Shuffle II | Art and The City

Art and The City

アートホリック(中毒)なcatnoelのつれづれ日記

シャッフルⅡ@アートフェア東京


混雑するアートフェア東京の会場でも、入場待ちの列ができていた「シャッフルII」

http://www.cinra.net/interview/2012/03/16/000000.php?page=3


白金のアートコンプレックスで開催された第一回の感想はこちら(2011年4月)↓

http://ameblo.jp/noel0901/entry-10862849497.html


古美術、工芸、現代アートといった「垣根」を超えて日本美術をシャッフルさせ、新たなパワーを生み出そうとする「日本美術応援団」の山下先生ならではの試み。


会場の中心には縄文土器がずらりと並ぶ中に、神像もそっと座っておられる。その足元?には縄文土器の破片(これも商品!)
これらは「古美術 祥雲」から。ここのオーナーが書かれた「古くてうつくしいもの」を愛読している私としては嬉しい展示。
日本美術の源になった縄文土器から放射線上に神々の像が並び、白金で度胆をぬかれたダンボール仏にも再会。
その奥には横浜で見たばかりの松井冬子「咳」、その並びに山口素絢の幽霊画、おまけに芦雪、応挙が露出展示という贅沢さ!


入口側の壁には佐藤美術館で「キャー」となった記憶に新しい神戸智行作品。ご本人もいらしたので、じかにお話を伺うことができた。
小さな命の尊さ、それを大事に思う心の豊かさやゆとりを大切にせねば...

神戸智行「イノセントワールド」記事↓

http://ameblo.jp/noel0901/entry-11101394322.html


今回びっくりしたのは正阿弥勝義っぽいなあ?と思いながら眺めていたら本当にそうだったことw 清水三年坂美術館からの借用だそうで素晴らしい!そういえば「明治の超絶技巧展」の図録で山下先生が村田館長と対談されていたな~と思い出す。
そしてその横にあった前原冬樹作のトランプ。何気なくふーんと見てたのだが、一木から掘り出した木彫と聞いてのけぞりそうになる。トランプ横のノミや草花も後付けではなくて一緒に掘り出しているそうで、まじまじと見てもとても信じられない...


Art and The City-2012040119120000.jpg

この特別感漂う会場を構成されたのが尾崎文雄さん。本当に素敵な空間でした!
第三弾はいつどこで??と今から期待します。


「シャッフルⅡ」
キュレトリアル・アドバイザー: 山下裕二(明治学院大学教授)
会場構成: 尾崎文雄
協力: 森美術館/ヤマトロジスティクス株式会社

出品協力: 清水三年坂美術館/古美術 祥雲/成山画廊/NANZUKA/羽黒洞/ギャラリー広田美術/宝満堂/ミヅマアートギャラリー/ロンドンギャラリー/YOKOI FINE ART

出品作家/出品作品:縄文土器/四天王立像(平安時代)/神像(平安時代)/根来瓶子(室町時代)/江戸初期屏風/六角流水図七宝花瓶(明治時代)/明治期刺繍/岩田俊彦/神戸智行/佐々木誠/正阿弥勝義/ 長沢芦雪/本堀雄二/前原冬樹/松井冬子/円山応挙/森淳一/山口素絢/山口英紀