滅びゆく動植物達 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

国連の報告書によると、地球上の動植物の危機に拍車がかかっている。

動物の個体数は1970年から3割減少、生物多様性の損失に歯止めがかからない深刻な状況だ。

言わずもなく人間の乱開発と汚染が主因だ。

熱帯の動物は59%減少ということからもそれがわかる。

生息地が耕作地や牧草地に転換する為に破壊されたのが原因のようだ。

人間はそれほどの農地を必要とするものなのか。

理に合わない農地は環境破壊であり廃墟になるだけだろう。

気候と雨量に恵まれ、経済的に裕福な日本でさえもそれが進んでいる。

動植物は自然環境の変化に対応して進化して来た。

気候変動であろうが海水温が上昇しようが、環境に順応してそれなりに生きて行けるが人はそうではないようだ。

植物の4分の1は絶滅危惧種と考えられると報告しているが、動物だけでなく人間は植物なしで生きて行けるのだろうか。

植物が地球上のすべての動物の命を育んで来たのではなかったのか。

植物はおろか小さな生命一つ作れない人間のやることとしてはお粗末すぎる。

文明の基礎を築いたのが科学なら、崩壊に歯止めをかけ、修復するのが科学の使命ではないのか。

このまま熱帯サンゴ礁の生態破壊が進むと何億人もの生活と食が脅かされると言うが当然だろう。

報告書は、生物多様性は過去1万年にわたり人類の生活を支えて来たが、今後もその恩恵を受けられるかどうかは、今後10~20年の取り組みにかかっていると指摘、有効な対策をとらないと、二度と多様性を回復させることは出来ないと警告している。

言うのはたやすい。

世界中の科学者に出来ないのなら野人がやる。

その為にこれまで生きて来たのだ。

志あるものの参加を望んでいる。