今日は朝からむー母を病院へ連れて行った。
週に一度のペースで肺に溜まった水を1リットル半抜いている。
おしっこがまったく出ないので、母の言う通りおしっこは肺へアルバイトに行っているのだろう。
1日当たり・・200ccが 下ではなく上へ
もう10回以上は抜いたが、3日で苦しくなり食欲が減退、喋るのも息苦しくなることの繰り返しだったが・・
今日は楽しそうに野人と腕を組んでスキップを踏んでいた。 たまに腕にぶら下がって・・
「母ちゃん 車椅子 使うか?」
「いらないわよ 」
「以前は楽チンでいいわねと・・言ったろうが」
「あれは おじいちゃんおばあちゃんが使うものよ」
「・・・ ・・」
水抜きが始まると母は相変わらず世話をしてくれる人3人を笑わせていた。
笑わせる気はまったくないが・・相手が笑ってしまうだけだ。
その度に恥ずかしい思いをするが・・つい一緒に笑ってしまう。 笑うしかない
これがもう・・何と言うか、可笑しくてたまらんのだ。
前の病院では看護のネエチャン達3人に野人の行く末を頼み込むし・・お笑いの天才かもしれんな。
1時間して戻るとまだ水抜きが終わらず、結局30分以上長引いた。
その理由は、医師の指定は毎回1,5リットルまで、苦しさ次第で1,3リットル程度で止めると言うことだが、延長してもそこまで水が出て来ないのだ。
結局・・1,1リットル
前回に続いて2回目の水不足に担当者も困惑、母は笑いながら言った。
「いいのよいいのよ 今度先生に言っておいて
出が悪い ・・って」
「バアチャンのしょんべんみたいな言い方だな・・」
「おまえ 先生にね おしっこが肺へ行っちゃったなんて言っちゃ駄目よ、私がそう言ったみたいに思われるから・・」
「い・・言ったろうが~~ 自分ではっきりと」
ロビーで清算を待つ間、母は言った。
「水が出ないからみんな戸惑っていたわね たぶんそんなことこれまでなかったんでしょうね しかも2回続けて・・」
「そうだな 先生が治療不可能と断言するんだから 徐々に悪化する事はあっても逆はほとんどないだろうなあ 余命宣告されたようなもんだし」
「以前に比べてやや体調も良くなったようだし お前の言う通り 治ってきているのかも」
「当然じゃ そう言ったろうが まかせておけと」
「やはり、あの変な名前のお茶と猪肉かしらねえ・・」
「母ちゃん 日本人は何万年も猪食って体を作り維持して来たんじゃ それ以上の薬などないわ」
「あの 変なおまじないも効いたのかも・・」
「楽にはなるが 治癒とは関係がない」
「どうしてよ」
「簡単じゃ 手当やおまじないが足りなかったから発病したんじゃなかろうが」
「それも・・そうねえ」
「一時しのぎの対処に過ぎん 効くか効かんかなど本質の問題外じゃ 即効の痛み止めだな 」
「わかりやすいわねえ~」
「ごっちゃにして考えず原因をはっきり特定 バッサリ解決せん限り治癒力は発揮出来んし 体も完全に復元せんわ だから転移 再発するんじゃい」
「もっと生きられるのかねえ もう十分なんだけど」
「当たり前じゃ 約束したろうが 復帰の挨拶考えとけ ダンスにシビンにコーラス・・」
「私が完治したら みんなに希望が湧くんだろうねえ」
「そうじゃ だからな 死んでも治さんと な 母ちゃん」
「あははは~ 最近病院に来るのが楽しいのよ」
「何で・・だ? みいんな半魚人みたいに辛気臭い顔しているぞ 」
「サークル仲間ともお別れしたし スーパーも図書館も行ってないし 家で寝ているかテレビ見ているだけ・・賑やかでいいわよ ここ・・」
「まあ 見方によっては 伊勢の銀座・・だな スーパーよりは」
「そうでしょう? 思えばあの数日の入院も楽しかったわ 色んな顔見ているとつい話しかけたくなるのよ」
「わかった 母ちゃん今度は弁当持参で来るか~」
母は入院中、広大な病院を探検、迷子になり保護された。
弁当だけでなくマップもコンパスも持たせんとな・・
治っても・・たまに行くんだろうな 様子を伺いに
母ちゃんと・・病院へ行こう
昨夜は夏猪と玉ねぎとナスと有精卵の煮込みを作り
刻んだ猪ジャーキーと共に 今日のむー母弁当
デザートは 石垣島から届いたグアバとドラゴンフルーツ
帰りの車中でも自宅でも 美味しそうに食べていた
おまじないも・・・・・やってあげた
夜 この記事を書いている途中 母から電話があった
人は見かけによらない お前は優しい・・とか長々と・・
てっきり 野人のヨコシマな邪気を感じとり
「また 親を笑いものにする記事 書いているんじゃないだろうねえ」
そう言われるかと・・・ ほっとした
最後に・・
「もうしばらく生きてみようかねえ 先生には悪いけど・・」
よく・・言った それでこそ 最強のむ~母じゃい
お弁当・・
http://ameblo.jp/muu8/entry-12050100921.html
あくたがわしょう~