今回は、「全駅間歩き」の王道路線を歩きます。
その路線とは…
山手線!
そう、まあるい緑の山手線です。
1周34.5km、駅数29の日本一有名なあの路線です。
日本一有名な環状線ゆえに、山手線1周にチャレンジする人も多く、
この全駅間歩きだけは、雑誌などでもたまに取り上げられていたりします。
実際歩いてみるとだいたい40kmくらいの距離で、
大人がだいたい丸一日かけて歩く距離になるので、
チャレンジするにはちょうど良い距離かもしれません。
私が山手線1周にチャレンジするのは今回で2回目です。
前回は5年ほど前にチャレンジして、12時間ほどで1周しました。
考えてみれば、「歩き路線」としても有名な山手線を取り上げたことがなかったので、
初心に帰る意味で、今回チャレンジしてみることにしました。
2月7日(土) 歩行区間:東京~上野~新宿~品川~東京 天気:晴れのち雨
東京(6:30発)-神田(6:52)-秋葉原(7:02)-御徒町(7:19)-上野(7:29)-
-鶯谷(7:48着・8:00発)-日暮里(8:14)-西日暮里(8:22)-田端(8:41着)-
朝6時15分の東京駅です。
空はようやく薄明るくなってきました。
駅構内は、新幹線ホームに向かう大勢のスキー客で賑わっていましたが、
山手線ホームは、まだ閑散としていました。
日の出の時刻が迫り、東の空が明るくなってきました。
いよいよ山手線全駅間歩き、スタートです。
12時間後、ここに戻ってくることができますように!
今回は「内回り」、すなわち反時計回りで歩きます。
まだ薄暗く、行き交う人も少ないオフィスビル街を北へ進みます。
しばらく歩くと神田の繁華街が見えてきましたが、街はまだ寝静まっていました。
最初の駅、神田駅に到着しました。
今日はここで休憩できないので、写真だけ撮って次の駅へ向かいます。
万世橋を渡り、電気街方面へ足を進めます。
当然、ほとんどの店は閉まっているので、人通りはまばらですが、
車の交通量は意外と多かったような気がします。
秋葉原駅に到着しました。
昼間は多くの人で賑わう駅前広場ですが、今はまだ閑散としています。
御徒町駅へは、山手線の高架に沿って歩きます。
東京駅近辺は煉瓦積みの古めかしい高架でしたが、
このあたりからは、近代的な高架に変わります。
そんな高架下には、ものづくりの店を集めた「2k540」があります。
名前の意味はもちろん、(東北本線の)東京起点「2キロ540メートル」。
近代的な高架下ですが、ちょっと異世界に来た気分になるからちょっと不思議。
御徒町駅に着きました。
ここまでテンポ良くサクサク進んでいます。
駅に向かう人をよけながら、駅名と自分の顔を入れるのにちょっと苦労したり。
アメ横を突っ切って上野駅へ向かいます。
ここもまだ人通りは少ないのですが、
海産物を扱う店が多く、朝から魚のにおいが漂っていました。
上野駅に着きました。
東京駅からの所要時間は1時間弱。
駅数多いので結構距離がありそうにみえますが、意外と近いですよね。
上野駅から少し進むと、駐車場に観光バスが何台も止まっていました。
バスツアーの出発場所なんですが、朝からとても賑わっていました。
寛永寺輪王殿を過ぎると、建物が右も左も寺ばっかりに。
こんな光景、浅草東本願寺の近くでも見たような…。
鶯谷の大カーブをオーバークロスします。
12本のレールが並ぶ光景は壮観なんですが、
立ち止まると、中学校の通学時間に狭い歩道をふさいでしまうので、先を急ぐことにしました。
鶯谷駅に着きました。
ホームは2面4線です。
ここで今回最初の休憩をとりました。
鶯谷駅構内にこんなイラストマップがありました。
描かれている電車がずいぶん懐かしいですね(笑)。
尾久橋通り経由で日暮里駅へ向かいます。
日暮里駅に着きました。
日暮里駅の東口は、舎人ライナーの駅やバスロータリーがあり、
周囲の建物も都会の駅前らしい雰囲気なんですが、意外と落ち着いていました。
[常磐線(土浦・水戸方面)全駅間歩きへ]
日暮里駅前から続く商店街を抜け、常磐線の踏切を越えました。
踏切の先にはJRの保線関係施設がありますが、
敷地の中には、「鉄道模型の家」という看板が立てられた建物も見えました。
職場の中にそんな建物があるなんて、なんて羨ましいんだ!
さらに裏通りを少し歩けば、西日暮里駅に到着です。
スタートした頃に比べると、人通りもだいぶん増えてきました。
常磐貨物線を越えて、田端駅へ向かいます。
さらに住宅地を進むと、目の前に線路が見えてきました。
線路沿いに進んでいけば駅に着くと思って、突き当たりで右に曲がったんですが、
ここまで歩いてきた道がガードをくぐっていたので、念のために地図を見ることにしました。
よく見ると、この線路は尾久駅に向かう東北本線の線路でした。
危うく違うところに連れて行かれるところでした。
田端ふれあい橋を渡り、田端駅へ向かいます。
最近造られた橋のようにみえますが、驚くことに1935年に造られた橋なんだそうです。
橋の下は、田端信号所駅(田端操車場)です。
田端は鉄道と関わりの深い街ということもあってか、
ふれあい橋の一角には、200系新幹線のノーズカバーや、
東北本線で使用された分岐機などといった鉄道関係のアイテムが展示されていました。
東京駅からここまで9kmあまり。
山手線全駅間歩きは、まだ始まったばかりです。
(その2へ続く)
[東北本線全駅間歩き(大宮・高崎・宇都宮方面)へ]
東京駅から日暮里駅までのGPSログです(1/60,000)。
高架下は歩いていてもあまり楽しくないと思われがちですが、
東京都心の高架は、作られた時期や場所によって様々な違いがあります。
こうなってくると、逆に線路が高架になっていることが利点に思えてきます…よね。