むーラクモの剣とは、スサノオが退治したヤマタノオロチの尻尾から出た三種の神器の天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)ではなく野人のナイフの事だ。
やっと手元に戻って来た切れ味抜群のナイフ。
戻ったと言うより、刃物専門の加治屋さんに発注、10日後に出来あがって届いたばかり。
野人にナイフは必需品、20代の頃から数十本は買ったが、すべて失くした。
海に落としたり、何処かに忘れたりして寿命を全うしたナイフはなく、手元にあるのはナタにも槍にもなるゴツイ「熊刀」一本だけ、魔も鬼もキングギドラも骨まで断つ胴太貫だが重くて普段は使えない。
その中で抜群の切れ味を誇ったのが熊刀を作ったこの加治屋の小型ナイフだった。
究極のナイフとしてこまめに研ぎ大切に使っていたが、6年くらい前に深い海に沈んで行くのを涙ながらに野人は見送った。
貧乏な今の野人には到底買えず、ホームセンターの8百円のナイフで我慢していたのだが、ナイフが届いたこの日は・・・真っ赤なバラが咲いた。
これがないふと、どうにもこうにも困る大丸二重丸・・・
これも、読者の皆様がミカンをたくさん買ってくれたおかげだ。
これ一本あれば魚だろうが肉だろうが木だろうが竹だろうが余計な力を使わず一刀両断。
野人の秘技「円月殺風景」も冴えわたる。
趣味もないから個人的に欲しいものなどまったくなく、よく考えたら唯一欲しいものが仕事で使うこれだった。
プロはスポーツ選手も職人も道具にこだわるが野人は淡白。
かって、フィッシングインストラクターとしてテレビ解説も何度か、雑誌や新聞にも登場していたが・・他のプロは例外なくこだわりの「釣り道具」をたくさん持っていた。
しかし野人は・・一番安い小学生でも買える「特価品~」
釣りは道具ではなく、魚を知り、仕組みを知ること、道具は「理」に適い用が足せればそれでいい、大切なことは道理であり、初心者に教えるのが指導員、彼らの目線でやろうとしていたからだ。
釣りにハマれば純金の竿だろうがベンツのリールだろうが自由にこだわれば良い。
刃物は「切る」こと自体が目的であり、切れなければ余計な力を使う。
創意工夫だけでは限界があるのだ。
テーマ「野人愛用の道具武具」で紹介した武具「サイファー」や「手裏剣」は必要ないから原人にあげた。
「もうええよ剣」の山刀はブッシュを切り開き、自給自足するのに必要な刀だが今は使う時間もない。
刃渡りわずか9㎝のこのナイフは毎日使うだろうが今度は失くさないようにしないとな。
生涯・・大事にしてあげるから野人を見捨てて逃げないでね、むーラクモ。
君を忘れることは・・ナイフ・・
野人武術 棒術
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川上源一愛用の包丁
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円月殺風景 あんこう吊るし切り
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