甘いスナップエンドウの葉 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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周囲のフェンスは豆だらけ 5月にはつる性のブドウなどと政権交代
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収穫体験ランチの最近の一番人気はスナップエンドウの葉っぱとニラの新芽だ。

真冬から早春は人参やシマラッキョウや大根だったが、ビーンズリーフがとって代わった。

一見、青臭くて不味そうだがこれがまたなかなかイケるのだ。

そら豆の葉も生で食べられるがスナップエンドウの葉は後から豆の味と甘味がどっと来む・・

野菜嫌いの野人が抵抗なくムシャムシャそのまま食べられて、後味甘く「美味しいな~」と言うくらいだからそりゃあもう優れもので、サラダとしてご立派に首位に立ちそうだ。

まさか豆食っても葉っぱやツルを生で食おうとは誰も思わないだろうな。

人間の野菜の常識とはそのようなものだ。

豆が出来るまで葉っぱを食糧にすれば良い。

アブラナ科の白菜やキャベツやブロッコリーや小松菜は時期が過ぎても花や蕾や茎は生で甘く美味しく食べられる。

むー農園は菜の花盛りになっているが、先日1人で講習に来た京都の青年は一番のお気に入りになった花を食べまくり、さらに花束にして持ち帰った。

レモンの葉っぱもレモンが実るまではレモンの代用になり、酸味のない香りだけのレモンティーが楽しめる。

数十センチにトウが立って花が咲いたフキノトウの茎も生でエグ味を感じない。

太いゴボウも生でそのまま食べられ、硬く青くなった6月のヤマウドも硬い皮を剥けば生でアクを感じない。

ネギボウズも生で美味しくおやつ代わりに丁度良い。

肥料を与えなければ野菜の味は大半がそのようになり、生で食べやすくなる。

野菜はアクやエグ味、雑味の程度で生食用、加熱用と仕分けられてしまったが、それらの味は肥料の弊害であり、言い換えるなら「人間の加工技術」がもたらした野菜の常識とも言えるだろう。

化学肥料と有機肥料の差はミネラル分と微量有機成分、有機の味が濃いのは当たり前で、旨いと感じるか雑味と感じるかは人それぞれだ。

エサ次第で肉やうなぎや養殖魚の味が変るように、肥料次第で野菜や果物や茶の味は甘くもどのようにもなる。

加工食品は立派な食文化だが、生き物にその道理を持ち込むべきではない。

今や肉や魚同様に野菜果物も養殖が常識になってしまったが、大地は人間のフライパンではなく、数億年かけて生き物達が築き上げた聖域なのだ。

その聖域に必要以上の異物が入れば、植物族はすべて吸い上げて空中への廃棄分散処理に取り掛かるように生態系の仕組みが出来ている。

余剰有機物の消滅なくして新たな有機物の誕生はあり得ず、それが生命の仕組みだ。

この道理に気付かない限り健康問題、環境問題が解消する日は来ないだろう。



植物は世話を必要としない

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