タマゴを作る植物の知恵1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

熱帯雨林にはひたすらタマゴを作ろうとして進化、作りだした植物がある。

時計草、パッションフルーツの仲間で動物から身を守る為にその道を選んだ。

動物とはあるアゲハ蝶のことで、時によっては葉を食べ過ぎる。


よく虫に食われる野菜、食わない野菜と、安全性を比較されるが、人間の道理に関係なく動物は自らの食性に合ったものを食べて生きている。

農薬で食われないのは当然だが、食われ過ぎて全滅するのもおかしい。

間違っているからそうなるのだが、そこに目を向けず農薬でカバーする人知もおかしい。

モンシロチョウはキャベツ類、アゲハ蝶は柑橘類やパセリにタマゴを生みつける。

食べられることを前提に植物はその対抗策を長年にわたり考えて進化、全滅を防ぎ、逆にそれを利用して来た。

種が今も存続していると言うことは協生関係にあると言うことだ。

その仕組みを人間が断てば、余計な労力と経費を背負い込むだけでなく予期せぬ難儀も招くことになる。


この時計草は蝶の性質を知り尽くし、その裏をかいて騙そうとした。

青虫が多く食べ過ぎても困るし、青虫がいなくても困るので、丁度良い加減のバランスを保とうとした。

この蝶は先客、つまり卵が葉に付いているのを見ると遠慮して生もうとしない。

そこで卵に似た突起を葉に作り、色も形も大きさもそれに似せた。

緑の葉に黄色い卵そっくりの表皮を幾つか作りだした。

数万年か数千万年か想像はつかないが、まあたいしたものだ。

中には出来そこないのような突起もあり、蝶は騙されずタマゴを生みつけるから駆け引きは今も続いている。

蝶はこの葉にタマゴを生まなければ生き延びられないのだから当然だろう。

しかし、一見、蝶が搾取、時計草が防御に徹しているように見える関係もそうではない。
葉っぱの上にタマゴが偶然出来るはずもなく、明らかな意思があるからそうなったのだ。


続く・・



植物の意思について

テーマ 植物からのメッセージ


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以下11編・・ 目が青虫になり 頭はチョウチョに・・



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