を責める者は、自分の手がきれいでなければならないという意味である。
今のマスコミ、政治家の皆様、自分の手は綺麗ですか?クリーンですか?




<関連ブログ記事>
・運命の人(1)
・運命の人(2)
・運命の人(3)
・運命の人(4)

 

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