長年にわたって宇宙を研究してきた佐治晴夫さんの新刊を読んだ。
佐治さんは、金子みすゞの大ファンでもあり、みすゞのイベントで知己を得たこともある。
芸術への造詣も深く、81歳の今も、全国の小中高校を回り、自らピアノを弾きながら、
宇宙やいのちの授業を行っている。
この本には、まさに「いまをどう生きるか」示唆に富んだことばがある。
●過去が未来を決めるのではない。未来が過去の価値を大きく変える。
●生きるとは、今という瞬間を使い切ることの連鎖。自分の時間を生みだす営み。
●愛するとは、同じ目標に向かってゆらぎながら進んでいくこと。
●「自分」とは、「自」然の「分」身。宇宙のひとかけら。
●「ある」と「ない」を超えたところに真理がある。
●「今さら」ではなく「今から」
印象に残ったことばを少し取り出してみたが、
宇宙的視野でものを考えたら、くよくよ悩んでいる暇はない。
2036年4月13日に地球存亡の危機がくることは、あまり語られていない。
国同士で諍いを起こしている場合ではない。
地球防衛の方策を考えねばならないのだ。
「宇宙」という壮大なテーマを扱う佐治さんが、身近なことを見つめる視点で、
「生き方」を問い、「生き方」を教えてくれている。