「蠱惑~巧術其之参」展@スパイラル(~4/13)
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2012/03/exhibition-10.html
HPより:
「巧術」は、日本人特有の細やかさ器用さに裏付けられる技巧を武器に、日本美術の未来、可能性を見いだそうと企画された展覧会です。一昨年、昨年と、年々参加作家、作品を拡大し、三回目を数える今回は総勢22名の作家が参加することになりました。
展覧会タイトル「蠱惑」は、それぞれの作家が自らの技術に磨きをかけ、魅惑を超えて「蠱惑」の域にまで達するほどの力量で観る方を圧倒してほしいとの願いをこめて名付けられました。技巧を武器として、自らをより高みへ運ぼうとする作家たちの作品を、ぜひこの機会にご高覧賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
■「蠱惑」について
こ‐わく【蠱惑】 人の心を惹き付け、惑わすこと。(広辞苑)
■出展作家:あるがせいじ、伊藤 航、岩田俊彦、内海聖史、カンノサカン
小野哲也、桑島秀樹、児玉香織、笹口 数、佐藤好彦
清水遼太郎、杉山卓朗、諏訪 敦、髙田安規子・政子、龍口経太
春山憲太郎、平林貴宏、藤沼 哲、マリアーネ、森本愛子
満田晴穂、山本タカト
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前回も楽しませてもらった「巧術」の第三回目へ。現代の超絶技巧の数々を拝見する。
ほぼ一年ぶりに見る内海聖史作品。前回見たのが桜爛漫のような作品だったのに対して今回は黒。ドッツは益々隆起し、作者の思いの強さが伺える。
ShuffleIIにも出ていた岩田俊彦作品 「ウメニヘビ」 実は4年前のSCIF展で岩田さんの作品に注目していた私であった^^
あるがせいじ作品 無言で凝視してしまう...ふと「百聞は一見にしかず」を具現化したみたい、という思いにとらわれる。
すっかりメジャー化した感がある諏訪敦作品は2点。
「どうせ何も見えない」
実はもう一つの作品は正視できなかった...(今の自分には痛すぎる)
諏訪敦さんのブログに写真あり
http://atsushisuwa.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-833d.html
円形ロビーには佐藤好彦のラインダンス?ギターww 正直なところ、これはどこが巧術なのかよくわからない...
高田安規子&政子の姉妹ユニットは前回の地図にも度胆を抜かれたが、今回もまたトンデモない作品が..
「Joker&Trump」
トランプに絹糸で刺繍がされているのだがその細かくて美しいことといったら!! タペストリーをミニチュア化したようにも見える。まるで妖精が縫ったり織ったりしているよう...この姉妹は妖精なのかも。
藤沼哲作品は果物や海の生物のようにも見える木彫。はじめに轆轤を使うのだとか。一つ一つが愛らしい表情。お持ち帰りしたくなった。
東博から借りてきたに非ず。満田晴穂「自在青大将」
まさにため息が出る技術から生み出される作品はどれもストイックで孤高な感じ。一流ダンサーの醸し出す雰囲気と同様なものを感じる。だから惹かれるのは当然なのかも。
なお、当初は8日までの予定だったところ、好評のため13日まで延長されたそうです!