「ものがなくなるとみんなが思えばものはなくなる」
先日もこちらでご紹介した佐々木正悟さんの新しいブログ記事のタイトルです。
私は海外在住なので、いま日本の各地でモノが「大量購入」されている状況が実感としてはわかりませんが、
いろいろなブログで棚がからっぽの写真をみかけます。
また「買うために行列に並ぶ」という言葉も見られます。
アメリカでは日常的にCostco(日本にもありますね。英語ではコスコと発音)などで、
「それ、何週間分(何人分)の食料ですか!?」と思わず聞きたくなるようなスケールで
おっきなカート、ときには台車(あるんです、大型テレビなんかを載せるような大きな台車が)いっぱいに
いろいろな食料を積んで買い物している人をたくさん見かけますが・・・・
みんながみんな、ああいうカートにものをいっぱい乗せて買っている様子が目に浮かんできます。
佐々木さんのブログではオイルショックなどにも触れていますが、この「大量購入しなくちゃ」という心理は別に今回の災害に始まったことではないんですよね~
ある意味、「震災(あるいは物資不足の情報)で不安にさらされた人がとる、自己防衛的な自然な行動のひとつ」とも言えるのではないでしょうか。
地震直後から、これでもか!というくらい海外のメディアによる「暴動が起こらない(不思議の国)ニッポン」という礼賛の声を聞いていて、自分たちも「そうだ、おれたちは日本人だ!」と誇らしく思っていた人が、この大量購入の現象を見てがっかりしてしまった・・ということも聞きました。
私の解釈はちょっと違っていて・・・
むしろ、「世界で最大級の地震、津波があっても、他の国民では到底考えられないほどの落ち着きを見せていた日本人でも、それでもちょっと冷静さを失って買いに走ってしまうほど・・・それほど、この災害の物理的・心理的影響は大きい」ととらえたほうが、いいんじゃないかな
と思っています。
もしくは「大丈夫だという情報が徹底していない、実感として感じられない、故に信じられず、余裕がもてない」とか。
ちなみに、英語で「買占め」はPanic Buyingと言います。
パニックですよ。
「次はいつ入りますよ」というしっかりした情報もないまま「他の人のことを考えて買うのを遠慮して」って言われても、でも今必要なんです!あるいは、ガソリンがないから毎日は買いに来られないんです!っていう人は、やっぱり買わずにはいられないと思う。
パニックってそういう心理だと思います。
また「大量購入=買占め」とは、必ずしも限らないわけだし・・・
大家族で住んでいたり、被災地に送ったり、いろいろ事情がありますよね。
ちょっと無理して、我慢してでも、大量購入せずにすむ人は、やはり冷静になれる、余裕のある人だと言えると思います。
佐々木さんは「みんな」と言っていますが、みんなでなくても
「十分な数の人がものがなくなるとおもえば、やはりものはなくなる」って思いますから。
お店のほうで一人が購入できる数を規制したり、いろいろやってるみたいですし、「絶対大丈夫!来週には落ち着くんだから!」など、日本の製造や流通について確かな情報を持っている人は、それをどんどんシェアしてあげたらいいと思います。ただ非難するのではなく、建設的に。
パニックに陥っている人に冷静になってもらうには、つっかかるよりもやさしく諭すほうが、効果があるような気がします。
それから、この際「酵素断食する」のもいいかもしれません!
おすすめです。ご相談はこちらのブログのみっちー先生まで!関西だから地震の影響もなく営業してらっしゃいます!
それにしても、どのブログを見ても「納豆がない」って言ってますね・・
アメリカで子供たちに「日本に行ったら毎日納豆が食べられるんだよ」って言い聞かせている私としては、お店に納豆が並ぶ日を心待ちにしたいと思います。