【コラム】これからのビジネスマンに必要なスキルについて⑥ 〜聴く力〜 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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皆様こんにちは!


さて、本日はコラムの日です。

今日の表題は、前回の続きであるこれからのビジネスマンに必要なスキル「聴く力」に焦点を当てて考察してみたいと思います。

聴く力については、こちらの書評でも触れていますが、実は話す力以上に大切なスキルかも知れません。

では、どのあたりがポイントになるのか分析してみたいと思います。



◎「聴く力」は最も重要なスキル

まず始めに、聴く力がとても重要なスキルだということを認識して頂きたいのです。

私は、色々なビジネススキルの中で最も重要だと考えています。

他の能力がいくら優れていても、聴く力が無いと折角のスキルが台無しになります。

1.「聴く力」が無いと、会話が噛み合ない
2.「聴く力」が無いと、認めてもらえない
3.「聴く力」が無いと、教えてもらえない
4.「聴く力」が無いと、話しかけてもらえない
5.「聴く力」が無いと、仕事を任せてもらえない



ざっと挙げただけでも、これだけデメリットがあります。

さて、この中で皆様の日常生活に全く関係の無い項目はありますでしょうか?

自分の優れたスキルを活かすために、全く必要の無い項目はありましたでしょうか?

人間関係を作る上で、とても重要なスキルであることが分かって頂けると思います。



◎自分の話ばかりしていませんか?

最近私は、よく交流会に参加します。

たくさんの方と話をするのですが、自分の話ばかりする方とはそこそこに話を切り上げてしまうことにしています。

私は、人間関係というものを最も簡略化すると、
「メリットの共有と交換」
だと分析しています。

つまり、お互いに補完し合える関係であったり、同じ好みを共有するから友達になれると思うのです。

この図式に唯一当てはまらないのは、家族くらいでしょう。

家族は、全く自分に損得が無くとも相手に奉仕することが出来ます。

折角この話題になったのでお話しますが、
もし家族に対して「見返り」を求めているようならば、その考え方は改めた方が良いと思いますよ。

逆に、家族以外の他人とつき合う時には、
「メリット」が無ければ関係は自ずと希薄になります。

そういう前提条件を踏まえれば、自分の話ばかりしているわけにはいかないと考えますが如何でしょうか。

強烈な個性を持ちとても話し上手で、でも相手に全く合わせず自分の考え方を押し付けて巻き込もうとするタイプの方がいらっしゃいますが、私はとても苦手です。

少なくとも、私はそういうパーソナリティを持っている時点で、どんなに権力や人脈を持っていようが全く興味が湧かなくなります。

「へぇ~」「すごいですね!」「さすが!」
などと言ってその場はあしらいますが、後日お会いすることは無いでしょう。

基本的に、
「人は自分に興味の無い人間には興味が湧かない」
はずです。

こんな人が職場の人間ならば、最低限仕事に支障が無い様に自分がコントロールすることだけ考えます。

営業などといった人と接する仕事をしていなければ、この考え方は少し特殊に映るかも知れませんが、良好な人間関係構築のためには、絶対に外せないと思っています。

よく「欲しがり屋さん」の人がいますが、
まず相手に与えてあげるから貰えるのですよ、というのが私の考え方です。

give and takeとは、そういう意味ではないでしょうか。



◎相手の話をポジティブに受け止めよう

これは考え方次第ですが、私は人と接する時にいつもこれを心がけます。

どんなに嫌な相手でも、まずはなるべく批判的には捉えないようにしています。

どんな相手からも、自分の心がけ次第で気づきはありますからね。

私はこの考え方をとても大切にしています。

何故ならば、例え自分と深くお付き合い出来ない間柄であったとしても、自分が学びを得ることが出来るからです。

批判的にモノを考える必要がある場面としては、会議の時くらいでしょうか。

様々な角度で議論しなければいけない場面では、敢えて批判的な考えを披露することもありますが、基本スタンスはポジティブに聴くことです。

批判的な意見を言うことと、批判的に捉えるのとは全く違います。

これの使い分けが出来ない方は、うまく議論が出来ないのでしょうね。

議論の仕方については若干主旨に外れますが、少なくとも考え方や行動を否定したとしても、相手の人間性を否定するのは良くないことだと思います。

まずは、相手を認めることから始めると、
「聞き上手」になれるのではないでしょうか。



◎まずは一旦、相手の話を最後まで聴いてみよう

よく途中でクチを挟みたがる人がいます。

これもNGですね。

コミュニケーションの基本については、こちらのコラムでもご紹介していますが、相互に理解するためにはまず相手の言い分を聞いてみないことには始まりませんよね。

ここで重要なのは、
「相手は自分と考え方が違う」
という前提に立つことだと思います。

同じと考えるから、うまくいかないのです。

違うと考えるから、話を聞いてみようと思うのです。

視点を変えるだけで、今までムカついていたことが、「へぇ~」と思えるようになるかも知れません。

これが、気づきを得るための基本だと思います。



◎頷く、質問する

折角相手の話に耳を傾けていたとしても、
「ちゃんと聞いてる?」
と言われたことは無いでしょうか。

その時は、恐らく「頷き」が足りないのでしょう。

私は営業マンなので、数人の相手にプレゼンをするのは日常茶飯事です。

こちらが説明していると、
たくさん頷きながら聞く方と、全く無反応な方に見事に分かれますね。

どちらの方を多く向いて話すかと言うと、それは明らかです。

頷きが少ない方には当事者意識を感じないから、自ずと頷きの多い方を見て話をするようになってしまいます。

折角話を聴こうを思っていても、頷きが足りないだけで相手に意図が伝わないのです。

また、セミナーや勉強会に参加していても、積極的に質問する人とそうでない人がいますよね。

どちらが周りの人たちの印象に残るかは明らかです。

質問をすることで、自分がより得たい答えが得られますしね。

現状の日本の教育は、残念ながらこういった場面をあまり想定していません。

1対多のコミュニケーションの時には、一方的に聞く訓練しかしていないことが多いのです。

学校時代には、授業中に積極的に質問するのはあまり歓迎されません。

でも、社会人になった途端、いきなりそれを求められるようになる。

多くの人は、質問するのに慣れていないため、出来ないのは当たり前です。

だから、これはトレーニングするしか無いですね。

私がセミナーを受ける時は、質問したい項目にチェックを付けておいて、質問タイムになった時に聞くことが出来るように準備しています。

また、いつも何かしら質問をするように心がけていますね。




如何でしょうか?

このように、聴く力の重要性を説明して参りましたが、これは日常のちょっとした心がけですぐに試すことが出来ることばかりです。

不足があると感じた点は、今すぐにでも実行してみてくださいね。

確実に、人間関係が変わっていくと思いますよ^^



本日も最後までお読み頂き、
誠に有り難うございました!



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