窓際のトットちゃんを読んで | 30代にしてADHD…KYな私の日常

30代にしてADHD…KYな私の日常

2013年6月、34歳にしてADHD(注意欠陥多動性障害)と診断を受けました。でも、子供の頃の嫌な思い出など思い起こすとすぐに納得できる診断でした。
日常的に同じように辛い経験をされているかたが「私だけじゃないんだ」って感じてくれれば幸いです。

私が「窓際のトットちゃん」と言う本に出逢ったのは小学高学年の時。
当時担任だったT先生が帰りの会とか学級会等で私達生徒に読み聞かせしてくれた時でした。
黒柳徹子さんの幼少期に通っていた「ともえ学園」での体験談を綴った本です。

何故か私はこの本の内容を当時から現在に至る迄時々所々思い出していました。
よっぽどインパクトがあったのかなにか共感するものがあったのか……。

で、どうしてももう一度、今度は自分で読み直したくてクリニック受診の帰りに本屋さんに立ち寄り買って一気に読みました。

読み進めるとトットちゃんの言動やその頃の自分を振り替える黒柳徹子さんの考えに共感するものが沢山ありました。
私は「トモエ学園」が全国各地にあれば良いのにって思うのと同時に自分がもし小学生ならばこの「トモエ学園」で学校生活を送りたいと思いました。

現代では色々な種類の「発達障害」と言うものが明るみになって学校でも教室を分ける等対策(?)がされているようですが私の小学生時代は所謂「青空学級」等と呼ばれている知的障害をもつ児童が通う教室が数少なくあるのが関の山でした。
健常者の児童と様々な障害をもつ児童が一緒に学校生活を送るのが良いのか、別々に学校側を送るのが良いのか私には解りません。トットちゃんの様に授業を妨げてしまう言動をしてしまう子も居れば私の様に表向き何ら問題を起こさずただ、自分の中で周りと自分に対して違和感を感じストレスを抱えながら学校生活を送る子もいるでしょうし、本当に何も違和感を感じず問題無く学校生活を送る子も居るでしょう。
でも「感じる」のは当事者の子供自身です。たまに発達障害の子供を普通学級に通わせるか障害者向けの学級に通わせるか悩む親御さんの記事を見かけたりしますがそういう親御さんには絶対に読んで貰いたい本です。トットちゃんのご両親のトットちゃんへの対応に着目して貰いたいです。
そして「子供だから」と言う言葉で全て片付けるのではなく当事者の子供にどちらの学級で学校生活を送りたいのか選ばせても良いと思います。自分で選ばせる迄しなくてもどちらのクラスで学校生活を送りたいか(理由も)きちんと確認してそれを参考と言うか1つの案として学校関係者等と話し合い決めても良いと思います。
特に私の様にADHDだけどそんな事は露知らずで常に自分の中で「何か私皆と違う…」とストレスを抱えている子には人生の分岐点第一段として重要なポイントだと思います。

後、忘れて欲しくないのは一番ツラいのは自分の子供の他者と違う言動をする、他人に迷惑をかけていると報告を受ける保護者ではなく当事者である子供自身と言う事です。
私の子供の頃はADHDなんて知られていない時代だったから辛い場面に遭っても両親に一切合切理解される事はありませんでした。逆に「何そのくらいで!」と理不尽に怒られてほとんど否定されて育ちました。
34歳にしてADHDが発覚して「気付かなくてごめんね」と母親からメールが来たけど「当時はそんなの知られていないし。しょうがないじゃん」って思った半分「何、今更!」と暫く葛藤しました。結局私の行き着いた先は「家の親は私の育て方を間違えた」です。
これに関してはまた別の機会に書こうと思います。

何だか長くなっちゃったけど、本当は読者感想文を書こうと思ったけど論点がズレちゃいました。

とりあえず、「窓際のトットちゃん」読んだ事無い方、是非一度読んで見て下さい!近年では小学生の国語の教科書に一部出ていたようです♪(о´∀`о)