【コラム】これからのビジネスパーソンに必要なスキルについて① 〜コミュニケーション力〜 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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IT業界のプロジェクトは技術の進歩やビジネス要求の変化に伴い、複雑化・複数同時進行型に変化しています。
そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

皆様こんにちは!


さて、今日は少し嗜好を変えて、書評ではなくコラムを書いてみます。


私が日頃から思っている、
ビジネスパーソンに必要なスキルについて、私なりに考察してみようと思います。

そして、皆様にも一緒に考えて頂けると嬉しいです。


でも、一言にビジネスパーソンと言っても、
様々な業種や職種の方がいらっしゃいます。


ビジネスパーソンの定義は以下から参照することにします。

ビジネスパーソンとはーWikipedia

 

一括りにするのは難しいですが、何かしらどんな仕事にも必要な「共通スキル」というものがあると考えています。


私事で恐縮ですが、私は色々な職種を今まで経験して来ました。

今の業界では、営業職とともに技術職も経験しています。

また、以前は流通業界で店舗マネジメントにも関わっていました。


営業職として、お客様の業界のことを研究するうちに、様々な業界について詳しくなりました。


上司の立場で働いたことも、部下の立場として働いたこともあります。


様々な業界の様々な立場の方達と一緒に仕事をして来て、視野が広がり、一つのモノの見方に囚われない柔軟な思考が出来るようになったのは私の強みの一つだと考えています。


書籍にしても、ビジネス書が多いものの、自分の業界関連知識の書籍から、営業などのノウハウについて書かれているもの、経営者の著書、経済書、自己啓発本など、様々な属性のメディアに触れるようにしています。


実務や書籍の中から得た経験/知識を基に、これからのビジネスパーソンに必要と思われるスキルをピックアップして考えていきたいと思います。


その中で、今回はコミュニケーション力というものについて考えてみます。



◎コミュニケーションとは?

ありきたりな言葉ですが、実は一番必要なのにも関わらず適切なコミュニケーション力が不足している方を多く見るにつけ、やはり議論する必要があると感じています。

そもそも、コミュニケーションとは何でしょうか?

私が考えるコミュニケーションとは、
「相互に理解し合う」
ことです。

つまり、「自分の考えの押しつけ」はコミュニケーションでは無いという考えです。


営業マンをやっていると自然と交渉力が身に付くので、やり方によっては相手を言いくるめるようなスキルも身に付きます。


でも、果たしてそれが良い結果なのでしょうか?


例え一時的に言いくるめたとしても、その歪みは必ず起きると私は思います。


いつかは必ず、しっぺ返しを食います。

だから、私は双方が納得出来る答えを導き出せる力こそ、コミュニケーション力の本質だと考えています。


そのための前提条件として欠かせないことは、

自分と相手は立場や考え方が違う

ということ。



相手が自分と同じだと考えるから、


うまくいかない
のだと思います。



◎事例紹介

①取引先に突然納期を急ぐように言われ、言われるままに技術部門に伝えたところ、技術者がヘソを曲げてしまって結局要望に間に合わず顧客に怒られ、社内の雰囲気も悪くなった

②部下がなかなか思った通り動いてくれないので、事細かく指示書を作ってルール化したところ、言われたことしかやらなくなった

③上司と駅で待ち合わせをしようと思って、「改札口のところで」と伝えたが、の改札口に行ってしまい、大事なアポに間に合わなかった



共通の問題点としては、

何れも「相手の立場に立っていない」ということです。


<①の解決法>

まず、守れない約束をしてはいけないという前提はありますが、どうしても急を要する場面もあるかも知れません。

その場合でも、

「客が急いでいるから早くやって!」
などと言えば、当然キチンと予定通りのスケジュールで動いていた技術者の機嫌を損ねてしまう確率は高いでしょう。

優秀な人であればあるほど、
必ず自分の仕事にはプライドを持っています。

納得出来ない理由で急な変更などしかねるでしょう。

取引先にも、まずは

「どうしても急がなければならない理由」
をきちんと聞き出しておく必要があります。

よくよく聞いてみれば、他に良い方法が見つかるかも知れません。

納得出来る理由でなくては、技術者を納得させることは出来ませんしね。

取引先も社内も納得出来る「落としどころ」を考え、そのためのシナリオを立てて調整するべきだと思います。

<②の解決法>


程度はともかく、

こういった問題はどこの職場でも起こっていることでしょう。

結論から言うと、上司にも部下にも責任があると思います。

私が上司なら、やるべきことよりもやるべき理由と目的を、納得いくまで話し合います。

部下の立場なら、上司の意図が何なのかを粘り強くヒアリングして、自分が出来ることを提案します。


相手の立場に立てば、発想が変わり、結果が変わります。


<③の解決法>

単純な事例ですが、日常の中でしばしば起こっていることではないでしょうか。

これも双方のミスコミュニケーションが原因です。

部下なら、正確な場所を伝えなければいけませんし、上司の方も任せっきりではなく下調べをしてリスクを排除するべきです。


如何でしょうか?

相手の立場に立てば、予め相手の理解出来る言葉や態度を選ぶと思いますし、そもそも普段から相手をよく観察していなければ、相手の気持ちを考えることすら出来ません。


私は毎日、職場や通勤途中などでこういう場面にしばしば遭遇します。

その度に、とても残念な気持ちになります。

少しだけでも相手の気持ちを考えれば、お互い嫌な気持ちにならずに済むことが多いのに。


ビジネスの観点で言えば、これからは益々ビジネスのスピードが上がり、短期間で結果を出す必要性に迫られるでしょう。


その際に、ミスコミュニケーションが頻繁に起こっているようでは、競争社会で生き残って行くことは出来ないと考えています。


そんなことをしていたら、ビジネスパーソンとしての価値が低くなってしまうでしょう。

ビジネスパーソンにとって、この
「相手の立場に立つ」というスキルが差別化ではなく、むしろ前提条件になっていく日は近いと私は考えています。




本日も最後までお読み頂き、
誠に有り難うございました!


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