罪喰い人を伝えるケルト人は、中央アジアを出発してヨーロッパ中に広がった民族。
でも、ヨーロッパのケルト人たちはローマ人に支配され、その文化も消えていったようです。
今、ケルト神話が残るのはイギリスだけかもしれません。
……ここらへん、詳しくないので曖昧で申し訳ないんですが、グレートブリテンはもちろん、スコットランドにもウェールズにも、ケルト神話が伝わっているようです。
マザーグースの歌も、ケルト神話のエッセンスが多分に含まれてるとか。
彼らの神話がなぜ日本にも伝わっているのか。
ケルトの人々がユーラシア大陸を横断し、海を渡って日本へやってきたのかもしれません。
あるいは、偶然かも。
ただ、「罪喰い」の習慣は、日本に深く根付いていると言えるでしょう。
雛流しはその一例ですが、他にもあります。
例えば、大阪には「笠餅」の風習があります。
小さな丸餅を積み上げ、上に大きな丸餅を乗せます。
大きな丸餅が笠に似ているから「笠餅」。
人が亡くなると、この笠餅に故人の罪を移します。
そして葬式の参列者に配り、食べてもらうことで、死者を清らかにして、天国というか常世というか、神の世界というか……に送り出すわけですね。
そして大晦日や夏越の日に行う、人形(ひとがた)のお焚き上げもそう。
イギリスも日本も同じく島国ですから、そこに住む民族の習慣が似てくるのは仕方ないのでしょうか?
それとも……。
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