【ガールズ&パンツァー劇場版】の感想。完全初見人間が行って参りました。 | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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公開開始は去年なんですが、ロングラン上映なおかげで見に行くことができました。

 

 

ガールズ&パンツァー

劇場版

を見てきました。

 

 

 

 

 

 

公開日は昨年2015年の11月21日なんですが、好評に好評が重なり爆音上映や4DX上映と広がっていき、つい先日興行収入18億円に到達したそうです。すごすぎ。

ただ、私はTVシリーズを見ていなかったもので今回の鑑賞が作品に触れる初めての機会でした。

 

 

 

 

 

そんな私のこの映画の感想をざっくり言わせてもらえば・・・

 

 

 

 

 

クッソおもしろかった

 

 

 

 

です。

NO知識で挑んでもこんなにおもしろいもんなんですね。

もうちょっと詳しい感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

●一見さんでも・・・意外と問題なし!

 

登場キャラクターも山のように居るし、世界観も特殊だし・・・そんなものすんなり楽しめるの!?

ってTVシリーズから追ってるファンの方は思うかもしれませんが、少なくともまったく本作を見たことなかった私の感想としては、

全然楽しめました。

 

 

もちろん、一部区別のつかないキャラクターは居たり、この戦車乗ってるのは誰だ?とかそういうのが0ではなかったのですが、ほとんどのキャラクターが立っていて、戦車や戦略などにも個性があるおかげで、全然気になりませんでした。

むしろ、初見の私でも、キャラクター同士の喋りの掛け合いが楽しくて、見ている途中で『これは面白いわ・・・』と感心しましたよ。

 

 

 

思い出したのは「ビーストウォーズ」。あれは元々海外作品なので、日本語の愉快な吹替をあてることが前提で作られたアニメーション作品じゃなかったけど、いざローカライズを経て、一番の魅力に感じたのはキャラクター同士の会話の掛け合いだったりしました。

今作も萌えアニメの癖して、メインである戦闘描写では戦車内のキャラクターの映像よりもしっかり戦車の戦闘の様子のビジュアルが多め。口の動きどころか、喋ってるのか喋ってないのか画ではよくわかんない戦闘映像に、楽しげな軽い会話が乗っていて、それが絶妙な面白さにつながっていました。

戦車の戦闘描写もいろんなアイディアがつまっていて見事なんですが、さすがに魅力があれだけでは18億にはならなかったと思うのです。

あの殺伐とした戦闘に、あの軽そうな会話劇(時に真面目)が挟まれるバランスあってこそ、肝の戦闘描写の魅力も倍増して見えた気がします。

 

だってそもそも戦車での戦闘なんてあれぐらい軽くないと、重く見えちゃうもんね。

戦車道っていいくら言っても。

 

 

 

 

あと、冒頭に挟まれた~分で分かるガールズ&パンツァー』みたいなコーナーも、初見の私には実はかなり影響の大きかったコーナーでした。あのコーナーでざーっと大洗女子学園の面々のことを予習できたので、キャラクターの認識や、前半の物語の受け取り方など、あのコーナーの存在によって鑑賞のしやすさが大きく変わりました。

未だに頑なに「劇場版コナン」でも、ざっくりとした世界観説明を冒頭にやってるけど、あれに助けられてるコナン弱者も毎年居たりするのかもなぁ。

 

そんな感じでガルパン弱者の私も、たっぷり楽しめましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●細かい配慮が実は効いている!?

 

冒頭の解説も含まれることなんですが、やっぱり褒めたいのが細かい配慮の部分。

実は前半の戦闘では、いまいち乗りきれず、本作を見ていてちょっと長いなぁ・・・とか思ったし、正直後半の本編の戦闘が始まるまでは、本作にあんまりノリきれなかったのです。

 

しかし、気持ちを変えたのは後半の戦闘!

後半は確かに面白い。

会話劇や戦闘描写の工夫が飛び抜けて面白かったと言いましたが、ここをしっかり腰を据えて楽しめたのも、やっぱりちゃんと前半で仕込みに仕込んであったから、初体験の私でも面白く感じたんだと後から思いました。

前半で、戦車道という世界観の戦い方が、どれぐらいのテンションで行われるのかとか、リアリティラインだとか、細かいルール(あんなに傍若無人な破壊活動してもいいのかとか)を分からせてくれました。

 

 

また、前半はいきなり勝負が始まって、敵も味方も初見の私には「誰?」って感じでしたが、後半では、今作が初見の人でも敵が「どういう憎い相手」なのかとか、「この勝負にはどうして勝たなければいけないのか」、とかしっかり味方側へ共感や感情移入しやすい様、物語が作られているんですよね。

こういった部分が非常にうまい!

そりゃあ初見の私にはいろんな情報が飛び込んでくるので、前半は辛いんだけど、それも不可抗力に思えるぐらい後半がしっかり楽しませてくれる作りになっていました。

 

もしかしたらこの前半を強引に持っていく手法は、一見さんお断り映画になりがちな深夜TVアニメ映画の解決策の一つかもしれません。辛い前半が面白く感じれなかったのは、一見さんなんだから当たり前!映画はそこでチャンネル替えられちゃうわけじゃないんだから、後半をその分楽しめるようにできてれば確かにオッケーなわけです!

そんな作品の成功例かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●戦車のアクションもサービスたっぷり!

 

先ほど「アイディアがつまっている戦闘描写」とさらっと流したけど、本当はそんなさらっと流しちゃいけない部分なんですよね。

先ほどつまらないと言った前半の時点では確かに、綺麗になった「バトルシティー」ぐらいに舐めて見てたんですが

後半は特にすっげー面白い映像てんこ盛りでした。

 

       バトルシティー。私はゲームボーイでやってた。

 

戦車を使ったありとあらゆる戦法や戦術、アニメだからできることなど盛りだくさんでサービス満点でした。

 

戦闘の舞台もナイス。

町中、平原、山地・・・とここまではわかるけど、“遊園地”というクライマックスのチョイスが最高。

遊園地内はさまざまな国のエリアが混ざったすっごく不思議な空間なんですが、まさに、生まれも育ちも違う個性も癖も強いメンバーが、これでもかとギミックを駆使して、鑑賞者を楽しませてくれる場として、“遊園地”は意味合い的にもすごくふさわしくて、画的にも題材的にも非常に盛り上がる最高のステージだと思いました。

 

具体的なアイディアについてはネタバレになるので詳しくは避けますが、あのちっこい戦車の使い方とか、あの遊具を破壊して利用するとことか、『おもしれー!』って興奮しながら見ましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じで、前半の辛さを乗り越えたらそこは天国。

まんまとガルパンワールドにハマっちゃいました。

同様に劇場版が初見作品となった「キンプリ」はそこまでノリきれなかったのですが、「ガルパン」はむしろうまくファンに変えてくれた作品となりました。

「ガルパン」すげーです。面白かったです。

このままどんどん興行収入伸びて欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・そして

初見作品シリーズとして、もう一本、今春劇場版で見た映画があるんですが、

こちらは「キンプリ」以上に乗れなかったのですが、興行収入も高いしファンも濃い方が多いようなので、どのタイミングで感想をあげようか悩んでおります。

 

 

 

 

最近映画館を賑わせているTVアニメ映画を一見さん体験できるなんて有り難いなぁ、と思いましたがここまで良かった作品と悪い作品が別れると思わなかったので、今回の帰国は非常に興味深い帰国だったと思っております。

 

 

 

 

 

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