でも、神様によっては、祀られている神社がある地域に固まっていたり、ゆかりの史跡はあっても、祀っている神社がない場合があります。
歴史上、時の為政者にとって目障りな神は、排除されてしまうこともあったんです。
「勝てば官軍」とはいえ、腹が立ちますが、現在ご祭神に数えられていなくても、その神様とのご縁が消えるわけではありません。
神社といえば祠がつきものですが、祠を作って参るようになったのは、日本の歴史上「ごく最近」です。
長い長い縄文時代、人々は思い思いの場所で神祭りをしていました。
だから、ゆかりの史跡を訪れ、お祈りすれば十分なんです。
また、旧知の神職さんに確認すると、
「日本の神様はみな仲が良いので、遠方で参拝に行けないなら、お参りしやすい神社で取り次ぎをお願いすればよいですよ」
とのことでした。
つまり、自分の住む地域の鎮守の神様など、お参りしやすい神社で、
「○○の神様に御伝言ください」
とお願いすればいいそうです。
日本の神様って、本当に親切(#^.^#)
だからこそ、そのやさしさに見合う真剣さ、誠実さでもって、神様に頼りたいものだと思います。
**後記**
ちょっと能天気すぎる書き方をしてしまったので、追記。
神道には教義がありません。
ですから、神職さんによって意見が違うことがあります。
たとえば、今回教えてくださった神職さんは、「神話の中で戦いあった神様も、天に戻られたら普通に仲良くしていると考えるのが神道です」とおっしゃっていましたが、遺恨はあると考える神職さんもおられます。
だからたとえば、出雲を侵略した天照大神を祀る伊勢神宮と、天照大神に殺された大国主命を祀る出雲大社をはしご参拝すべきではないという意見はよく耳にします。
他にも、管原道真公を祀る天満宮と、彼を陥れた藤原氏の神社である春日神社もはしごしない方がいいと聞きます。
どちらを信じればよいか迷ってしまうところですが、私は「神々は仲が良い。だけど、人間側にも配慮が必要」と考えています。
だから、神話中で戦をしあった神々に対しては『戦のことは存じておりますが、天上では仲よくされていると考えております。ですからお取り次ぎを』とお願いするのが良いかな、と。
みなさんも、神話に興味を持てば万全ですよ(^◇^)
↓↓↓
取材や執筆の依頼・お問い合わせは