昨日は雪模様の天気でしたけど
トッパンホールまで
鈴木優人(すずき まさと)氏の
チェンバロ・リサイタルに
行ってきました。
生協のカタログに載っていて
抽選だったんですけど
当たっていたので。
前にも
マタイ受難曲コンサートが
当たりましたけど
クラシックとか
古楽演奏や宗教曲系なんかは
当たる率が高いのかしらん。
よく分かりませんけど。
それにしても
予報があったとはいえ
地元でも雪になるとは
想定外でした。
雪で交通機関が乱れたら事だと思い
早めに出たのですけど
最寄駅のJR飯田橋駅に着く頃には
雨になってました。
トッパンホールは
飯田橋駅からだと
徒歩で15分ほどかかります。
初めてだったので
最初はそんなにかかるとは思わず
途中まで行ってから
道を間違えたかなと思って
いったん駅に引き返すという
自己責任的なミスもありながらの到着。
下は謎のオブジェ。
看板とオブジェの間の庇の下を進み
中に入ると
ホールの入口がありました。
まだ閉まってましたので
開場まで2階の喫茶コーナーに行き
食事と読書の
まったりとした時間を
過ごしました。
17:30開場。
当選した座席は
H列の舞台上手寄り。
弾いている手もとが見えるのは
下手寄りでしたので
ちょっと残念。
座席に着いた頃には
調律師の方が調律の最中でした。
予定通り18:00開演で
ほぼ時間通りの進行でした。
セット・リストは以下の通り。
01.プレリュード、フーガとアレグロ
変ホ長調 BWV 998
02.カプリッチョ 変ロ長調
「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV 992
03.クラヴィーア練習曲集 第4巻
《ゴルトベルク変奏曲》BWV 988
ec.リュート組曲 ハ短調 BWV 997 から
プレリュード
ec(アンコール)の前に
奏者の挨拶(来場のお礼)に加え
プログラム構成と
次に演奏する曲の解説がありました。
当日はバッハの誕生日にあたり
今年は生誕333周年にあたるそうです。
そこで「3」にまつわる曲として
ゴルトベルク変奏曲を選んだのだとか。
カプリッチョは
長大なゴルトベルクへの
旅立ちに寄せて
というニュアンスを
掛けてみたそうで。
てっきり
似た曲想があるので
若いころと晩年とを
比較したのかと思ってましたが
違ってました。σ(^_^;)
まず、01を演奏後
いったん、袖に引いて
さほど間を置かずに再登場し
02を演奏後の18:30から
15分の休憩がありました。
そして
いよいよ始まったゴルトベルクは
すべてのダ・カーポを弾いて
18:45から20:10まで
約85分ほどかけての演奏でした。
演奏スピードにもよりますけど
ダ・カーポを省略しない演奏だと
1枚のCDには入り切らないので
たいていは省略するか
2枚組のCDにせざるをえないのが
現状であるため
すべての繰り返しを行った
通しの演奏を聴けるのは
貴重な体験だったりします。
もちろん、実際の演奏では
譜めくりの都合もありますので
CDの録音のように
曲の間隔を一定にして
一気に弾いて聴かせる
ということにはなりませんけどね。
使用楽器は
2段鍵盤のフレンチタイプで
リュッカース一族ゆかりの
ヨハネス・クーシェが製作した
楽器のコピー。
改造(ラヴァルマン)かどうかまでは
分かりませんが
金箔による装飾が美しい楽器でした。
音は低音が美しく響くという印象。
ゴルトベルク変奏曲は
低音部の定旋律を変奏していく
というタイプの変奏曲である
という生半可な知識に基づいて
今回、低音部を
意識的に聴くようにしていたので
よけい綺麗に聴こえたのかも。
歌謡曲などでいえば
譜割りに当たる(と、これも一知半解【 ̄▽ ̄】)
アーティキュレーションについては
ちょっと「?」と
思うところもありましたけど
それが意図的なのかどうか
分からないのが
素人の哀しさ。σ(^_^;)
下は当日のプログラム。
表紙・裏表紙含めて
全8ページです。
すべてのプログラム終了後
ロビーでサイン会がありました。
物販にあったCDにはそそられず
どうしようかなと思っていたら
鈴木優人氏が
2台のハープシコードのために編曲した
管弦楽組曲 第1番の
序曲 ハ短調の楽譜があったので
そちらを購入して
サインしていただくことに。
さっさと帰ればいいのに
ついつい並んじゃうのは
アイドル・イベントに慣れた人間の
性[さが]といえましょうか。(^^ゞ
こちらの演奏を収録したCDは
以前、当ブログでも取り上げましたので
今度は楽譜を見ながら
聴き直してみようかな
と思う次第です。(^_^)