倉庫の難題を解決するのは…。 |   のらくら農園 の のらくら日記

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 倉庫を用意しようと思っている。


・必要な容量がある。

・必要な強度がある。

・台風で飛ばされない。

・外気の温度や湿度に左右されにくい。

・短期間で用意できる。

・基礎工事が要らない。

・安い。


 これらの条件をすべて満たすものを用意したい。難題である。


 新規就農者でない昔からの農家は,たいてい自宅の近くに「納屋」と呼ばれる倉庫を持っているもので,機械や資材の保管場所を確保することに苦労することはない。しかし,僕らのような非農家出身の新規就農者は,そうした基本的なスペースを確保することすら難しい。

 大きな倉庫があれば,何かと便利に決まっている。でも,冷静に考えてみれば,トラクターなどの大型機械を購入する予定は当面無いから,それほど大きな倉庫を建てる必要は無いのだ。そのために広い土地を用意して多額の資金を投入するのは馬鹿馬鹿しい。


 大型機械が無ければ倉庫が不要かというとそうでもない。刈払機やら肥料散布器といった小型の器機は実際既に持っていて置き場所に困っている。これからはさらに,遮光ネットなどの使用期間限定資材を保管する場所も必要になるし,販売用のパックや箱をストックしておく場所も必要になる。そうした物たちのための小型の倉庫はやはり必要なのである。


 販売用のダンボール箱を保管するためには,湿気にやられてしまわないように密閉度を高くするか,逆に通気性を良くしなければならない。密閉度を高くすると,内部の温度が高くなりすぎて,ビニール製の資材は変質してしまう。通気性をよくすると,台風などの強風に耐えられない。強風に耐えうる頑丈な基礎を持った倉庫を建てると,「定着性」を帯びるから固定資産税がかかる。もちろん建設工事費用もかかる。


 そんなことを考えた結果,断熱仕様の中古コンテナを買おうと思っている。使い勝手や性能は,使ってみなければ分からない部分もあるだろうが,とりあえず先に挙げたような条件をできるだけ満たそうとすると,かなり理想に近い選択なんじゃないかと思う。


 今日の午後,名古屋市内にある某運送業者さんにお邪魔して,サイズ的に良さそうな中古コンテナを2つ見せてもらった。1つは断熱仕様,もう1つはそうでないもの。今日みたいな暑い日に現物を見せてもらったら,2者の違いもよく分かるだろうと思ったのだ。
 断熱仕様のコンテナは,実は師匠も既に使っていらっしゃるので,実際にビニール資材の保管に使えることが分かっている。ただ,断熱コンテナは通常コンテナより当然高値なので,通常コンテナで用が足りるなら通常コンテナを,と思っていたのである。
 しかし,残念ながら結論はアウト。暑すぎた。


 現在在庫されている中古の断熱コンテナに,サビ落とし,塗装その他のメンテナンスを施してもらった上,ユニック車で運んでもらい,予定しているスペースに据え付けてもらう。一連の経費も含めていったいどれくらいの金額になるのか。営業担当のオニイさんに「勉強してね」と念を押し,見積もりをお願いしてきた。


 納得の数字なら即発注。今月中には使えるようになるはずだ。楽しみである。