卒業 | 鈴とEveryday☆

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重症新生児仮死、低酸素脳症、人工呼吸器使用。
そんな鈴さんと生きる道。
   

どしゃぶりの雨の中、鈴さん、卒業しました。


迷って迷って、迷って ス-ツ2着、袴1着を買っちゃいました。

買いすぎよ~って、みんなに笑われました。・・・・・・・確かに。


当日は、袴。 パパが「これ!」と迷わず決めたのでした。



本当は、小学部を卒業して欲しくはなかった。

だって、鈴さんは、あまり変わらないから。


卒業を前に、本当に偶然


ブログで知り合って、ずっと会いたいと思っていたママと学校で会えて

お世話になっていたリハビリの先生、看護師さんに病院で会えて


鈴さんは、これまでの出会いを、引き寄せているのではないかと思った。


そして、もう一つ


鈴さんが、引き寄せたと思われる出会いがあった。いや、再会?でもないかな?


モクレンフォトラボ


パパは何故か卒業という節目にこだわっていて、家族写真を撮りたいと言い出した。


何回も袴を着せるのは大変だし、かといって卒業式後に写真館に行くのも大変。

誰かに撮ってもらうといっても、確実に撮ってもらえるかどうかも分からず。


例え 撮れたとしても、印刷せず長く携帯の写真フォルダーに保存される可能性が高い。

そんな私達に、鈴さんのお友達のパパがフリ-カメラマンになったという知らせが!!

相談したら、学校に撮りに来てくれると言う。


鈴さんが過ごした日常の中で、特別な写真が撮れるなんて。時代は流れているんですね。


卒業といっても、同じ校内で中学部に進むだけ。


普通にまた会えるし、特別な感情ってそれほどないと思っていたのに


鈴さんは、たくさんの 卒業おめでとう に包まれていました。



鈴さんは 鈴さんでよかった

この1年、卒業にあたって 私が思ってきたことです。


普通に生まれて欲しかった。この世の不幸を全部、背負ったような気がした。

普通に生まれたなら・・・・何度思ったことか。


鈴さんの生きる道は、本人にとってはつらい道かもしれない。

けれど、その意思を聞くことは、私には出来ない。


 「りんちゃん。」 「りんちゃん。」 と声をかけてもらう日々、出会ってきた人たち。

鈴さんなりに何かを感じて 「生きたい」 もしくは 「生きてみてもいいかな」って

思ってくれたのかな と思うんです。


でも、こんなに愛されてるのになぜ?と思うお友達の旅立ちもありました。

私が考えているのは単なるご都合主義なのかもしれません。


それでも 今を生きる鈴さんを 幸せなのかもしれないと思えることが、幸せで

鈴さんに声をかけてくれたり、卒業を共に喜んでくれる人がいることが幸せで


私は 泣きました


後日、モクレンフォトラボさんから届いた 私が知らない風景の写真に

カメラのレンズ越しに感じる温かさを感じて


また 泣きました



鈴さん、卒業おめでとう。 鈴さんは本当にいい出会いをしてきたと思います。

みなさんに感謝を。

鈴さんと一緒に生きるちゃあちゃんは、幸せです。