東村山問題 初心者用まとめ(建設中) | C.I.L.

東村山問題 初心者用まとめ(建設中)

論点がグチャグチャで理解し辛い東村山問題について、出来る限り簡潔に、そして必要と思われるソースをまとめてみました。

まずはこの "初心者用まとめ" を読んで頂いた後に、下記の各裁判に関する記事をお読み下さい。

初心者用まとめ
主要裁判の経緯・論点・判決結果
主要判決文とその論点と各裁判所の判断 その1
主要判決文とその論点と各裁判所の判断 その2
※協力者が時系列ごとに個別URLを作ってくださいました(外部ブログ)

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■東村山問題 まとめ

<主な登場人物>

<東村山市議会議員>
・朝木明代(故人)
・矢野穂積=自由人権協会員、市川房枝記念会員、アムネスティ会員
・朝木直子(明代の娘)=自由人権協会員、市川房枝記念会員、アムネスティ会員
東村山市議会で草の根市民クラブという会派を構成している3名。なお矢野穂積と朝木直子の肩書きに関しては、自身が発行する東村山市民新聞というアジビラに明記されている。(リンク先の画像がそれ)

<後乗りの自称反創価組>
・瀬戸弘幸
元街宣右翼。
・新風
ニコ動が大好きな自称憂国の士の人達。



<発端>
1995年の東村山市議会選挙の際に、それまで朝木明代の1議席しか持たなかった草の根市民クラブから、矢野穂積と朝木直子が初出馬。朝木直子は当選を果たすも、矢野穂積は次点で落選する。

ここで朝木直子が草の根会派のフィクサー的存在である矢野穂積に対して、自身の議席を譲渡しようと企み、当選結果が出た後に後付けで松戸市に転居届けを出す。

そして 「自分の生活の根拠は松戸市にあります。よって当選は無効です。次点の矢野穂積さんを繰り上げ当選させてください。」 と記者会見を開いて大問題に発展する。

以下の流れは下記の通り。今回は私個人の主観は省いて事実だけを羅列してあります。


1995年
4月23日 東村山市議会選
4月24日 朝木明代氏・朝木直子氏が当選(矢野穂積氏次点で落選)
4月26日 朝木直子氏が松戸市への転居届けを出し議席譲渡事件が発生

4月28日 第1回選挙会流会
5月09日 朝木直子氏が松戸市内で転居届け
5月11日 第2回選挙会流会
5月21日 第3回選挙会、選挙管理委員会の決定により矢野穂積氏が繰上げ当選
5月29日 朝木直子氏再び松戸市内で転居届け

6月19日 朝木明代市議による万引き事件発生
7月12日 東村山署、朝木明代市議を窃盗容疑で送検
9月01日 朝木明代市議が自殺
11月25日 矢野・朝木 "幸福の科学集会" に参加


1997年
8月25日 最高裁にて矢野穂積氏の繰り上げ当選無効という判決が下される
8月29日 市選管が矢野穂積氏の当選無効を告示
9月02日 選挙会 「朝木直子氏の議席取得を認めず」 を決定


~以後現在までゴタゴタが続く~



私を含むこの東村山問題を追っている人間(以下A) の主張と、矢野穂積・瀬戸弘幸氏ら(以下B) の主張で大きく食い違っている点は、上記の赤字にした部分。


・議席譲渡事件
A=この議席譲渡事件が全ての発端になっており、まずはこの事件の背景や、当事者である草の根の3名の人間性などを考えねば真実は見えてこない。

B=議席譲渡事件はすでに裁判所で判決が下されて解決済みである。よってこの事件を持ち出すのは論点のすり替えだ。

※ソース(三羽の雀の日記より引用)
【議席譲渡事件関連】
●1997.08.25 最高裁(確定)
1995年4月に実施された東村山市議会議員選挙において、当選した朝木直子が、任期開始直前に住民票を松戸市に移すことで当選を辞退し、次点の矢野穂積を繰り上げ当選させようとしたところ、矢野の繰り上げ当選を無効とした。理由は、朝木の任期開始直前の住民票移転が実質を伴わず、議員身分が発生しているとしたため。原告は熊谷清治を代表とする市民有志、被告は東京都選管。
判決文:http://www.ilc.gr.jp/saikousai/hanrei/50.htm

●1999.07.08 最高裁(確定)
矢野穂積の繰り上げ当選を無効とした最高裁判決(1997.08.25)のあと、東村山選挙会は朝木直子の議員身分につき協議し、結局これを認めない決定をした(朝木が、松戸市への転居後にさらに二度、松戸市内で転居していることから、生活の本拠は松戸市に移っており、したがって東村山市の被選挙権を失ったことを理由とする)。これに対して朝木直子が、東京都選管に対して決定取消を訴え、認められた。



・朝木明代万引き事件
A=議席譲渡事件によって市民からの強い反発を受けた朝木明代の精神状態が不安定になり、万引き事件を起こしてしまった。この事件の存在こそ当時の朝木明代の危うさを物語る証拠である。創価学会うんぬんというのは、一連の事件を誤魔化して政治家として延命したい矢野穂積が保身のために吹聴して回ったデマだ。その証拠に矢野穂積の主張を真に受けて記事にした出版社はすべて創価との裁判で敗訴している。

B=万引き事件は創価学会のでっち上げだ。万引き事件が起きたとされるブティックの店主は創価学会員で、工作活動の一環として朝木明代市議を陥れたのだ。判決に関しては創価学会勢力の魔の手は司法にまで及んでいるという証拠である。

※この主張はそもそも瀬戸氏のものではなく、95年当時から草の根会派の矢野穂積が振りかざしていた。しかし後にその主張は数々の判決で完全否定されている。

これについてはこの連載記事を読めばおおよその流れと結果が把握できます。(29回まであるので注意)
↑強引にまとめると、早い話が矢野穂積はブティック店主が創価学会員だという証明が出来ず、またブティック店主が創価のための工作活動として朝木明代を陥れたという証拠もなく、無実の人間(むしろ万引きの被害者) に対する一方的な言い掛かりだと判断されて敗訴した。


・朝木明代自殺
A=議席譲渡事件への非難の声と、その後の万引き事件、そして万引き事件の取調べでアリバイ工作や偽証が発覚した事を苦にしての衝動的な自殺である。

B=朝木明代氏は生前創価学会と敵対し、厳しく追及していた。だから創価学会に拉致されて殺された。議席譲渡問題は無関係で、万引き事件は創価学会によるでっち上げだ。

※これについても過去に矢野穂積が何件も訴訟を起こし(また起こされ)ており、その度におおよそこのような判決が下されている。

1.朝木明代の死因は自殺であると思われる。
2.しかし自殺だけに不明な点が多い事もあり、他殺の可能性が全く無いとは断言できない。
3.従って娘の直子や同僚の矢野穂積や身近な人間が、警察や地検の見解に不満を持つ事は仕方のない事だ。
4.創価学会による関与は全く認められない。

※ソース(三羽の雀の日記より引用)
これは朝木明代の死因の捉え方が争点となった裁判の一例です。

●2005.05.13最高裁(確定)「月刊タイムス」事件
『月刊タイムス』の記事に関して、矢野穂積・朝木直子が、月刊タイムス社と宇留嶋瑞郎(執筆者)を名誉毀損で提訴。「明代の万引き」「明代のアリバイ工作」「矢野のアリバイ工作関与」「万引きを苦にした自殺」を疑う相当の理由がある(=名誉毀損にあたらない)としつつ、「矢野のアリバイ工作主導」については名誉毀損を認めた。

これについては宇留嶋氏自身が別のスレッドで地裁判決の抜粋(最高裁判決も同旨と思われます)とともに解説してくれていますので、それもいちおう掲げておきましょう(丸付数字はカッコ付数字に変更)。

主要な争点は(1)朝木明代の万引きは事実か(2)朝木明代のアリバイ工作は事実か(3)矢野はアリバイ工作に関与したか、あるいは主導したか(4)朝木明代は「万引きを苦に自殺したか」――等でした。これらの争点に対する東京地裁の判断は以下のとおりです(判決文を引用=平成15年11月28日判決言渡し)。

(1)(朝木明代の万引き)
〈被告(万引き被害者)が犯人と亡明代の同一性を間違える可能性は極めて低く、目撃者も3名存在することから、本件窃盗被疑事件の犯人は亡明代ではないかとの疑いが相当の根拠をもつものということができる。〉

(2)(朝木明代のアリバイ工作)
〈(上記から続く)そして、そのような疑いが、ひいては、本件窃盗被疑事件があったとされる時刻に、亡明代が本件レストランで原告矢野と食事をしていたとのアリバイが虚偽ではないかとの疑いを招き得るところであり、さらに、亡明代が平成7年7月4日の取調べにおいて、自ら上記アリバイを裏付けるものではない本件ジャーナル(レシートみたいなもの)を警察に対して任意提出して、上記アリバイを主張していたことは認定のとおりであり、原告矢野が、4通もの詳細な陳述書を提出し、本人尋問において供述もしているにもかかわらず、本件レストランにおいて亡明代と食事をした際の状況について具体的に述べないのは不自然であることといった、亡明代が虚偽のアリバイ主張をしていたことをうかがわせる事情が存在することは、否定できない。〉

(3)(矢野のアリバイ工作主導)
〈(上記から続く)しかしながら、原告矢野が亡明代とともに政治活動をしていた事実、及び原告矢野と一緒に本件レストランで食事をしていたという上記アリバイの内容を併せ考慮しても、原告矢野が亡明代の虚偽のアリバイ工作に関与したとまで認定することは、難しいといわざるを得ない〉

(矢野のアリバイ工作関与)
〈被告会社らにおいて、亡明代が虚偽のアリバイ主張をしていたと信じるにつき相当の理由があったと認められる。

 そして、原告矢野が日頃亡明代とともに政治活動をしており、被告宇留嶋も当然これを認識していたと認められること、及び原告矢野と一緒に本件レストランで食事をしていたという上記アリバイの内容に照らせば、被告会社らにおいて、原告矢野が亡明代の虚偽のアリバイ工作に関与したと信じるにつき相当の理由があったと認められる。〉

(4)(万引きを苦に自殺)
〈被告会社らにおいて、亡明代が、原告矢野の関与のもとに主張していたアリバイも虚偽であることが判明し、本件窃盗被疑事件を苦に自殺したことが真実であると信じるにつき相当な理由があったと認められる。〉


これらの判決を矢野穂積や瀬戸弘幸氏は拡大解釈し「創価学会による他殺を裁判所が認めた!」と騒いでいるのだが、どちらの言い分が正しいのかは皆さんの判断にお任せします。

ボクは疲れました。

お願いですから創価が憎いという感情と、反創価を謳う連中の言い分が正しいのかどうかの判断は別問題としてください。



■以下参考リンク

・朝木明代他殺&創価陰謀説派
せと弘幸氏ブログ
東村山市民新聞


・(瀬戸弘幸氏いわく) 創価工作員オールスターズ
宇留嶋氏ブログ
議席譲渡事件の当時から矢野穂積らを追い続けているジャーナリスト。矢野穂積らが何をして来たかについては、この人が日本で一番詳しい。

<以下矢野穂積が「創価との戦い」と称して行った裁判について>
朝木明代が万引きしたブティック店主と矢野穂積らの裁判(ブティック店主の無実が証明され矢野側完全敗訴)

矢野穂積がたまたま見かけた少年を「私はアイツに暴行された!創価工作員だ!」と因縁をつけて訴えた裁判(当然事実無根なので完全敗訴)
※ちなみにこの少年は全くの無実だというのに、5年間も矢野穂積に追い回され、裁判に付き合わされるハメになった。


松沢呉一氏ブログ
豊富なキャリアと知識から多角的に矢野穂積らの問題点を指摘している。

三羽の雀氏ブログ
情報処理能力が高いのか、矢野穂積の膨大な裁判量とその判決文を的確に引っ張り出してくる人。

朝木明代関連の裁判結果(一部)
【裁判】矢野穂積・朝木直子(東村山市議)による行政訴訟一覧と応訴費用
※矢野穂積関連の裁判歴について、見るべきは結果と裁判に至った経緯です。


当ブログの東村山問題過去ログ
東村山問題リンク集
これでも涙目になりながら頑張ってアレコレ調べて現地取材して書いて来たんです。


※矢野穂積関連の訴訟と判決文などのソースに関して
矢野穂積という人物は過去に 「3桁突入しているんじゃないか?」 と思うほど大量の訴訟を起こしている人間なので、判決文などのソースを全て提示するのは現実的に厳しいと言わざるを得ません。

追々手の空いた時に必要な分だけアップして行きますので、しばしお待ちください。

また、上でリンクした各ブログの該当記事に、判決文を引用している箇所が多くありますので、まずはそれをご覧になってください。




というわけで今回はここまで!
また何か必要な情報を思いついたら張り付ける!
仕事終わんない!