ハクション大魔王のスチュワーデス物語

北海道旅行記がスッチーではじまりスッチーで終わって、思い出したのがこのお話。

※スチュワーデスとは、客室乗務員（今ならCAとかFAとか）の昭和な呼び方で、さらに、バブル時代には略してスッチーと呼ばれておりました。

小学校の頃、クラスメートの家で班の発表準備をしていたら、

どたどたと階段をかけあがって隣の部屋に誰か入った音が。

あまりに男らしい足音に恥らいながら、うさ美ちゃんは「お姉ちゃん」だと教えてくれました。
と、隣の部屋から

くしゃみをしたらしい・・。野太い声で
「はーっくしょん、ちくしょーめぇ」と・・。
ま、丸聞こえですょ、お姉さん・・。

その日から、たいして面識の無いうさ美ちゃんのお姉さんを、私たちの中で「ハクション大魔王のお姐さん」と密かに呼んだのは、言うまでもありません。。

帰り際にお姉さんにお会いしましたが、おしとやかな妹と正反対の印象でした。。

・・時は流れ、大学生の時、うさ美ちゃんのママとばったり会い、

うさ美ちゃんのお姉さんが、スチュワーデスになったとの事。

「この前パリーグの外野手の○○さんが搭乗していて、“オレの事知ってる？”って聞かれたから、“存知あげません”って答えたんですってー」と嬉しそうにお姉さんのスッチー話をしてくれた。

あの・・はくしょんちくしょーめ・・と潤いのかけらも無かったお姉さんが。。。
まぁ、女の子は年頃になれば変わるし。。きっと素敵に花開いたのでしょう。。
それに、スチュワーデスは緊急時には乗客の命を預かるお仕事。
「私はドジでノロマな亀です」って人よりは、それくらい要領が良くて、芯のたくましい人の方が安心・・かな？
　友達や後輩にもスッチーになった子はいたけど、皆「あぁ、あの子なら納得～」という才色兼備ちゃんだったんですが、人生いろいろスッチーもいろいろだなぁ。。と思ったのでした。

★ドジでノロマな亀とは・・８０年代半ばの大栄ドラマ『スチュワーデス物語』の決まりセリフで、スチュワーデス候補生の主演堀ちえみが、なにかと「教官！私は、ドジでのろまな亀ですが」と、前置きして決意表明するシーンがあり一世を風靡しました。元々非現実的な大げさが売りのドラマで好みではなかったのですが「こんな要領の悪いスッチーが本当にいたら不安じゃ・・」と思ったものであります。
当時も笑えましたが、今見てもいろんな意味ですごいです。。よくみると、経営問題でもめてるあの航空会社。。

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