スクールライフ 小6 -修学旅行を支えてくれた人たちー | 鈴とEveryday☆

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重症新生児仮死、低酸素脳症、人工呼吸器使用。
そんな鈴さんと生きる道。
   

鈴さんの修学旅行の話は、あちこちで若干、噂になってたらしい。

それは学校の先生達が え、ダメだった?と不安になったぐらい。

いやいや、先生、できると思ってないから驚いたんですよって笑った。


しかも低学年の親御さんが、修学旅行の写真を見てあれこれ聞いてきたりして。

早すぎだよっって、それも笑った。


鈴さん実は、修学旅行数週間前に、肺炎で入院をしていた。

「修学旅行があるんです!」 私の言葉に頑張ってくださった病院の先生、看護師さん。

まぁまぁぎりぎりのタイミングで、鈴さんは退院した。


呼吸器の会社と酸素の会社は全面協力で

家で過ごすのと同じようにホテルで過ごせるよう

呼吸器を載せるスタンドに加湿器、呼吸器のバッテリーの予備

酸素濃縮器に酸素ボンベをホテルの部屋に用意してくれ

何かがあれば滞在先の営業所がすぐに対応できるよう、手配してくれた。


酸素の会社は濃縮器をいつも滞在先に運んでくれるけれど、ボンベは初めてで

呼吸器の会社がスタンドを用意してくれるとは思わなかったので、本当に驚いた。


鈴さんはかなりのアレルギーがあり、食事が一つの問題点だった。

ホテルの食事は、ホテルの料理長さんと学校の栄養士さんが連携をとって

鈴さんにすてきな食事を用意してくれた。料理長さんは大変だったと思う。


難関は、2日目のレオマワールドでの昼食だった。学校としても

ペースト食を対応してくれる業者をやっと見つけたけれど、アレルギー対応はできず

何とかできないかと学校の栄養士さんが探してくれ

私もネット検索して探してみたけれど「大豆」でひっかかるので

薬局さんや、病院の先生に聞いてみた。


「鈴さんにご飯を食べさせたい」と、様々な方面の人が尽力をつくしてくれた。


結局、学校の栄養士さんが見つけてくれたレトルトで乗り切ることに。

しかも事前に2度、注入して大丈夫だったかを確認させてくれた。



お風呂にはいった。 乗り物に4つ乗った。 そういった事実の裏には

学校に通って学習してきたことが下地にあった ことを言っておきたい。

 

プール学習の経験から、着替えなどで注意点を先生達に知ってもらうことができたし

日々の学習の中で、移動したり、体を動かしたり、オムツをかえたり。

 

そういった学校生活をおくることで、先生達はわりと綿密な修学旅行スケジュールを作成し

実際に現地に足を運んで、確認をしたうえで、私への確認を何度もしていた。

 

去年だったか、おととしだったか、医療的ケアが必要なお子さんに付き添っていた

お母さんから(まれに吸引が必要なぐらいなお子さん)ちょっと離れただけで先生から

「お母さんは、子どもさんの世話をするために来てもらっているんだから」

と言われたということを聞いていたので、どれだけな窮屈さかと思ったけれど

ありがたいことに、そんなことを言われることなく過ごすことができた。

 

旅の添乗員さん、運転手さんは、ほぼほぼ学校の対応をしているらしい。

添乗員さんは、呼吸器のバッテリーの時間とか、色々聞いてきていて

何故なんだろうと思っていたら

 

「それじゃ、大阪までだったらもたないですね。」と言った。

 

え、鈴さんを中学部の修学旅行(USJ)に連れていくつもり?

そして別れ際 「では次、3年後に!」と言って手をふってくれた。

 

同じく医療的ケアが必要なお子さんのお母さんから

「楽しかったけど疲れたね。でも3年後、また一緒に修学旅行に行こうね」 

と言ってもらって

 

私は、泣いた。

正直、次はないと思っていたのに、次をみてくれている人たちがいることに。

 

鈴さんは、本当にいい出会いをして、この場所にいるんだと思う。


鈴さんが入学してから色々なことがあった。

悔しくて 悲しくて 辛くて 泣いた日々もたくさんあった。


でも、鈴さんのそばには 分かってくれる人たちがいて。


鈴さんに関わってくださった皆様に感謝。 

本当に、本当に ありがとうございます。