今日は朝からむー母を肺の水抜きに連れて行ったが、お口は滑らかに回り続け絶好調だった。
レントゲンを待つ間、水抜きを待つ間も延々と喋り続けた。 静かな待合所でとにかくよく笑う。
「お前・・すぐ忘れるから今のうちにおまじない」
お野人は、背中に手を当てたまま話し相手をしていた。
この調子では肺に溜まる水の量は減っているはず。
予知は的中
水抜き開始以来毎週1,5リットルが数カ月続き、やっと1,1リットルになり、前回は1リットル。
今回初めて1リットルを割り800CC
治療不能と宣告された肺腺がんの完治は時間の問題、
復元へのカウントダウンが始まったようだ。
「治って来ているみたいだねえ・・」
「当たり前じゃ母ちゃん 必ず治すと約束したろうが」
「先生何も言わないからわからないけど 死ななくて ・・申しわけないねえ」
「そんなことない 先生も喜ぶに決まっとるわ」
最初は瀕死の状態から・・これだけべらべらしゃべって食欲も旺盛になったのだから大丈夫。
やっとここまで来て野人は確信を持てた。
高齢ながら母の復元力は間違いなく正常に働いている。
体重はジリ貧で骨と皮しかないが、呼吸は楽になり体重も増えて基礎体力も持つはずだ。
「やはり・・アレが効いたかも・・」
「おまじない・・か?」
「それもあるけど、ショウガ・・」
「ショウガ~ 何だそりゃあ」
「ショウガって辛いから嫌いだけど、最近通販でつい買っちゃったのよ」
「何で・・ショウガが・・通販なんだ?」
「新聞広告に出てたから」
「新聞 止めたんだろうが」
「坊やのような男の子が勧誘に来て、それがまたあまりにも頼りなくて可哀想で・・
あれじゃ誰も契約しないわよ」
「それで・・つい とってあげたのか もう先がないと自分で言ってるだろうが」遺言も挨拶回りも澄ませて・・
「その新聞にチラシ広告が入ってたのよ」
「久しぶりに新聞チラシで物が買えて良かったな
母ちゃん」 相変わらず・・前置きが長い
「それで毎日食べているの 蜂蜜ショウガ~」
「何でまた ショウガ・・なんだ?」
「思い切り辛いので ガンをやっつけようと思って・・ もらった紅ショウガもどっさり食べてる」
「・・・ ・・ 」 毒は毒をもって制す・・だな
「もしかしたら ガンってショウガが嫌いなんじゃないかと・・ わたしも大キライだし」
「母ちゃん それ一理あるかもな 面白い」
「そう思う そうでしょう~~が」
「うん 誰も思いつかんし 絶対考えんわ・・」
「今日も帰ってショウガどっさり食べるから」
「おう~何でも食え 嫌いな練りワサビも
今度 ボラの辛子酢味噌も届けてやる」
帰りの車の中で、片手で運転しながらまた・・片手でおまじないをやらされた。
この際ショウガもおまじないも多い方がいいらしい。
良かったな・・母ちゃん、またスーパーも行けるぞ。
病院へ行こう むー母の1日
http://ameblo.jp/muu8/entry-12081258763.html
ポチ 猪の しょうが 焼きがいい
愛犬ポチ