京都の隠れ家喫茶去「京極」で | 奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~

京都の隠れ家喫茶去「京極」で

8月下旬、ダーリンの実家(広島)に1泊し妻ねこだけ先に帰ってきた時、帰り道で京都に数時間だけ立寄りました。約束していたお友達に逢いに。
 五条坂バス停から、清水寺への坂の途中、大通りの喧騒から一本路地を入ると、すぐそこに普通に生活する住宅が並んでいて、ちょっと不思議な感じ♪
その突き当たり、階段下に、その隠れ家のような喫茶去がありました。

奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-京極4


  入口で暖簾をおろそうとしてた女性におずおず話しかけると
「あ、あかねこさん?」と、気がついてくれたのが猫ブログ友達で店主のまゐんさん。

「今日は、地蔵盆だから、早くお店しめようと思って」とまゐんさん。


お店の名前は喫茶去「京極」。
奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-京極1


奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-京極看板2



お店のお客としてでなく、まゐんさんのお友達として、お茶菓子や冷たい飲み物をいただきました♪
奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-京極2


そこここに猫グッズの鎮座する店内。
奥の間は、住居をそのまま改装してるから、家に帰ってきたようなほっとする空間。
The京都&アットホームなこじんまりしたお店。

奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-京極3


京都清水寺においでの際は、ぜひお立ち寄りください♪
おすすめのお店、喫茶去「京極」
  京都市東山区五条橋東六丁目583
  市営駐車場入口の向側階段下
  TEL:075-561-6353
  営業時間:AM10時~PM5時 定休日:木曜日


外国人御用達のお宿が近いこともあり、隠れ家な立地の割に、外国の方も多く来店されてて、思い出帖のノートの中も国際色豊かです。
 妻ねこも早速、ノートに足跡を残させていただきました♪


 実は、今回の京都訪問の目的は、お友達のまゐんさんに逢うだけではありませんでした。
 お店についてすぐ、住居になってる二階に通してもらい、お線香をあげさせてもらいました。
 仏壇には、まゐんさんの弟、本年6月天に召されたサムライさんの遺影。

 サムライさんについては、昨年の夏、こちらの記事でご著書とともにご紹介しました。
 サムライさんは、白血病発覚と同時に余命宣告されていた身。それでもあきらめず、前向きにがんばり、余命宣告を越えて半年間、自分にでき得る事を200%以上の力を出されました。
 プロサッカーをめざし15歳でブラジル留学しその夢は叶わなかったものの、日本とブラジルの架け橋によう尽力してきました。
そして、最愛の奥様も日系ブラジル人。ラテン民族の楽天的明るさで夫の闘病を支え続け、看取り、今も夫の愛犬とともに岐阜に住んでいます。


「夫の遺志胸に舞台へ 36歳で急逝「移植者フットボール」結成
(2011年7月29日) 【中日新聞】【夕刊】

白血病患者に希望を 岐阜・可児で30日から創作劇公演

 白血病と闘いながら患者を勇気づけるため「移植者フットボールクラブ」を結成、骨髄バンクのドナーを増やす活動をしていた京極健一さんが6月急逝した。
妻のルシアさんは、30日から同市で上演される創作劇に出演し、舞台から夫の遺志を伝える。
 ルシアさんは日系ブラジル2世。2005年9月に来日。出会いは07年9月。健一さんに一目ぼれした。

 一緒に暮らし9カ月後、健一さんは急性骨髄性白血病と診断された。「必ず良くなる」と信じていた2人は結婚。婚姻届を1人で出したルシアさんは、夫が待つ病室で指輪を交換した。薬指にリングをはめた手をそっと重ねた記念写真が宝物だ。
~最後の写真~

$奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-サムライルシア指輪
 2度の骨髄移植を受けても再発した健一さんは、3度目の移植も望んでいたが、体の状態が悪く実現しなかった。患者や家族の笑顔を取り戻すことを使命と感じ、昨年末に白血病を克服した仲間と「移植者フットボールクラブ」を旗揚げ。友人や企業に手紙を送り、支援の輪を広げようとしていた。
 移植経験者のサッカーワールドカップ(W杯)を夢見ていた。「移植者が元気にプレーすることで、ほかの患者に生きる希望を持ち続けてほしい」

 だが、6月4日に容体が急変した。集中治療室に運ばれた健一さんは、ほほ笑んで「エウチアーモ(愛してる)」と言い、翌日、息を引き取った。

 家にこもりがちだったルシアさんに6月中旬、知人から創作劇への誘いがあった。「最後の写真」にちなみ、出演者がそれぞれの思いを語るステージだ。

 「移植を待つ間に死んでしまう人は多い。もっとドナーが増えてくれたら」と話し続けていた健一さん。ルシアさんは、その言葉を胸に刻み、背後に思い出の写真が映し出される舞台に立つ。

 稽古では、セリフの途中で泣いてしまう。でも、本番ではきちんと夫の思いを伝えようと心に決めている。

 公演「最後の写真」は多文化共生を目指す創作劇。(終了済み)

 骨髄移植  白血病の治療法。骨髄バンクの国内登録患者数は1500人で、ドナーは38万5300人。非血縁者との適合割合は数百 数万分の1.95%の確率で適合者は見つかるが、提供に至るのは6割弱という。仕事や病気、妊娠などドナーの事情で移植できないケースも多い。昨年の非血縁者間の骨髄移植は1213件。臍帯(さいたい)血移植は1022件。




 まゐんさんとサムライさんは一回り違う姉弟。
オムツもかえたしお風呂もいれてあげて、思い出すのは膝に座っていた小さな小さな弟の仕草。
 白血病の闘病がはじまってから、元々ブログをやっていたまゐんさんは、サムライさんにブログを書く事を強く薦めたそうです。
 酷なことをしたかもしれない‥ でも、多くの人とのつながりができたから。
‥と複雑顔のまゐんさん。

 まゐんさん、サムライさんブログをやることで、同じ病で闘う人達とつながりができ、サムライさんの夢を形にすることができたんですょね。酷ではなかったですょ。だいじょうぶ。うん。

 余命宣告を乗り越え、第一回移植者フットボール大会を実現。
サムライさんの遺志はつながっていて、
もうすぐ、京都で移植者フットボール大会です。
今回は、移植関係者でなくても、応援してくださる方、サッカーを一緒に楽しんでくださる方なら、どなたでも参加できるそうです。
 ご興味のある方は、ぜひご参加を!

移植者フットボール大会in京都
日時: 2011年10月30日 (日) 14時~16時

会場: 京都市立御所南小学校グランド

参加申し込み・お問い合わせ先: 移植者フットボールクラブ
水野誠也 電話: 080-5105-4213
Fax: 0572-67-2853
email: seiya_mizuno21@yahoo.co.jp



 サムライさんは、「いつか、実家の喫茶去で、姉(まゐんさん)と嫁(ルシアさん)とあかねこさん一緒に4人で逢いましょう」と言ってくれてました。
 こんな形で、お逢いすることになったのは、、とっても、残念だけど、、
やっと逢いにきましたょ!‥と報告してきました。

奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-京極ノート


 今も毎日のように、誰かがサムライさんに会いに来られるそうです。
サムライさんの言葉を、まゐんさんがブログに載せてます。

僕はここにいます

だれかの心の中で、確実に生き続けてる。。
 若くして家族を失った家族にとって、その事はなんの助けにもならないかもしれないけど‥

でも、でもね、、

 生きた証を残し、人の心の中にに生きてることは、、やっぱり大きな意味があると思います‥特に亡くなった方にとって。。

 うまく、言葉がまとめられなくて、こーーーーんな遅い記事になっちゃった。
京都を訪れてから もう2ヶ月。まゐんさんごめんね、今更な感じで(^^ゞ。

さぁ、もうすぐ移植者フットボール大会です!きっと盛況でありますように。。

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