金曜の夕方、原人が突然やって来た。
最初にホウボウの刺身を出すと超美味らしくそればかりパクつく。
最初は味わっていたが、後は丸呑みしてしまった。
「この喉ごしがたまらん~」
800gのホウボウの半身は、そうめんのように原人の胃袋へ消えた。
夏猪のスペアリブを焼いたが、硬くてなかなか噛み切れない。
原人は肉に噛みついたまま、首を横に振って肉を食い千切ったが理に適っている。
動物の歯は、獲物を狩る、喉を通る大きさに食い千切る、硬い殻などを割る為のものであり、「よく噛んで食べる仕組み」にはなっていない。
哺乳類も鳥も魚も「丸呑み」が基本であり、勝手に消化する仕組みになっているから消化の努力などはしない。
原人曰く、
「細かく噛み砕くのが目的ならば、歯は何列も並んでいなければ役目を果たせない」
「これが正しい食い方です!」・・と
ひたすら首を横に振りながら食い続けた。
食い千切れない時、サメは首を横に振り、ワニはさらに体を回転させる。
それでも食い千切れず苦戦する原人に野人は言った。
「腰が入ってない 腰を入れて首振るんだ」
こうやって・・と、空手流の腰の入った食い千切り方を実践してみせた。
腰の使い方が動物と人間の違い。
腰の使い方は人間のほうがはるかに上手だな・・
動物との違いは、人は食文化を楽しみよく噛んで舌で味わう。
何を楽しみ、何を早食い丸呑みするかは時と場合だが、丸呑み出来ない食べ物は食の本質から外れている。
本能にも遺伝子にも組み込まれていない。
ご飯や餅は本来の食べ物ではないと原人は言うが、野人もそう言って来た。
ご飯の早食い早呑み込みは水気があれば可能だが餅は命を失いかねない。
パンでもご飯でもパスタでも餅でも、美味しいものは味わって食べれば良い。
しかし本質から外れる以上本来の健康を維持する食べ物ではない。
数十年、数百年の歴史しか持たない野菜果物も同じことが言え、そこに健康を求める常識に無理があり、無理があるからこそ健康は一向に回復しない。
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