【ピグ寄席】司会上達マニュアル<其の四> | ウル虎のぉと

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そのときそのとき興味のあることを

前回までの記事(其の壱其の弐其の参 )で、司会の役目である

お題の復唱と回答に返しを入れることについて述べてきましたが、

今回はもう一つの仕事である回答権の与え方についてです。


回答権を与えるときに最も重要なことは、挙手した順番を覚えておき、

できるだけその順番どおりに当てるということです。

とは言え、回答者が次々に手を挙げだしてしまうと、

正確な順番なんてすぐにわからなくなってしまい、

ちょっとしたパニック状態に陥ることでしょう。


しかし、回答者は順番どおりに当ててあげないと、気分を損ねます。

スーパーのレジで並んでいたのに、横入りされたときの感覚です。

一度ぐらいなら大した問題にはなりませんが、それが二度三度続くと、

自分だけ無視されているんじゃないかという不信感が生じてきます。

なので日標は、3人先ぐらいまで把握できるようになりたいものです。


順番がわからなくなる原因として、以下のケースが挙げられるでしょう。


1.タイピングに必死になってしまっている

2.返しを考えていて、それどころではない

3.見ていてもなかなか覚えられない

4.当てる順番は重要ではないと思っている


4は論外として、それらを防ぐコツをお教えします。

まず1と2は、ブラインドタッチができないことが原因だと思いますが、

その場合はなるべくタイピングする量を減らせば良いのです。


返しを長文にしてしまうと、画面から目を切る時間が長くなるのは当然で、

その分、誰がどの順番で挙手したのか把握できなくなります。

なので、返しは簡潔にしましょう。

ただ、粗末にならないようにだけ気をつけてください。


また、回答者を番号で呼ぶことで、タイピング量を減らすことができます。

司会席に近いほうから1、2、3、4、5、6と呼ぶのは共通認識なので、

回答権を与えるときは番号で当てて問題ありません。

無理に名前で当てようとすると、名前の確認やタイピングに気をとられて

画面から目を離す時間が長くなり、挙手の順番が把握できなくなります。


3の場合は、挙手の順番を紙に書いてメモることです。

原始的なやり方で面倒かもしれませんが、慣れるまでは仕方がないのです。

ウラ技で、仲間を一人呼んでおいて、挙手した順だけを見ておいてもらい、

教えてもらうという手もありますが、毎回それをすると甘えが生じるので、

基本は一人で頑張るようにしましょう。



~つづく~