■「胸が痛む」「刑重く」

 全国で相次ぐ痛ましい乳幼児虐待事件。大阪府内では3~5月の間に4人の子供が死亡した。「胸が痛む」「刑を重くすべきだ」。本紙に寄せられた読者の意見では、事件を起こした親への怒りが目立つ半面、「関係機関が対応チームを作れ」「行政は子育て支援の充実を」といった提言も多く、悲惨な事件を根絶したいという願いがにじんだ。

 「どれだけ悲鳴を上げても助けてくれる人がいない。(被害者の)子供たちは毎日が生き地獄です」。5人の孫を持つという女性は、日常的に虐待を受ける子供たちの心情に思いを寄せた。

 意見では、「虐待をなくすために何をなすべきか」といった具体的な提案も多く寄せられた。

 大阪府四條畷市の会社経営者は「情報をつかんだ初期対応として、自治体・児童相談所・警察・医師がチームで対応する」ことを指摘。「私たち夫婦は特別養子縁組をした娘を育てました」という高知県内の女性(59)は、「子供をいじめるくらいなら養子に出してほしい」と訴えた。

 乳幼児虐待事件では、育児ストレスが動機とされるケースが多い。同府大東市で生後6カ月の長男が重傷を負った事件では、逮捕された父親(21)が「育て方がわからずイライラした」と供述。生後2カ月の長女を殺害したとされる堺市の主婦(25)も事件前、市の相談窓口に育児ストレスを訴えていた。

 2歳と4カ月の男児がいる女性(32)は「虐待する親の気持ちがまったく理解できないわけではありません。イライラし、手をあげてしまいそうな衝動は何度となく経験しています」とした上で、「でも、それを自分にぶつけます」とつづっている。

 「自分の手の甲をつねったり頭をぶってみたり…。落ち着くと自己嫌悪しますが、自分にした暴力が子供に向いたらと思うとゾッとします。(私のように)核家族化で想像以上のストレスが母親にかかっているのかもしれません」

 大阪市の女性も「どんなに愛らしい子供でも、育児中に頭に来ることは多々あります」と親の気持ちを代弁。一方で「うちの町内では親子サロンが開かれ、子供同士を遊ばせたり、お母さん方が情報交換、おしゃべりしてストレス発散になっているようです」と紹介し、育児中の親へのケアを充実させる必要性を強調している。

 連鎖するように続く乳幼児虐待事件。関西学院大の才村純教授(児童福祉論)は「都市化や核家族化が進行した結果、子育てが孤立し、親は追いつめられる。虐待は特別な人の事柄ではないとも言える」と指摘し、「昔は地域におせっかいを焼いてくれる人もいたが、それもいない。公的な『おせっかい型支援サービス』の充実が求められている」と話している。

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 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、小沢氏を不起訴とした東京地検の判断を審査している検察審査会の事務局に対し、民主党副幹事長の辻恵衆院議員(61)が審査会の手続きについて説明を求めていたことが30日、分かった。
 辻氏は「勉強会で取り上げるため、強制起訴制度などの運用方法を確認したかった。小沢氏の審査とは全く関係ない」と審査に影響を与える意図を否定している。 

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 「管理がずさん」と文化庁に判断され、会場を当初予定の新潟市美術館から新潟県立近代美術館(長岡市)に変更して開催中の仏像展「奈良の古寺と仏像」で、目玉となる国宝の中宮寺「菩薩半跏(ぼさつはんか)像」の展示が25日、始まった。6月6日まで。

 近代美術館によると、4月24日に開幕した同展は、23日までの1か月間に約3万7000人が入場。25日は午前9時の開館前から100人以上が並び、国宝の正面を見学者が二重三重となって囲むなど、会場内は混雑した。

 母親と訪れた新潟市西区、会社員井口愛子さん(24)は「国宝が来たら見たいと思っていた。どこから見ても笑顔で、モナリザみたいな感じ。大昔なのに、よく考えて作られている」と話していた。

 新潟市美術館では昨年7月と今年2月、展示物からカビやクモが発生するトラブルが起きていた。

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